NGC 1300
エリダヌス座の銀河
NGC 1300は、エリダヌス座の方向に約6100万光年離れた位置にある棒渦巻銀河である。直径は11万光年で、我々の銀河系よりも少し大きい。エリダヌスクラスターを構成する。ジョン・ハーシェルによって発見された。
NGC 1300 NGC 1300 | ||
---|---|---|
星座 | エリダヌス座 | |
見かけの等級 (mv) | 11.4[1] | |
視直径 | 6.2' × 4.1'[1] | |
分類 | (R')SB(s)bc [1] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 03h 19m 41.1s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −19° 24′ 41″[1] | |
赤方偏移 | 0.005260[1] | |
視線速度 (Rv) | 1577 ± 4 km/s[1] | |
距離 | 6130万光年 (18.8 Mpc) [2] | |
他のカタログでの名称 | ||
MCG-03-09-018, ESO 547-G 31, PGC 12412[1] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
画像
編集右の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡によって2004年9月に撮影された。青(中心波長435nm)、可視光(555nm)、赤外線(814nm)、水素α(658nm)の4つのフィルターを組み合わせて撮影されたものである[3]。解像度はこれまでで最も良く、銀河の腕、銀河円盤、銀河バルジ、核等が見える。腕の中には青色巨星、赤色巨星や星団、星の形成領域等も見られる。背景にはさらに遠方の銀河がいくつもある。
渦巻き構造の中心部は、核が直径約3300光年の独自の円盤を持つ大規模構造をとる。大きな渦巻を持つ銀河だけが、このような二重の構造をとる。モデルによると、ガスが中心部に向かって集まり、中心のブラックホールからエネルギーを得て渦を形成する。しかし、NGC 1300が活性な核を持つことは知られていない。
出典
編集- ^ a b c d e f g h “NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for NGC 1300. 2007年3月15日閲覧。
- ^ Atkinson, J.W., et al. (May 2005). “Supermassive black hole mass measurements for NGC 1300 and NGC 2748 based on HST emission-line gas kinematics”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 359 (2): 504-520. doi:10.1111/j.1365-2966.2005.08904.x .
- ^ “Image of the Beautiful Barred Spiral Galaxy NGC 1300”. News Release: STScI-2005-01. NASA, ESO (released 10 Jan 2005). 12 Dec 2008閲覧。