Moorestown(ムーアズタウン)とは、インテルIntel Atom Z6xxシリーズの開発コード。2010年5月4日に発表[1]タブレットスマートフォン向けに設計されているsystem-on-a-chip[2]。2010年にこのプラットフォームでMoblin Linuxのデモンストレーションが行われた。[3]

概要

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プロセッサ「Lincroft」とコードネーム「Langwell」こと「Platform Controller Hub MP20」チップセットを組み合わせたプラットフォーム。スマートフォンタブレットのアプリケーションプロセッサなどへの採用が想定されている。

プラットフォーム全体の消費電力は、アイドル時の消費電力が20mWとウルトラモバイルPC向けのAtom Z5xxと比べ1/50以下、ブラウジングやビデオ再生時の消費電力が1/2〜1/3になっている。スタンバイ状態で10日持ち、Atom Z5xxの10倍となっている。ただし、ピーク時の消費電力(熱設計電力)は3WとAtom Z5xxよりも増えた。競合のARMのCortex-A9はコアあたり250mW未満[4]。携帯電話のF-07Cでは0.6GHz、1.5Wに落として搭載。

インテルのベンチマークによると、1世代前のARMのCPUであるCortex-A8との比較であるが、JavaScriptのベンチマークである、Sunspiderにおいて、Apple A4 1GHzとiPhone OS 3.2の組み合わせの10475msに対して、Atom Z670 1.5GHzは2000ms以下であり、ウェブページの表示速度も2〜3倍高速である[5]

Atom Z6xxではGPUはPowerVR系列のIntel GMA 600を内蔵している[6]

Moorestownの後継は、Medfieldの予定[7]

ラインナップ

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プロセッサーナンバー 動作周波数 コア数 FSB 2次キャッシュ HT対応 64bit対応 VT 対応 EIST TDPHT
Z670 1.50 GHz 1コア 512KB × × 3W
Z650 1.20 GHz 1コア 512KB × × 3W
Z625 1.50 GHz 1コア 512KB × × 2.2W
Z620 0.90 GHz 1コア 512KB × × 1.3W
Z615 1.20 GHz 1コア 512KB × × 2.2W
Z612 0.90 GHz 1コア 512KB × × 1.3W
Z610 0.80 GHz 1コア 512KB × × 1.3W
Z605 1.00 GHz 1コア 512KB × × 2.2W
Z600 0.80 GHz 1コア 512KB × × 1.3W
携帯電話
F-07C 搭載品
0.60 GHz 1コア 512KB × × 1.5W

脚注

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