meviy
meviy(メビー)は、株式会社ミスミグループ本社(ミスミグループほんしゃ、英: MISUMI Group Inc.)が提供する機械部品の製造をインターネット上で受け付けるプラットフォーム。2020年~2022年において、3年連続オンライン機械部品調達サービス国内シェアNo.1を獲得[1]。2023年1月には第9回「ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞」を受賞した。[2]
概要
編集ユーザーが設計データ(3D CADデータ)をクラウドにアップロードするとAI が即時に価格と納期を提示する。注文後はデジタルマニュファクチュアリングシステムにより製造プログラムが自動生成され工場での加工が自動開始され、最短1日での出荷を実現している。これにより、これまで通常数週間かかるとされてきた部品調達の時間が90%以上短縮される。
ブラウザのみで利用可能で、ソフトウェアなどのインストールの必要もない。ユーザーは24時間365日インターネット環境があればどこからでも利用可能。利用にはミスミ会員ID(無料)が必要。
メビーで提供されるのは、板金加工、切削加工(角物・丸物)、材料は鉄、アルミ、ステンレス樹脂など幅広く用意されており、表面処理や塗装も可能。
ブラウザ上で寸法公差、幾何公差、表面粗さが設定でき、精度部品も簡単に手配が可能となる。さらに、数量割引、長納期割引きなどの割引きサービスも用意されている。
メビーはグローバルでもサービスを提供しており、現在は日本以外にも欧州、北米での提供を開始、23年中に中国、アジアでの提供開始を予定している。
沿革
編集- 2016年
- 初のオンライン機械部品調達サービス、メビーのサービスを開始(金型部品)[3]
- 2017年
- ラピッドプロトタイプサービスを開始(Protolabs社協業)
- 2018年
- アップロードデータ100万点を突破
- 2019年
- 切削加工、板金加工サービスを開始、meviy事業本格展開開始
- 超短納期サービス1日目出荷を開始
- 2020年
- ものづくり中小企業への部品無償提供を実施
- 2021年
- トヨタ自動車株式会社と共同開発を行い、3DCADデータ上の製造情報をmeviyに自動反映する機能を提供
- メビーのシステム全面刷新を実施
- 欧州でのサービス提供を開始
- 2022年
- 8月8日を「meviyの日」に制定
- 製造業の創造性解放を目指し単独イベントである「Creative Manufacturing Summit 2022」を開催
- 長納期割引(30%OFF)サービスを開始
- 幾何公差サービスを開始
- meviyの開発専門子会社である株式会社DTダイナミクスを設立
- ヤマザキマザック株式会社と共同開発を行い、旋盤加工サービスの提供を開始
- 北米でのサービス提供を開始
- 2023年
- 利用ユーザー10万ユーザー、アップロードデータ1000万点を突破[3]
- 国内シェア3年連続No.1を獲得
- 製造業で権威のある第9回ものづくり日本大賞において「内閣総理大臣賞受賞」を受賞
受賞歴
編集- 2015年
- 2015年度GOOD DESIGN賞[4]
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 「第9回技術経営・イノベーション大賞」科学技術と経済の会会長賞[13]
- 「第9回ロボット大賞」 日本機械工業連合会会長賞
- オンライン機械部品調達サービス 国内シェア2年連続No.1獲得 (株式会社テクノ・システム・リサーチ調べ)
- 2022年
- オンライン機械部品調達サービス 国内シェア3年連続No.1獲得 (株式会社テクノ・システム・リサーチ調べ)
- 2023年
- 「第9回ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞[2]
脚注
編集- ^ a b 『オンライン機械部品調達サービスの市場規模、市場動向を発表』(プレスリリース)株式会社テクノ・システム・リサーチ調査、2021年1月22日 。2021年2月18日閲覧。
- ^ a b “第9回ものづくり日本大賞 『内閣総理大臣賞』を受賞 – meviy.”. MISUMI Corporation.. 2023年1月18日閲覧。
- ^ a b “ミスミ「meviy(メビー)」始動 | MISUMI-VONA【ミスミ】”. MISUMI Corporation. 2016年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。
- ^ “3DCADで部品手配する為のもの作り基盤 [meviy (メヴィー)]”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2021年2月18日閲覧。
- ^ “2019年版ものづくり白書(PDF版)”. 経済産業省. 2021年2月18日閲覧。
- ^ “部門賞 スマートX部門 | CEATEC AWARD 2019”. CEATEC 2019. 2020年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。
- ^ “令和元年度「情報化促進貢献個人等表彰」を決定しました”. 経済産業省. 2019年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。
- ^ “十大新製品賞 過去の受賞製品 第61回~”. 日刊工業新聞社. 2021年2月18日閲覧。
- ^ “顕彰事業 日本産業技術大賞 過去の受賞 第41回~第49回”. 日刊工業新聞社. 2021年2月18日閲覧。
- ^ “デジタルトランスフォーメーションのリーダは誰だ? Impress DX(デジタル変革)”. Awards 株式会社インプレス. 2021年2月18日閲覧。
- ^ “第3回 日本サービス大賞”. サービス産業生産性協議会(SPRING). 2021年2月18日閲覧。
- ^ “経済産業省本館ロビーにて「素形材産業技術賞」の展示を行います”. 経済産業省. 2020年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。
- ^ “第9回 技術経営・イノベーション賞 決定 |”. 一般社団法人 科学技術と経済の会. 2021年2月18日閲覧。