Microsoft Media Foundationは、Microsoft Windowsでマルチメディアを扱うためのマイクロソフトによるCOMベースのAPIセットである。コンテンツの保護、再生品質の向上、高精細コンテンツ(HDTVなど)の再生、デジタル著作権管理 (DRM) へのアクセスなどに重点が置かれている。しばしばMFと略され、API関数などの接頭辞にも使われている。

概要

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Media Foundationは主にDirectShowの後継として位置づけられており[1][2]Windows Vista以降のOSに標準搭載されるが、それ以前のバージョンのWindowsでは利用できない。

現在[いつ?]、次のようなテクノロジーやAPI、アプリケーションソフトウェアはMedia Foundationを利用している。

システムによってコーデックがサポートされているオーディオ/ビデオのデコードやストリーム再生、エンコードのほか、マイクやカメラといったデバイスを使用したオーディオ/ビデオのキャプチャもサポートする[3]

Media Foundationには次のような利点がある。

  • 高精細コンテンツやDRMによって保護されたコンテンツをスケーラブルに利用できる。
  • DirectShowインフラストラクチャの外側でDirectX Video Accelerationを利用できる。
  • CPU、I/O、メモリに対して応答性が高く、より滑らかな再生ができる。動画のテアリングも減少する。
  • Media Foundationの拡張性により、異なるコンテンツ保護システムを協調して利用することができる。

DirectShowはMedia Foundationによって徐々に置き換えられる予定である。しばらくの間はMedia FoundationとDirectShowが同時に利用されていくことになる。

MFではもともとDirect3D 9 Video APIをサポートしており、動画のデコード処理にD3D9ベースのハードウェアアクセラレーションを利用することができていたが[4]Windows 8ではDirect3D 11 Video APIが導入され、デコード処理にD3D11ベースのハードウェアアクセラレーションが利用できるようになった[5][6]

脚注

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関連項目

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外部リンク

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