MOMO (ロケット)
MOMOは日本の民間企業インターステラテクノロジズにより開発された、同社初の商業ロケットである。名称は目標の高度100kmを漢数字にした「百」の読み方に由来する[1]。2017年7月30日に初打ち上げが行われ、2019年5月4日、MOMO3号機が日本初の民間単独による宇宙空間到達に成功した[2]。
MOMO | |
---|---|
基本データ | |
運用国 | 日本 |
開発者 | インターステラテクノロジズ |
使用期間 |
2017年-2020年 (v0) 2021年- (v1) |
射場 | 北海道スペースポート Launch Complex-0 |
打ち上げ数 | 7(成功3) |
打ち上げ費用 | 8000万円以上 |
公式ページ | MOMO |
物理的特徴 | |
段数 | 1段 |
ブースター | なし |
総質量 |
1100-1180 kg (v0) 1220 kg (v1) |
空虚質量 |
330 kg (v0) 370 kg (v1) |
全長 |
9.9 m (v0) 10.1 m (v1) |
直径 | 500 mm |
北海道大樹町のインターステラテクノロジズ実験場に隣接する北海道スペースポート Launch Complex-0から打ち上げられる。
2021年の7号機で大幅な設計変更を行っており、これは7号機より後となった6号機にも適用され、MOMO v1と呼ばれるようになった。これに伴い、5号機以前の従来型はMOMO v0として区別される。[3]
概要
編集MOMOは全長10.1 m、直径50 cmのサウンディングロケットである。高度100 kmのカーマン・ラインを越えることを目標に開発され、高度100 km以上の準軌道に約20-30 kgのペイロードを打ち上げる能力を持つが、第一宇宙速度には達しないため、人工衛星を打ち上げることはできない。
低コストで製造することを目標としており、打ち上げ費用は8000万円以上である(当初は5000万円)[4][5]。
6号機では、ペイロードを射出することによるペイロードの回収が実施された。
特徴
編集燃料はエタノールと液体酸素である。高圧ヘリウムによって、エタノールと液体酸素に圧力をかけることで、燃焼室に推進剤を送り込む仕組みである。(圧送式サイクル)[6]
エンジンはピントル型のインジェクターを用いており、v0では1.2 tf、v1では1.4 tfの推力を持つ。
姿勢制御は、主にエンジンのジンバルで行い、ロールはガスジェットにより制御している。また、安定性向上のための尾翼を装備している[7]。
改良・変更点
編集MOMO v0
編集変更点 | 理由・目的 |
---|---|
【ロール制御方式変更】 「ON/OFFバルブ制御 コールドガスジェット」→「可動ノズル制御ホットガスサイドジェット」に変更 |
機体のロール回転を制御するため[8] |
【構造強化】 「タンク間部CFRP」の構造を強化 「尾翼」の構造を強化 |
空力負荷による破壊の防止するため[8] |
変更点 | 理由・目的 |
---|---|
推進剤タンクからエンジン/姿勢制御用スラスタへの推進剤供給配管を変更 | 【2号機墜落の原因】[9][10] 新規要素の姿勢制御スラスタ用燃焼器が、設計範囲外の温度となり、過度に温度が上昇したスラスタガスが配管を溶融させ、漏れたスラスタガスが空圧バルブへの窒素供給チューブを焼損し、燃料エタノールの主弁が閉じ、メインエンジンが停止したことによる。 【対策】
|
姿勢制御用スラスタ燃焼器の噴射機の設計変更 | |
エタノールメインバルブ変更 |
変更点 | 理由・目的 |
---|---|
(1)無線機サージ耐性強化・冗長系の追加 (2)打上げ基準の見直し |
【4号機自動停止の原因】[11] 何らかの理由でVHF受信機の機能が停止し、コマンドが2秒以上途絶したためエンジンを停止した。その原因として気象条件による静電気・雷、またはケーブル・コネクタ脱落等による電源の切断が考えられた。 |
(1)施工管理の厳格化 (2)無線機系の受入試験内容の見直し | |
【初回の打ち上げ延期後】 全ての基板上のオシレーターを温度サイクルへの耐久性があるものに変更 |
【初回の打ち上げ延期の原因】[12] データ通信を行うCAN-BUSで散発的なエラーの発生。 【再現実験】 基板上のオシレーターの故障によるデータ伝送速度の異常が検出され、オシレーターに数%の周波数誤差が時々発生していた。常温と低温の間を行き来する温度サイクルが影響と考えられ、別品種に交換の結果、故障が起きないことを確認。 |
MOMO v1
編集最初のメジャーアップデートで、特にエンジンシステム、機体艤装、アビオニクス、地上支援設備の改良に重点が置かれた[3]。
諸元比較
編集バージョン | MOMO v0 (運用終了)[13] |
MOMO v1 (運用中)[13] |
---|---|---|
推力 | 12 kN(1.2 トン) | 14 kN(1.4 トン) |
全備重量 | 1150 kg | 1220 kg |
ドライ重量 | 330 kg | 370 kg |
機体全長 | 9.9 m | 10.1 m |
機体直径 | 500 mm | 500 mm |
打ち上げ実績と予定
編集初号機
編集2016年夏に北海道大樹町からの打ち上げを目指し、クラウドファンディングで打ち上げ費用を募集[14]。目標金額2700万円に対して22,710,333円を集めた。しかしエンジンの実験中に3度の異常燃焼が続いたことから打ち上げ時期は未定となった。その後、打ち上げ日時が2017年7月29 - 30日に設定された[15]。7月29日には濃霧のため打ち上げが翌日に延期され、30日午後4時半過ぎに打ち上げられた。しかし打ち上げから約66秒後にテレメトリーが途絶したため、打ち上げから80秒後に緊急停止コマンドを送り飛行を中止した。テレメトリ―の途絶は、想定外の機体のロールによってマックスQ近辺で空力破壊を起こしたために起きたものと後に分析された。高度は約20kmに到達したと推定されている[16]。2017年8月31日にはMOMOのテレメトリデータがGitHubにて公開された[17]。
2号機
編集2018年春の打ち上げを目指し、クラウドファンディングで打ち上げ費用を募集[18]。目標金額2700万円に対し、28,426,500円を集めた。
その後、打ち上げ日時がいったん2018年4月28日11時 - 12時30分 (JST) に設定された。1号機に比べ、機体がロールしないようガスジェットが強力なものに置き換えられ、機体構造も強化されている。また、商用ペイロードとして観測機器を搭載する[19]。
打ち上げは機体の調整のため4月28日から4月29日に延期され、さらにバルブ駆動用のガス漏れが見付かったことで更なる調整が必要になったとして再延期された。原因についてはすぐに特定されており、1号機の後で加えられたバルブ駆動系の変更が影響していた。このため駆動系を1号機の方式に戻して同日に打上げることも検討されたが、万全を期すため打ち上げは夏以降に延期された[20][21]。
2018年6月30日午前5時30分に打ち上げられたが、離床からわずか数秒で墜落し炎上した[22]。
3号機
編集2018年8月、打ち上げ時期は未定ながらも、クラウドファンディングで打ち上げ費用の募集を開始[23]。目標金額2700万円に対して約1980万円を集めた。今回は1000万円の「発射ボタンを押す権利」は購入されなかった[24]。同年12月1日、雪ミクとコラボして再度クラウドファンディングによる募集を開始[25]。さらに12月14日からは、大樹町がふるさと納税制度を利用したガバメントクラウドファンディングとして「宇宙のまちづくり応援プロジェクト」を開始した[26]。
命名権を購入した実業家の丹下大により「宇宙品質にシフト MOMO3号機」と名付けられた[27]。2019年4月30日の打ち上げを予定していた[28]が、このときは液体酸素バルブの交換の必要が生じ、延期が発表された[29]。その後も5月2日、5月3日の打ち上げを目指したが、いずれも強風のため中止され、最終的に5月4日まで延期された[30]。
2019年5月4日、日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達した[31]。
4号機
編集ぬいぐるみやハンバーガー、コーヒー豆、眼鏡などを搭載して紙飛行機を打ち上げて回収を試みる計画で[32]、2019年6月にクラウドファンディングが開始[33]。ネーミングライツを取得したpatersにより「ペイターズドリーム MOMO4号機」と命名された[34]。同年7月4日には、打ち上げ予定日が7月13日(予備日14,20、27、28日)であることが発表された[32]。その後、天候不良により7月20日以降に延期された[35]。さらに20日の打ち上げでは何らかの機体トラブルで打上シーケンスが自動停止され、27日以降に延期となった[36]。結果的に27日午後4時20分に打ち上げられたが、2分間の燃焼予定に対し88秒でコンピュータが異常を感知したためエンジンを停止[37]。打ち上げは失敗に終わった。
5号機
編集2019年10月に11月末までのクラウドファンディングが開始され、その後以下のペイロードを搭載して2019年冬に打ち上げ予定であることが発表された[38]。
- 日本酒 “紀土(きっど)純米大吟醸 宙(そら)へ!!” - 平和酒造(株式会社)
- インフラサウンドセンサ(超低周波音マイク) - 高知工科大学
- シーシャ(水タバコ)フレーバー&吸い口 - チル(株式会社)
- 超高級コーヒー豆 パナマ・ゲイシャコーヒー - サザコーヒー
- 超電磁P様の電子工作製作物 - 個人搭載
- 小型ロケット用航法センサ - 三菱プレシジョン
クラウドファンディングは900万円の目標を上回る約1000万円の調達に成功した[39]。
MOMO4号機の失敗を受けて、無線機の静電気や雷に対する耐性強化や冗長性の向上が図られ、施工管理も強化された[40]。
当初は2019年12月29日から2020年1月3日までの期間で打ち上げを目指したが、天候条件と機体の不都合が続いて延期され、打ち上げ日時は当面未定となった[41]。のちに行われた原因究明により、度重なる温度変化によるオシレータの故障が原因であることが判明した[42]。初の冬季の打ち上げの挑戦だったが、この後は3月まで新エンジンの開発スケジュールが予定されていることから、春以降になる可能性が指摘された[43]。次の打ち上げ予定日は4月20日に公表され、打ち上げ時期は2020年5月2日から6日に再設定された[44]。このとき、無観客打ち上げ・打ち上げのライブ配信・来町自粛の呼びかけ・警備強化などの感染症対策を予定していたが、その後、それでもなお人が集まることを懸念した大樹町からの要請を受けて、この時期の打ち上げは見送られ、打ち上げ日時は再び未定となった[45]。ファウンダーの堀江貴文が対策案を示すなどしたものの結果的に受け入れられなかった[46]。相次ぐ延期による資金難から、5月2日には急遽追加のクラウドファウンディングも行われた[47]。2475名から約4240万円を調達し[48]、西野亮廣により「えんとつ町のプペルMOMO5号機」と命名された[49]。その後、打ち上げ時期は6月に再設定され、具体的な日時は前日まで非公表とすることや、無観客のうえ取材は北海道内のカメラマンに限るなどの対策が発表された[50]。結局、打ち上げは13日と発表されたが天候の影響で翌日に延期となり[51]14日に打ち上げられた[52]。
打ち上げ直後は順調に見えたが、36秒後にノズルが破損。70秒後には安全のためエンジン停止信号が送られた。最終的な到達高度は11.5 km となり、目標とする100 km には届かなかった[53]。一方でノズル破損時に空中で1回転しながらも姿勢を建て直して再び飛び続けたことから姿勢制御システムの精度の高さが図らずも証明されることとなった。
- 時系列
- 2019年10月6日、クラウドファンディング開始[54]。
- 2019年11月26日、スポンサー発表[55]。
- 2019年11月30日、クラウドファンディング終了[56]。
- 2019年12月23日、打ち上げ予定の概要発表(打ち上げウィンドウ12月29日-翌年1月3日)・ペイロード追加[57]。
- 2020年1月02日、打ち上げ延期決定[58]。
- 2020年4月20日、2度目の打ち上げ予定発表(打ち上げウィンドウ5月2日-6日)[42]。
- 2020年4月30日、大樹町からの要請により打ち上げ延期[45]。
- 2020年5月2日-31日、2度目のクラウドファンディング・ネーミングライツ決定[49]。
- 2020年6月3日、打ち上げ予定を発表。
- 2020年6月13日、天候による打ち上げ延期を発表。
- 2020年6月14日、打ち上げ。
7号機
編集5号機の打ち上から間も無い2020年6月19日に、6番目の打ち上げとして同年夏の打ち上げ予定とスポンサーが発表された。ねじの専門商社であるサンコーインダストリーが命名権を得て「ねじのロケット」と名付けられた。5号機と同じTheotex Group HDがスポンサーロゴとして「CrossLink」を機体に掲載することになった。ペイロードは花キューピットによる一輪の薔薇を搭載する。5号機と同じく、無観客での打ち上げが予定されている。[59][60]
7月2日に機体が公開された際に、継続スポンサー3社も追加で発表された。平和酒造の酒、サザコーヒーのコーヒー、高知工科大の超低周波音マイクが引き続き搭載される[61]。
7月17日に、翌18日の打ち上げ予定を発表[62]。風速の天候条件が基準を満たせなかったことで打ち上げ時間帯は何回か遅れ、結果的に7月19日16時05分に打ち上げが試みられた。しかし2つある点火器の片方で着火が遅れ、点火器の温度が基準を下回ったことからプログラムにより自動停止された[63]。これにより打ち上げは再び延期となった。
新たな打ち上げ日は7月25日と発表された[64]が、やはり風速などの条件が合わずに打ち上げ時間帯は何度か遅れ、結局7月26日の午後4時半に打ち上げが試みられた。点火器の交換などの対策が施されていたものの、またしてもカウントダウンの最終段階で点火器の温度異常が検出されたため自動停止した。その後の会見によれば、打ち上げはさらに数か月レベル先での延期となった。[65][66]
2021年6月1日、大幅な改良が行われたことが発表され、7号機は改良型の「MOMO v1」として打ち上げられることになった。機体は新造されており[注釈 1]、打ち上げの信頼性を向上させ、量産化・高頻度な打ち上げに向けた改良が行われた。またZEROロケットのための技術実証も行われる。[3][67]
その後、打ち上げは2021年7月3日に設定された[68]。当初の打ち上げ予定時刻は11時だったが、上空の気候条件が基準を満たさず、最終的には16時05分から17時50分までの間の時間帯に延期されてから打ち上げられた[69]。
宇宙空間とされる高度100キロメートルに到達し、打ち上げは成功した。国内の民間企業が単独開発したロケットが宇宙に届いたのは、2019年5月のモモ3号機に続いて2回目。3日午後5時45分に打ち上げられ、計画通り約2分間燃焼。高度約100キロメートルに到達した後、同55分に発射地点から南東約73キロメートルの太平洋に着水した。ISTの稲川貴大社長は記者会見し、「想定していた動作はすべて正常でデータを取得できたことで、ミッションは成功した」などと話した。
なお到達高度の「速報値」は99 kmだったが、MOMOはもともと到達高度100 kmを仕様としており、ほぼ狙い通りの「100 km付近」を「正常に飛行」したことでIST関係者は成功と話した[70]。その後の記者会見では「暫定値」として「約100 km」という表現が使われた。
インターステラテクノロジズ公式Twitterより、初号機から7号機までの打ち上げ映像を1列に並べた比較動画が投稿された。初号機から5号機までは打ち上げ直後に打ち上げ地点から少し横方向にずれていた。一方7号機は唯一垂直に飛行している。これはCFTの結果から機体の特性を事前に解析し、ジンバルの角度の初期値を調整することで実現した。[71][72]
今回より、機載カメラの映像をリアルタイムで中継することが可能となった。
6号機
編集- ミッションの特徴
- ロケットはMOMO v1形式。
- ペイロード 「TENGAロボ」・スペースエッグドッグ・TENGA型メッセージPOD・データ計測用のTENGA
- TENGAロボのコックピットを模したペイロード内部にはカメラが取り付けられ、飛行中の様子を中継。
- 今回より、中継画面に高度・速度のテレメトリが表示されるようになった。
7号機よりも先に受注されたものだが、7号機の時期には打ち上げを見送ることで合意され、製造が一時中断された[59]。その後、2021年6月30日にISTはTENGAと共同で開発した「TENGAロケット」が完成したことを発表し、同年夏に打ち上げるとした。[68]
2021年7月31日午後5時に打ち上げられ、約3分後に高度92キロ(速報値)に到達。アメリカ連邦航空局 (FAA) の定義する宇宙空間である高度80 kmを超えたことで[73]、打ち上げは成功。7月初めの7号機に続く3回目の成功となった。同地点付近で機首内部に積んでいたスポンサー企業のフィギュア(全長約8センチ)を射出した。フィギュアには、海面に色を付ける着色料が搭載されており、午後7時前、発射場の沖合で発見・回収された。ISTは「全ての機器が正常に動作し、打ち上げは成功」としている。記者会見したISTの稲川貴大社長は「今回行った積み荷の射出、機体内映像のライブ配信の成功は国内民間で初めて。2回連続打ち上げ成功で、今後、MOMOの本格的商業利用に移る」と述べ、今後は開発中の人工衛星打ち上げ用ロケットZEROに開発資源を注ぐとした。IST取締役で実業家の堀江貴文氏は「回収できないかと思っていたが、回収できてよかった。ZEROを開発できる環境が整った」と述べた。
予定・想定されるミッション
編集- 4号機で試みられた宇宙に紙飛行機を飛ばすプロジェクトはその後も内容をステップアップしながら複数回行う計画となっており、2021年か2022年に2回目、2023年以降に3回目・4回目の打ち上げが構想されている[74]。
- 高知工科大学のミッション(2022年夏)[75]
打ち上げ実績一覧
編集No. | 名称 | 打ち上げ日時(日本時間) | バージョン | 全長 | 重量 | エンジン | 到達高度 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1[76] | MOMO初号機 | 2017年7月30日16時31分 | MOMO v0 | 10 m | 1150 kg | 1200kgf級ピントル型エンジン | 約20 km弱 (推定) | 部分的成功 | 打ち上げから約66秒後にテレメトリーが途絶。 |
2[77] | MOMO2号機 | 2018年6月30日5時30分 | MOMO v0 | 10 m | 1180 kg | 1200kgf級ピントル型エンジン | 約20 m | 失敗 | 打ち上げから約4秒後に推力を失い落下。 |
3[78] | 宇宙品質にシフト MOMO3号機 |
2019年5月4日5時45分 | MOMO v0 | 9.9 m | 1150 kg | 1200kgf級ピントル型エンジン | 約113 km | 成功 | 日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達した。 |
4[79] | ペイターズドリーム MOMO4号機 |
2019年7月27日16時20分 | MOMO v0 | 9.9 m | 1150 kg | 1200kgf級ピントル型エンジン | 約13.3 km | 失敗 | 打ち上げ64秒後に異常発生。 |
5[80] | えんとつ町のプペル MOMO5号機 |
2020年6月14日5時15分 | MOMO v0 | 10 m | 1150 kg | 1200kgf級ピントル型エンジン | 約11.5 km | 失敗 | 打ち上げ36秒後に異常発生。70秒後にエンジン停止指令。 |
7[81] | ねじのロケット | 2021年7月3日17時45分 | MOMO v1 | 10.1 m[13] | 1220 kg | 1400kgf級ピントル型エンジン | 約100 km | 成功 | 2度目の宇宙空間到達に成功した。 |
6[82] | TENGAロケット | 2021年7月31日17時00分[83] | MOMO v1 | 10.1 m | 1220 kg | 1400kgf級ピントル型エンジン | 約92 km | 成功 | 宇宙空間到達に到達し、ペイロードの射出と回収に成功した。 |
注釈
編集- ^ 打ち上げられなったv0の機体は、回収された2号機の残骸と共にニコニコ超会議の実機展示に利用された。実物のロケットにも乗れる! ニコニコ超会議のIST「超宇宙開発」ブースマイナビ(2022年05月01日).2022年12月31日閲覧。
出典
編集- ^ “MOMO(モモ) の意味”. 2019年12月25日閲覧。
- ^ “ホリエモンロケット、打ち上げ成功 民間単独で国内初”. 朝日新聞 (2019年5月4日). 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b c “インターステラテクノロジズが「ねじのロケット」の全面改良を完了”. fabcross (2021年6月7日). 2021年6月7日閲覧。
- ^ “MOMOロケット5号機は初の冬期打ち上げへ、「個人」ペイロードも初搭載”. マイナビニュース (2019年11月28日). 2019年12月25日閲覧。
- ^ “【配布用】20210810_IST事業紹介_Bussiness overview_OT.pdf”. IST (2021年8月10日). 2021年8月18日閲覧。
- ^ “MOMO3号機の機体と射点が公開、現場の最新状況をフォトレポート!”. マイナビニュース (2019年4月29日). 2019年12月25日閲覧。
- ^ “MOMO初号機現地取材 - 目標の宇宙空間には届かず、しかし早ければ年内のリベンジも?”. マイナビニュース (2017年8月24日). 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b “観測ロケット「MOMO」の打上成功から何が生まれるのか、次なる挑戦は「ZERO」”. MONOist. 2020年6月1日閲覧。
- ^ IST『MOMO2号機打上実験調査結果報告書(第1報) (PDF)』(レポート)、2018年8月9日。2020年6月1日閲覧。
- ^ IST『MOMO2号機打上実験調査結果報告書(第2報) (PDF)』(レポート)、2018年9月17日。2020年6月1日閲覧。
- ^ IST『観測ロケット ペイターズドリームMOMO4号機 事象発生原因究明および対策』(レポート)、2019年9月25日。2020年6月2日閲覧。
- ^ “MOMO5号機の打ち上げ延期はオシレーター故障が原因、5月に再度宇宙に挑戦”. MONOist (2020年4月23日). 2020年6月3日閲覧。
- ^ “日本初の純民間商業ロケット「モモ」、ユーザーズガイドを公開”. そらへ株式会社 (2016年6月1日). 2016年6月25日閲覧。
- ^ “国産ロケット「MOMO」初号機、7月29日に打ち上げへ! 安価で柔軟な宇宙開発目標 インターステラテクノロジズ社”. sorae.jp (2017年7月6日). 2017年7月7日閲覧。
- ^ 民間宇宙ロケット エンジンを緊急停止 宇宙空間に到達せず, (7月30日 20時47分)
- ^ Commits istellartech/OpenMOMO
- ^ “宇宙目指す国産ロケット「MOMO2号機」支援開始! 2018年春打ち上げ 1000万円で打ち上げボタンを押す権利も”. そらへ株式会社 (2017年12月3日). 2017年12月4日閲覧。
- ^ “国産ロケット「MOMO2号機」4月28日に打ち上げ! 再び宇宙目指す”. sorae.jp (2018年3月27日). 2018年3月31日閲覧。
- ^ “小型ロケットMOMO2打ち上げ、30日早朝に再設定” (2018年4月29日). 2018年5月1日閲覧。
- ^ “宇宙目指す国産ロケット「MOMO2号機」、打ち上げは夏以降を予定” (2018年5月1日). 2018年5月1日閲覧。
- ^ “ホリエモンロケット打ち上げ失敗 直後に落下、けが人なし”. 佐賀新聞 (2018年6月30日). 2018年6月30日閲覧。
- ^ “「MOMO3号機」打ち上げクラウドファンディング開始 1000万円で発射ボタン操作も”. sorae.jp (2018年8月11日). 2018年8月13日閲覧。
- ^ “小型ロケットMOMO3号機 過去最多の1173人が出資”. 北海道新聞. (2018年10月30日) 2018年11月18日閲覧。
- ^ “雪ミクも応援!みんなの力で北海道から宇宙へロケットを飛ばそう!”. 2018年12月2日閲覧。
- ^ “ふるさと納税で国産ロケット「MOMO」を支援!応援プロジェクト開始へ”. sorae.jp (2018年12月5日). 2018年12月5日閲覧。
- ^ “衛星軌道投入ロケット「ZERO」は“みんな”で開発、MOMO2号機の失敗が教訓に”. MONOist (2019年3月20日). 2019年3月22日閲覧。
- ^ “三度目の正直!今度こそ宇宙へ飛び立つ「MOMO3号機」打ち上げ応援ツアーが発売開始”. sorae.jp (2019年4月13日). 2019年4月15日閲覧。
- ^ “「ホリエモンロケット」打ち上げ延期 バルブに不具合 来月2日以降に”. 毎日新聞 (2019年4月30日). 2019年4月30日閲覧。
- ^ “ホリエモンのロケットついに打ち上げ成功 「なんとか到着」喜びツイート”. デイリースポーツ. (2019年5月4日) 2019年5月4日閲覧。
- ^ “小型ロケット、宇宙空間に 北海道、民間では国内初”. 共同通信 (2019年5月4日). 2019年5月4日閲覧。
- ^ a b 中沢滋人 (2019年7月4日). “ホリエモンロケット4号機、紙飛行機のせ打ち上げへ”. 朝日新聞デジタル 2019年7月4日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2019年6月14日). “MOMO4号機は宇宙で紙飛行機を飛ばす クラウドファンディング開始”. sorae.jp 2019年7月4日閲覧。
- ^ “IST、観測ロケット「MOMO4号機」を2019年夏に打ち上げへ”. マイナビニュース. (2019年6月27日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ “インターステラ、ロケット打ち上げ20日以降に延期”. 日本経済新聞. (2019年7月13日) 2019年7月13日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2019年7月20日). “MOMO4号機が本日の打ち上げを中止 来週以降に再挑戦”. sorae.jp 2019年7月21日閲覧。
- ^ 土谷純一 (2019年7月27日). “MOMO4号機打ち上げ失敗 堀江さん企業支援 宇宙紙飛行機お預け”. 毎日新聞. 2019年7月27日閲覧。
- ^ “MOMO5号機が2019年冬に打ち上げ決定。ロケットの炎で”スイーツ”を焼くミッションも”. sorae.jp. (2019年11月28日) 2019年11月29日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2019年12月3日). “MOMO5号機がクラファンに成功 1000万円超集める”. sorae.jp 2019年12月7日閲覧。
- ^ “MOMO5”. インターステラテクノロジズ. 2019年12月24日閲覧。
- ^ “MOMO5号機、3日予定の打ち上げ中止。残念ながら当面延期へ”. sorae.jp. (2020年1月3日) 2020年1月3日閲覧。
- ^ a b “2020年5月2日(土)、 北海道大樹町にて観測ロケット「MOMO5号機」の打上げを実施 -無観客でのロケット打上げ-”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “MOMOロケット5号機、初の冬期打ち上げはCANバスの異常で仕切り直しに”. マイナビニュース (2020年1月7日). 2020年1月8日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2020年4月20日). “MOMO5号機は5月2日に打ち上げ 現地は無観客、ライブ配信を実施”. sorae.jp 2020年4月21日閲覧。
- ^ a b “観測ロケット「MOMO5号機」打上げ延期のお知らせー無観客のロケット打上げ、大樹町からの自粛要請を受け、GW中の打上げ延期を決定”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2020年4月29日). “MOMO5号機、打ち上げ延期。新型コロナ不安の大樹町の要請受け入れ”. sorae.jp 2020年4月30日閲覧。
- ^ “MOMO5号機の緊急クラファンがいきなり達成!1日で目標金額を大幅に超える”. sorae.jp (2020年5月3日). 2020年5月4日閲覧。
- ^ “インターステラテクノロジズはコロナに負けない!日本のロケット開発を止めない! 緊急支援クラウドファンディングは過去最多の4200万円を突破! ~コロナによる打上げ延期を乗り越えて。みんなの力をあわせて宇宙を目指す~”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ a b “インターステラテクノロジズ緊急支援クラウドファンディング、 目標金額を大きく超えて、3500万円を突破! ー西野亮廣エンタメ研究所がネーミングライツを購入!「えんとつ町のプペルMOMO5号機」にー”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ 塚本直樹 (2020年6月4日). “MOMO5号機は6月中に打ち上げ 詳細日時は前日発表”. sorae.jp 2020年6月10日閲覧。
- ^ “MOMO5号機、気象条件が合わず13日打ち上げを延期。14日に再設定”. sorae.jp (2020年6月13日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “MOMO5号機、宇宙に到達ならず。火花が散る様子も”. sorae.jp (2020年6月14日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “MOMO5号機に何が起きたのか。会見で語られたトラブルの原因”. sorae.jp (2020年6月14日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “MOMO5号機 応援クラウドファンディングを開始。人気漫画「宇宙兄弟」が、ISTのロケット開発を応援”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “「MOMO5号機」、2019年に北海道での冬の打上げに挑戦。「MOMO5号機」スポンサー・ミッション決定のお知らせ”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “「MOMO5号機」打上げ応援クラウドファンディング、目標金額を達成”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “観測ロケット「MOMO5号機」の打上げ実施について”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “観測ロケット「MOMO5号機」打上げ延期のお知らせ”. IST. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “今夏、MOMO7号機が一輪のバラを宇宙へ —宇宙で咲いた花たち”. 三菱電機 (2020年6月25日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “「ねじのロケット」7号機 今夏打ち上げ MOMO公開 大樹”. 十勝毎日新聞社(全国郷土紙連合) (2020年7月2日). 2020年7月9日閲覧。
- ^ “観測ロケット「ねじのロケット」7月18日に打ち上げ実施”. sorae.jp (2020年7月17日). 2020年7月17日閲覧。
- ^ “インターステラ、小型ロケット打ち上げ不発で延期”. 日本経済新聞 (2020年7月19日). 2020年7月20日閲覧。
- ^ “インターステラテクノロジズ「ねじのロケット」を7月25日に打ち上げ実施”. sorae.jp (2020年7月24日). 2020年7月24日閲覧。
- ^ “MOMOまた緊急停止 稲川社長「次回打ち上げ数カ月後」”. 北海道新聞 (2020年7月27日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ “「ねじのロケット」打ち上げの自動停止は今回も点火器の温度が原因”. sorae.jp (2020年7月27日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ “2021年6月1日(火)13時〜 ねじのロケット開発状況に関する会見”. 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b “TENGAとIST共同の「TENGAロケット」ついに完成 打ち上げ予定は今年夏”. sorae.jp (2021年7月2日). 2021年7月3日閲覧。
- ^ “IST「ねじのロケット」打ち上げ実施、2019年以来2度目の宇宙空間到達に成功!”. sorae (2021年7月3日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “大樹ロケット打ち上げ成功、7号機高度99キロ到達”. 十勝毎日新聞 (2021年7月3日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “【7月9日17時〜】宇宙到達!ねじのロケット打上げ成功の裏側を語ります!”. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “MOMO初号機〜ねじのロケット(7号機)までの打上げ比較 短い動画ながらISTの歴史を感じます。”. IST (2021年7月7日). 2021年7月8日閲覧。
- ^ “IST「TENGAロケット」打ち上げ成功! MOMO初となる2回連続の宇宙空間到達”. sorae (2021年8月1日). 2021年8月2日閲覧。
- ^ “「宇宙から紙ヒコーキを飛ばす」プロジェクトが再始動!カメラ関連技術者を募る”. sorae.jp (2020年8月20日). 2020年8月30日閲覧。
- ^ “【本学在学生限定】民間開発ロケット「MOMO」を活用した宇宙実験の募集”. 高知工科大学 (2020年7月27日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ “MOMO初号機”. IST. 2020年6月1日閲覧。
- ^ “MOMO2号機”. IST. 2020年6月1日閲覧。
- ^ “MOMO3号機”. IST. 2020年6月1日閲覧。
- ^ “MOMO4号機”. IST. 2020年6月1日閲覧。
- ^ “MOMO5号機”. IST. 2020年6月1日閲覧。
- ^ “MOMO7号機”. IST. 2021年7月4日閲覧。
- ^ “【プレスリリース】TENGAロケット機体お披露目”. IST. 2021年8月1日閲覧。