MIMAMORI
MIMAMORI(みまもり)は、いすゞ自動車が行っている商用テレマティクスサービスの名称。旧称はみまもりくん。
日本における商用テレマティクスサービスの先駆的な存在といわれる[1]。
概要
編集商用車両に搭載した各種センサーから収集した車両の稼働情報をデータ通信によりインターネットを通じてデータセンターと接続することで、燃費、CO2・NOx・PMの排出量、車両の現在位置情報、ドライバーの運転操作情報(急加速、急ブレーキの有無)をリアルタイムに収集し、解析するクラウドコンピューティングを用いた運行管理システムである[2]。
ハードウェアはトランストロン製で、デジタルタコグラフとしての機能も備えており、法定三要素のほか、冷凍車の庫内温度管理、運行記録データのETC連動、車両故障診断機能と連携したロードサービス救援依頼機能などを備える。
MIMAMORIを通じて入手した情報を活用し、故障を起こす前に車両の予防保守・予防整備の計画を立てることで車両の稼働率を高める「PREISM」という稼働サポートシステムも提供している[3]。PREISMは、2015年の2代目ギガの発表以降拡大採用され、2021年現在フォワード・エルフに標準装備されている。
歴史
編集2004年2月にみまもりくんのサービスを開始する[4]。2007年までに約1万2000台が契約しており、燃費の向上や事故の減少が評価された[4]。燃費については約20%の向上が確認された例も少なくない[4]。
KDDIと共同開発し、2007年5月に新バージョンを発売した[5]。CDMA 1X WINに対応した組込用通信モジュールの搭載、車載ユニットを1DINに集約、モノクロの車載ディスプレイ搭載といった改良がされている[5]。
2015年、2代目ギガに標準装備したのと同時に、サービス名称を「MIMAMORI」に改める。
受賞
編集出典
編集- ^ 広田民郎『ツウになる!トラックの教本』秀和システム、2018年、186頁。ISBN 9784798052298。
- ^ a b “いすゞ自動車、商用車テレマティクス「MIMAMORI」をフルモデルチェンジ。5月中旬一斉発売へ”. MOTOR CARS (2017年5月8日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ a b c d e 小松原健 (2007年6月8日). “CO2削減に携帯電話が役立つ”. 日経 xTECH. 2018年9月6日閲覧。
- ^ a b 白根雅彦 (2007年5月31日). “いすゞとKDDI、車両運行管理システムの新バージョンを共同開発”. Impress Watch. 2018年9月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- ISUZU MIMAMORI|車両運行・動態管理システム - いすゞ自動車公式サイト