Multicolor Graphics Adapter
(MCGAから転送)
Multi-Color Graphics Array (MCGA) は、1987年に発売されたIBM PS/2下位モデルに搭載されたビデオサブシステムである。
発売日 | 1987年4月 |
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カード | |
エントリレベル | IBM PS/2 モデル 30, 25, Epson Equity |
歴史 | |
前身 | CGA |
後継 | VGA |
MCGAはPS/2 上位モデルに標準搭載されたVGAの機能限定版で、CGA上位互換の表示モードや、VGAと同じ解像度のモノクロ表示モードなどを持つが、EGAの表示モードは持たない。
概要
編集MCGAは、1987年4月2日に発表された IBM PS/2 モデル 30と、同年8月に発表されたモデル 25のマザーボードに組み込まれたビデオサブシステムで、単体のビデオカードとしては販売されなかった[1]。
MCGAはCGAの全ての表示モードに加え、640x480 モノクロと、320x200 同時256色(262,144色中)の追加された表示モードをサポートするが、MDAのモノクロテキストモードはサポートしない。アナログディスプレイ用のコネクタはDE-15であった。MCGAは、同時256色の表示モードや、640x480解像度の表示モード、またDE-15のコネクタを使用している点ではVGAと類似しているが、VGAとは異なり既存のEGAとの上位互換性や、VGAの 640x480 カラーなどの表示モードは持っていない。MCGAの同時256色のモードはゲーム用に広く使用された。
MCGAの任期は短く、1992年にモデル30, 25が販売停止となった後は、互換機ではEpson Equity Ie [2]以外には採用は無く、MCGAの上位互換であるVGAが業界標準となった。
表示モード
編集MCGAは以下の表示モード(ビデオモード)をサポートする。ビデオモードはBIOS割り込み(INT 10h, AH=00h, AL=ビデオモード)で切替できる。
- MCGA独自モード
- 640x480 モノクロノーム (Mode 11h)
- 320x200 同時256色(262,144色中) (Mode 13h)
- CGA互換モード
- 40桁x25行 テキストモード(8x8 フォント、320x200相当) (Mode 0/1h)
- 80桁x25行 テキストモード(8x8 フォント、640x200相当) (Mode 2/3h)
- 320x200 同時4色(16色中) (Mode 4/5h)
- 640x200 同時2色 (Mode 6h)