MAYA 真夜中の少女
『MAYA 真夜中の少女』(マヤ まよなかのしょうじょ)は、本島幸久による漫画作品。講談社刊行『週刊少年マガジン』に1994年から1996年まで連載。単行本全9巻。2002年に実写ドラマ化された。
MAYA 真夜中の少女 | |
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ジャンル | SF漫画 |
漫画 | |
作者 | 本島幸久 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
発表期間 | 1994年30号 - 1996年11号 |
巻数 | 9巻 |
テンプレート - ノート |
概要
編集あらすじ
編集人の死が分かってしまうために、誰からも理解されず、苦しみながらも両親との約束を果たすため「未来」と戦い続ける一人の超能力少女、深月真夜。彼女は何の変哲もない高校生、境わたるの前に現れ、24時間以内の死を告げる。彼女は言う。未来を変えて、と。
登場人物
編集- 深月真夜(みづきまや)
- 人の死という未来が見える少女。初めは人を寄せ付けない雰囲気を持っていたが、わたると知り合ってからは徐々に明るい性格になっていく。
- 境わたる(さかいわたる)
- 深月真夜に24時間以内に死ぬと予告されたが奇跡的に生き残った。それ以後真夜に熱を上げ、ドゥナ・エイに通い詰める。超能力は持たないが、持ち前の明るさで真夜の心を開く。最終話のエンディングによると、未来に「真夜と結婚する」ことが超能力でわかった(但し、本人は知らない)。
- アルフラン
- 深月家の執事。喫茶店ドゥナ・エイのマスターでもある。フランス人。
- 深月夕一郎
- 真夜の父親。建築家。パリに建設された超高層ビル「星の城(シャトー・ド・エトワール)」の設計者。落成式の日に起きた火災で焼死する。
- オーレリィ
- 真夜の母親。ビル火災後の疲労とショックで倒れ、そのまま回復せずに死去。死に際して、真夜に(真夜が見た死の)未来と闘うよう約束する。
- 桐原鷹音
- 超能力セミナーを主催する、美少女と見まごう少年。実際には超能力は使えず、催眠術を得意とする。自分を裏切った者は催眠術を利用して殺してしまう。子供の頃には実際に予知が使えたが、その力が金儲けに使えるという事を知り、それを喜んだ為『超能力を使うのに適している純粋な心』に傷を付けてしまった。額には、その時(結果として父親を見殺しにしてしまった)親友から付けられた傷がある。最終的にわたるを救い、事故死してしまう。
- 脇田
- 雑誌記者。当初は真夜を特ダネのネタとしか考えていなかったが、彼女の予知によって自分が救われると改心し、フリーライターとして真夜達の良き協力者となった。口調は関西弁。
- 村川政憲
- 東都大で超伝導の研究をしていたが超能力の存在を確信し、超能力の研究にのめり込む。
- 木場修
- 真夜を凌ぐ予知能力を持ち、人を思い通りに事故に遭わせることが出来る。真夜は木場とキスすることによって隠れた力を引き出した。最後はより強力な力を持った真夜に予知を封じられた(彼自身の予知は正確だったが、真夜は更にそれを上回る能力で彼が起こそうとした事故を防いだ)上に、今まで自分が虫けらのように殺してきた不良達にリンチを受け、ノイローゼとなる。
- 畑中
- 警部補。超能力を信じていなかったが、真夜やあけなと仕事をするうちに良き理解者となった。
- 北斗あけな
- サイコメトリーの能力を持つ。最初は真夜に対して(主にスリーサイズで)ライバル心を抱いたが、すぐに和解して親友になる。
- ジム・ベルウィック
- FBIの超能力捜査官。真夜の父が設計したビルの火災を仕掛け、真夜の超能力を無理矢理開花させた。超能力者を集め、世界の支配者になろうと画策する。
- チェシャ猫
- ベルウィックの忠実な下僕。真夜を上回る予知能力を持つ。本来は10歳の少年だったがベルウィックによって身体だけ成長させられた。
備考
編集ドラマ
編集2002年に『日テレジェニック2002卒業制作ドラマ 真夜中の少女MAYA』として実写ドラマ化され、2003年3月8日にBS日テレで放送された。「赤と黒の仮面」「真夜中の少女の冒険」「虚空の眼」「少女は黄昏の中で…」の4作品のオムニバス形式となっている。
スタッフ
編集- 監督: 中島敦
- 脚本: 本島幸久(赤と黒の仮面)、原田裕司(赤と黒の仮面)、津村美智子(真夜中の少女の冒険)、青木英美(虚空の眼)、安部陽子(少女は黄昏の中で…)、堀口みち子(少女は黄昏の中で…)
- プロデューサー: 近貞博、小寺洋
- 音楽: 木村祐士
- 制作協力:クリエイティブビジョン
- 製作著作:バップ
キャスト
編集赤と黒の仮面
編集真夜中の少女の冒険
編集虚空の眼
編集少女は黄昏の中で…
編集脚注
編集- ^ 坂茂樹『封印漫画大全』(三才ブックス、2009年) P194-P197