Landing Craft, Vehicle, Personnel, 通称:LCVPあるいはヒギンズ・ボート(Higgins Boat)は、アメリカ海軍上陸用舟艇の一種である。単にLCVPとしたときにこの艇を指すことも多い。

LCVPの図面

アンドリュー・ヒギンズ英語版設計による第二次世界大戦で用いられた上陸用舟艇であり、ヒギンズ・インダストリー英語版およびライセンスされた各社合計で20,000隻が建造された。

合板製の船体は吃水の浅い艀状であり、1個小隊相当の36人を9ノットの速度で海岸へ揚陸可能とした。乗り込んだ兵員は、前方のバウランプから突撃することが可能であった。

要目

編集

現存する艇

編集
 
D-Day博物館に展示中のLCVP

数隻のオリジナルとレプリカ21世紀に入っても存在しており、国立第二次世界大戦博物館英語版(旧称: 国立 D-Day 博物館)、アメリカン・ヘリテージ・ミュージアム英語版国立アメリカ陸軍博物館英語版などアメリカの軍事系博物館で見ることができる。なおアメリカン・ヘリテージ・ミュージアムで展示のものはノルマンディーで発見されたLVCPのオリジナルである[1]

出典

編集
  1. ^ 2017 Collings Foundation Magazine (Collings Foundation): 24–25. (2017-12-01). https://issuu.com/collingsfoundation/docs/cfmag+2024年3月19日閲覧。. 

関連項目

編集