JasperReports
JasperReports (ジャスパーレポート)とは、米Jaspersoft社が開発/販売しているオープンソースの帳票及びビジネスインテリジェンスソフトウエアである。
開発元 | Jaspersoft |
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最新版 |
6.8.1
/ 2019年5月24日 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | Java |
対応OS | クロスプラットフォーム |
サポート状況 | Active |
種別 | エンタープライズレポート作成 |
ライセンス |
CE版 : LGPL EE版:商用 |
公式サイト | http://community.jaspersoft.com/ |
JasperReportsは、帳票をレイアウトとデータに分離している。レイアウトとは、空白の帳票用紙のようなものである。用紙の大きさ、枠線など用紙に固定表示する物、データを表示する位置、計算式などを定義する。データとはデータベース、CSVファイル、Excel xlsファイル、JavaBeansなど帳票に表す値の元になるものである。レイアウトとデータを分離することで、一つのレイアウトを使って複数種類のデータから帳票を作成することができる。作成した帳票をPDF、 HTML、 Microsoft Excel、 RTF、 ODT、 CSV やXMLなど多くの形式に出力することができる。
JasperReports用のレポートレイアウトはjrxml (JasperReports XML) と言うXML形式のファイルで定義される。テキストエディタでこのXMLファイルを作成することもできるが、多くの場合はJaspersoft StudioのようなGUIエディタを使ってレポートレイアウトの定義を行う。
豊富なグラフの種類を描くことができる。分析結果を色々なグラフで表示することができるため、海外などからBIツールとしても注目されている。また、海外ではデファクトスタンダードの帳票作成ツールとなっているため、海外ユーザとレイアウトを共有できる。
特徴
編集- Javaアプリケーションに組み込んで使うことができる
- 無償のコミュニティ版と有償のエンタープライズ版がある
- 独自コンポーネントを追加することができる
- Javaクラスをオーバーライドして基本機能を拡張、変更することができる
- レポートの定義にスクリプトを使うことができる
- サブレポート(帳票の中に別の帳票を埋め込む)の作成ができる
サポートするデータソースの例
編集- IBM Db2
- Oracle
- MS SQL Server
- MySQL
- PostgreSQL
- Mongo DB
- NetBeans, Java Beans, Hibernate
- XMLファイル, CSVファイル
- EJBQL
- XMLAサーバ
- Mondrian OLAP
- MS Excel (xls, xlsx)
- JSON
サポートする出力形式の例
編集- HTML, XHTML
- xls
- rtf
- MS Word (docx)
- MS Powerpoint (pptx)
- OpenDocumentテキスト(odt)
- OpenDocumentスプレッドシート(ods)
- テキスト、CSVファイル、XMLファイル
名前の由来
編集種類 | ソフトウエアエンジニアリング |
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業種 | ビジネスインテリジェンス |
設立 | 2001 |
本社 |
、 米国 |
主要人物 | Teodor Danciu, JasperReports; Al Campa, Founder; Brian Gentile, CEO |
製品 | JasperReports, Jaspersoft Studio, Jaspersoft BI |
ウェブサイト | jaspersoft.com |
JasperReportsの開発は2001年6月からTeodor Danciuによって始められた。Crystal Reportsよりも安価なツールを作成することを目的としたため、「クリスタル」の代わりにジャスパー(碧玉)としてJasperReportsを命名された。今でもJaspersoft社はプロジェクトのコード名にはすべて石の名前を使っている。
2001年9月にSourceForge.netにプロジェクト登録され[1]、2001年11月3日にJasperReports 0.1.5が公開された[2]。
JasperReports Version 1.0は2005年7月21日に公開された。[3]
始めのころは、JasperReportsのライセンスはJasperReports License[1]だったが、LGPLに変わった。
関連ソフトウエア
編集Jaspersoft社はJasperReportsと関連した複数のツールも用意している。これらのツールとは別に自前のツールや第三者のツールと連携して使うこともできる。
IDEツール
編集JasperReportsのレイアウトはJRXMLと言うXML形式で定義されている。このXMLファイルは直接テキストエディタから入力することもできるが、多くの場合は次のようなGUIツールを使って定義される
- NetBeans
- iReport - JasperReports用のGUIツール。レイアウトの作成やレポートの作成ができる(2015年末に開発/保守を停止する予定。現在からそれまではサービス保守は行われる)
- Eclipse
- Jaspersoft Studio - iReportを置き換えたレイアウト作成ツール。iReportのNetBeansをEclipseに移植した。iReportと同じメンバーが開発を行っている
モバイルビューア
編集- JasperMobile - JasperReports Serverに登録されているレポートを表示するiPhone/iPad及びAndroid機器用のアプリ。
帳票リポジトリ
編集JasperReportsは単独で使うことも、独自のWebアプリケーションと使うこともできる。Webから単独に帳票を管理/閲覧したい場合はJaspersoft Serverを使うこともできる。iReportやJaspersoft Studioと連携しているため、IDEツールのメニューからレイアウトの登録/更新ができる。
- Jaspersoft Server - Webブラウザから帳票レイアウトの管理、帳票の閲覧、アッドホックレポート
BIツール
編集ETL
編集JasperReportsは標準で多くデータ形式のデータを読み込みことができるが、外部アプリケーションからデータを取得する場合はアプリケーション接続とデータ変換プログラムの作成が必要になる。
- Jaspersoft ETL - アプリケーションコネクタ、GUIによる連携定義のツール
日本ユーザ
編集JasperReportsの記事はインターネットで複数ある。[4] [5] また、日本語のチュートリアルの作成が始まっている。[6]
2010年にJaspersoft Japan設立準備室が設立され、複数の会社が代理店になった。2013年にJaspersoft Japan設立準備室がなくなり、米Jaspersoftが直接日本の代理店契約を始めた。
参考文献
編集- ^ a b “An Interview with Teodor Danciu of JasperReports”. RootPrompt (February 16, 2005). 2007年1月11日閲覧。
- ^ freshmeat.net: Project details for JasperReports:Comment
- ^ “JasperReports 1.0 released”. theserverside. 2007年1月11日閲覧。
- ^ “JasperReportsとiReportで帳票の常識を理解しよう”. adempiere.jp. 2014年2月24日閲覧。
- ^ “JasperReportsを触るAdd Star”. Starlight. 2014年2月24日閲覧。
- ^ “日本Jaspersoftコミュニティ”. jaspersoft.com. 2014年2月24日閲覧。