JAIRO
JAIRO(ジャイロ、Japanese Institutional Repositories Online)は、日本国内の学術機関リポジトリに蓄積された学術情報(学術雑誌論文、学位論文、研究紀要、研究報告書等)を横断的に検索できた検索サイト。運営を行っていたのは大学共同利用機関法人 国立情報学研究所。2019年3月に閉鎖され[4]、リニューアルされた学術機関リポジトリデータベース(IRDB)に統合された[5]。
JAIRO | |
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URL | |
サイトトップ 取り扱いリポジトリ一覧 https://www.nii.ac.jp/irp/list/ | |
タイプ | 機関リポジトリの横断検索サイト |
分野 | 日本国内の機関リポジトリ |
使用言語 | 日本語、英語 |
項目数 |
機関リポジトリ数 217機関(一覧) コンテンツ数 全体 1,406,613件 コンテンツ数 本文あり 1,038,155件 (2012年8月31日現在)[1] |
閲覧 | 無料 |
登録 | 不要 |
運営元 | 国立情報学研究所 |
営利性 | なし |
設立 |
試験公開 2008年10月22日[2] 正式公開 2009年4月1日[3] |
現状 | 2019年3月終了 |
概要
編集JAIROは2008年10月22日に試験公開され[2]、2009年4月1日に正式公開された[3]。前身となったのは2007年5月より試験公開されていたJuNii+[6]。JAIROの正式公開にともない2009年3月でJuNii+のサービスは終了した。
2011年3月31日時点の収録データ数は全体で1,091,859件、このうち本文があるものが787,532件、本文があるコンテンツの内訳を種類別で見ると、最も多いのが紀要 53.3%、次に多いのが学術雑誌論文 15.7% となっている[7]。
サービス利用状況を見ると、2011年4月現在一日の詳細表示回数が約6万5千回となっており、コンテンツ種別ではその約半数の3万回が紀要の表示、次に多いのが1万5千回の学術雑誌論文の表示となっている[8]。
2019年3月に閉鎖され、学術機関リポジトリデータベースに統合された。
脚注
編集- ^ “学術機関リポジトリデータベースコンテンツ分析システム” (2012年8月31日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ a b “NII、学術機関リポジトリポータルJAIROを試験公開”. STI Updates 学術情報流通ニュース (2008年10月22日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ a b “NII、CiNiiとKAKENをリニューアル、JAIROを正式公開”. カレント・アウェアネス (2009年4月1日). 2011年4月17日閲覧。
- ^ 『JAIROサービス終了について(2018/10/12)』(プレスリリース)JAIRO、2018年10月12日。オリジナルの2019年4月2日時点におけるアーカイブ 。2019年4月6日閲覧。
- ^ 『日本の学術情報流通のハブ機能を果たすデータベース「IRDB」をリニューアル~オープンサイエンス時代の新しいメタデータ規格に対応~』(プレスリリース)国立情報学研究所、2019年4月4日。オリジナルの2019年4月6日時点におけるアーカイブ 。2019年4月6日閲覧。
- ^ “NII、機関リポジトリポータル“JuNii+”を試験公開”. カレント・アウェアネス (2007年5月17日). 2011年4月17日閲覧。
- ^ “IRDBコンテンツ分析システム”. 国立情報学研究所. 2011年4月7日閲覧。
- ^ “JAIRO利用統計 - アイテムアクセス状況”. JAIRO. 2011年4月18日閲覧。
参考文献
編集- 池田貴儀「灰色文献をめぐる動向 灰色文献国際会議の議論を中心に」『情報管理』第53巻第8号、科学技術振興機構、2010年、428-440頁、doi:10.1241/johokanri.53.428、2011年4月18日閲覧。
- 谷藤幹子、高久雅生、大塚真吾、轟眞市「材料系研究所におけるリポジトリシステムの実践と将来」『情報管理』第51巻第12号、科学技術振興機構、2008年、888-901頁、doi:10.1241/johokanri.51.888、2011年4月18日閲覧。