IMAGE (LUNA SEAのアルバム)
LUNA SEAのアルバム
IMAGE(イメージ)は、日本のロックバンド・LUNA SEAのメジャー・デビュー・アルバム、通算2作目のオリジナル・アルバムである。初回限定盤は透明帯仕様。
『IMAGE』 | ||||
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LUNA SEA の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ポストパンク プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ユニバーサルミュージック | |||
プロデュース | LUNA SEA | |||
チャート最高順位 | ||||
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LUNA SEA アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
Dejavu - YouTube |
2007年12月5日に、最新リマスタリング音源、「Déjàvu」のPVが収録されたDVDとの2枚組で、ユニバーサルミュージックより再発された。
概要
編集メジャー・デビューに際して、今までとは規模の違うレコーディングができるということで、録音に際しては“1000分の4の音のズレ”にまでこだわった。そのため、制作には異例の時間が費やされ、終盤には時間の都合でスタジオを3箇所掛け持ちしてレコーディングを行ったという[1]。
SUGIZOは「このレコーディングをしたおかげで、ここまでこだわる必要はないことがわかった」[1]・真矢は「あの頃は機械的な音を求めていた。大きなスタジオで、ちゃんとしたエンジニアと一緒に録るのは始めてだった。いいシステムで録るから、音の細かい所まで聞こえてきて、『俺のドラムってなんてダサいんだろう』とすごく悩みながらレコーディングした」[2]と語っている。
歌詞カード内のSUGIZOが持っている人形は、人形作家・天野可淡の作。
アルバム名はメンバー全員で考えたが、各曲の題名はRYUICHIが考えた[3]
収録曲
編集全編曲: LUNA SEA。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「CALL FOR LOVE」 | RYUICHI | SUGIZO | |
2. | 「Déjàvu」 | RYUICHI | SUGIZO | |
3. | 「MECHANICAL DANCE」 | RYUICHI | J | |
4. | 「WALL」 | RYUICHI | SUGIZO | |
5. | 「Image」 | RYUICHI | INORAN | |
6. | 「SEARCH FOR REASON」 | RYUICHI | SUGIZO | |
7. | 「IMITATION」 | RYUICHI | J | |
8. | 「VAMPIRE'S TALK」 | RYUICHI | INORAN | |
9. | 「SYMPTOM」 | RYUICHI | SUGIZO | |
10. | 「IN MIND」 | RYUICHI | J | |
11. | 「MOON」 | RYUICHI | SUGIZO | |
12. | 「WISH」 | RYUICHI & J | J | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- CALL FOR LOVE
- 女性の多重コーラスによる楽曲。LUNA SEAの楽曲で最も短い曲であり、43秒で「Déjàvu」につながる。
- Déjàvu
- MECHANICAL DANCE
- インディーズ時代から存在した曲で、当時は歌詞が異なっていた。
- WALL
- Image
- 表題曲であるが、この曲名は「イマージュ」、アルバム名の方を「イメージ」と区別している。
- 曲のタイトルは後からついたが、INORANは「輪廻系、人生繰り返し系」というような曲を作りたくて、当時のINORANの好みが「モロに出てるかな」と言っていた。原曲の作曲者はINORANだが、メロディーはほとんどRYUICHIが考えた。また、曲の構成はメンバー皆で悩んだが、原曲者のINORANのパートだけ最後まで決まらなかった。最終的にINORANとSUGIZO二人で話してて「それしかないな」とひらめいたのが、INORANは全部アコースティック・ギターで弾き、エレキを使わないということだった。その出来に関して、INORANは「超スペシャル・スーパー・満足(笑)」と言い、アコースティック・ギターは「自分の気持ちっていうか、精神状態や体調がエレキよりも素直に出ちゃう」ので、「そういう意味では難しいし、奥が深い」と感じていた。[5]
- SEARCH FOR REASON
- RYUICHIがLUNA SEAに加入して初めて詞を書いた曲。
- IMITATION
- VAMPIRE'S TALK
- 元々は「FEELING」という曲だった。ライブで演奏されていたが、原曲者のINORANが納得いかなかったため、「違うからひっこめさせて」と、1回ライブのレパートリーから外された。その後、ツアーの感情やアレンジの案が混ざり、1年がかりで「いい曲」になり、INORAN自身も「凄い思い入れがある曲で、気に入っている」のと、歌詞はRYUICHIが作ったが、INORANも「ああいう切ない想い」があったので、「レコーディングの時、凄い力入れちゃった」と語っていた。[6] ギターのパートは、普段は基本的に右チャンネルの音がSUGIZO、左がINORANだが、この曲ではSUGIZOのパートが左右両方のチャンネルから聴こえるカノン(輪奏)となっているため、INORANのパートは左右の中心から流れている。
- 2014年12月21日のさいたまスーパーアリーナ公演で突如演奏され、ファンを驚かせた[7]。
- SYMPTOM
- IN MIND
- MOON
- WISH
- J曰く、「凄いポジティブで、皆が歌えるよう一曲まるごとサビみたいな曲が作りたかった」とのこと[1]。RYUICHIは、「Jの言葉使い?とか伝えたい気持ちっていうのもあって、重なる点がすごい時間かかったのね。録る寸前まで2人でいろいろ言葉とか考えたりしてたから・・・結構時間かかったかな?そういう意味では、Jにも思い入れがあった曲だなって言うのは印象にある」と言っていた[8]。
- ライブではこの曲で締めるのが恒例で、後半ではCDには無いパートが追加されていて、「ラララ…」と合唱するのが定番(後にこのパートも再録された)。終幕(解散)ライブ「THE FINAL ACT」の2日目でもラストナンバーとなり、復活するまでは最後の演奏曲となっていた[1]。
- ベストアルバム収録の際は『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』の再録バージョンで統一されており、いずれもラストトラックに収録。ライブ恒例の合唱部分も追加されている。
エピソード
編集2018年12月22日のさいたまスーパーアリーナでのライブ『IMAGE OR REAL』にて、「SEARCH FOR REASON」を除く全曲が演奏された[9]。
注釈
編集- ^ a b c d e f BAND SCORE LUNA SEA / IMAGE(ドレミ楽譜出版社、1995年5月30日)ISBN 4-8108-3903-6
- ^ ソニー・マガジンズ刊「PATi PATi」1996年12月号「LUNA SEA reminisce 追憶 ~足跡をたどると……」p.28より。
- ^ SHOXX. 音楽専科社. (1992年5月21日)
- ^ 【インタビュー】LUNA SEA、真矢が語るバンドの進化「意識したつもりはないんだけど、今回のアルバムにはLUNA SEAの今がしっかりパッケージされている」BARKS(2013年12月11日)、2015年11月14日閲覧
- ^ SHOXX. 音楽専科社. (1992年5月21日)
- ^ SHOXX. 音楽専科社. (1992年5月21日)
- ^ LUNA SEA、さいたま&横浜公演、大興奮の2夜をレポート (Barks 2014年12月24日)
- ^ SHOXX. 音楽専科社. (1992年5月21日)
- ^ 山本弘子「LUNA SEA、<IMAGE or REAL>再現ライヴで「進化してるからさ」」BARKS, 2018年12月24日