FN CAL
FN CAL(Carabine Automatique Légère)は、ベルギーのファブリック・ナショナル社(FN)が生産していたアサルトライフル。同社が設計した最初の5.56mm小銃で、その名称は「軽量自動カービン」を意味する。
FN CAL | |
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種類 | 軍用小銃 |
製造国 | ベルギー |
設計・製造 | ファブリック・ナショナル |
仕様 | |
口径 | 5.56mm |
銃身長 | 467mm |
ライフリング | 6条 |
使用弾薬 | 5.56x45mm NATO弾 |
装弾数 | 20発/25発/30発(箱型弾倉) |
作動方式 | ガス圧利用ロータリングボルト |
全長 | 980mm |
重量 | 3,350g |
発射速度 | 850発/分 |
銃口初速 | 970m/秒 |
歴史 | |
設計年 | 1963年-1966年 |
製造期間 | 1966年-1975年 |
概要
編集1960年代、5.56x45mm NATO弾の採用に端を発する小口径化の動きに対応するべく、FALの後継機種として設計された。
FALをスケールダウンさせたような外見を持ち、FAL同様のショートストローク方式のガスピストンを備えているが、閉鎖機構としてティルティング・ボルトを採用していたFALに対して、CALではロータリング・ボルトを採用するなど、内部構造には差異がある。初期型ではフルオートとセミオートに加え、三点バースト射撃を行うことも可能だった。ストックは固定式と折りたたみ式が存在する。
プレス加工や鋳造を多用し、精密な部品の使用を控えるなど、FALと比べ低コスト化が図られていたが、それでもなお競合するライフルと比べ複雑・高価な傾向があった。また、強度にも問題があり、トライアル中に事故を起こしてしまった。その事故を重大だととらえたFN社は製造を中止した。
その後、CALの設計に改良を加えたものがFNCとして発表されている。
使用国
編集関連項目
編集- 小銃・自動小銃等一覧
- FN FNC
- H&K HK33 - ライバルH&K社のG3スケールダウンモデル。