EMIT』(エミット)は光栄1994年に発売したエデュテインメント(英語学習)ソフト。イングリッシュドリームシリーズの第1弾をうたう本作はVol.1~Vol.3の3巻に分かれる[1]。のちに3巻セットの『EMIT バリューセット』も発売された。1995年日本ソフトウェア大賞'94の読売新聞社賞を受賞した。

EMIT
ジャンル エデュテインメントソフト
対応機種 PC-9821[9821]
FM TOWNS[TOWNS]
Macintosh[Mac]
セガサターン[SS]
PlayStation[PS]
スーパーファミコン[SFC]
3DO
Windows[Win]
開発元 光栄
発売元 光栄
プロデューサー シブサワ・コウ
シナリオ 赤川次郎
音楽 小室哲哉
美術 いのまたむつみ
人数 1人
メディア CD-ROM[9821・TOWNS・Mac・SS・PS・3DO・Win]
ROMカセット[SFC]
発売日 1994年3月25日[9821・TOWNS・Mac]
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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システム

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アニメが再生され、音声・字幕のそれぞれを日本語英語に任意に切り替えることができる。プレイヤーはアニメを観ながらリスニングを学習することが出来る。各章の終わりには内容やセリフに関する問題が英語で出題され、プレイヤーの英語力が試される。

ストーリーに沿って音声とアニメーションで話が展開していく。全体のストーリーがVol.1~3に分けて収められている。各ソフトごとに約10章のシナリオがあり、章ごとに練習問題が用意されている。ゲーム内の登場人物と対話していく「会話練習」、ストーリーをどの程度理解しているかチェックする「内容理解問題」、今後の展開を想像して答える「イメージ問題」、の3種類。会話の再生やリピート、画面に表示する日本語や英語の切り替えなどは画面下のボタンを使って操作する[2]

ストーリー

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ある日、女子高生の田中百合は横断歩道で老人に声をかけられる。彼は今が何年の何月何日であるかを問い、近くに時計屋がないかと尋ねる。そして百合を見つめて謎の言葉「EMIT」を呟く。

タイトル

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  • vol.1「時の迷子」
17歳の女子高生田中百合は、ある日交差点で不思議な老人に出会う。老人は呟くように"エミット"という言葉を残して彼女の前から消えてしまう。
  • vol.2「命がけの旅」
百合のボーイフレンド太田一郎はパーティーで百合そっくりの女性と出会う。一郎はパーティーで見た女性の話を百合にする。百合は自分そっくりの「もう一人の百合」に興味を持つ。
  • vol.3「私にさよならを」
普段となにかが違う百合を見て、母親の敏子と一郎の疑惑は広がる一方。そこへもうひとつの世界から、傷つきながらも百合が戻ってきた。

対応機種

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  vol.1 vol.2 vol.3
PC-9821 1994年3月25日 1994年7月1日 1994年9月18日
FM TOWNS 1994年3月25日 1994年7月1日 1994年9月18日
Macintosh 1994年3月25日 1994年7月1日 1994年9月18日
セガサターン 1995年3月25日 1995年4月1日 1995年4月1日
3DO 1995年4月14日 1995年7月14日 1995年9月14日
プレイステーション - - -
スーパーファミコン 1995年9月29日 1995年9月29日 1995年9月29日
Windows ? 1995年8月11日 1995年9月1日

バリューセット

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  発売日
PC-9821 1995年12月15日
FM TOWNS 1995年12月15日
Macintosh 1995年12月15日
セガサターン 1995年12月15日
3DO -
プレイステーション 1995年9月29日
スーパーファミコン 1995年9月29日
Windows ?

上記のうちスーパーファミコンだけは音声CDが別途添付。ソフトとCDプレーヤーとのシンクロは「ボイサーくん」というアダプタをスーパーファミコンに装着することでリモコン制御した。

スタッフ

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主題歌

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声優

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日本語パート/英語パートの順

  • 田中百合(主人公) - 林原めぐみ / Danni Wheeler
  • 老人/青年/ケン 他 - 安原義人 / James A Taylor
  • 太田一郎 - 速水奨 / Stuart Mckinney
  • 少年 - 林勇 / Robin Bufanda
  • 小沢洋子 - 石川悦子 /Thyra Metz
  • 田中敏子 - 中山愛子 /Cheryl Shain
  • ナレーション - 小宮和枝 / Leslie Gangl
  • その他キャスト - 石井隆夫 / Steve Howard , 溝口敦 / Jim De Maria

脚注

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  1. ^ 第2弾は上下巻で発売された『ダークハンター
  2. ^ 週刊ファミコン通信 no.332. 株式会社アスキー. (1995年4月28日). p. 41 

外部リンク

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