アルジェリア・ディナール
アルジェリア・ディナール(アラビア語: دينار جزائري、フランス語: Dinar algérien、英語: Algerian dinar)は、アルジェリアの通貨単位。ISO 4217コードはDZDである。補助通貨はサンチーム(سنتيم)で、1アルジェリア・ディナール=100サンチームである。
アルジェリア・ディナール | |
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دينار جزائري ⴷⵉⵏⴰⵕ ⴰⴷⵣⴰⵢⵔⵉ | |
ISO 4217 コード | DZD |
中央銀行 | アルジェリア銀行 |
ウェブサイト | www |
使用 国・地域 | ![]() ![]() |
インフレ率 | 2.6% |
情報源 | The World Factbook (2006年) |
補助単位 | |
1/100 | サンチーム(現在不使用) |
通貨記号 | دج (アラビア語) or DA (ラテン文字) |
硬貨 | 5, 10, 20, 50, 100ディナール |
流通は稀 | 1, 2ディナール |
紙幣 | 200, 500, 1000, 2000ディナール |
歴史
編集アルジェリアではフランスの支配後、1848年からフランが通貨として使用され(アルジェリア・フラン)、フランス・フランと等価とされてきたが、1960年にデノミネーションが行われ、1アルジェリア新フラン=100旧フランとされた。1964年にアルジェリア新フランを廃止し、等価でアルジェリア・ディナールが導入された。
硬貨
編集1964年、1サンチーム、2サンチーム、5サンチーム、10サンチーム、20サンチーム、50サンチーム、100サンチームと1ディナールの硬貨が発行された。1,2,5サンチームはアルミニウム製、10,20,50サンチームはアルミニウムと銅の合金製、1ディナールは白銅製である。表面にはアルジェリアの国章と額面の数字が書かれている。硬貨は、後に記念品としても用いられるようになった。
1992年には、1⁄4,1⁄2, 1, 2, 5, 10, 20, 50,100ディナールの新しい硬貨が発行された。10, 20, 50,100ディナール硬貨はバイメタル製である。
一般に流通している硬貨は5ディナール以上である。1990年代初めにインフレーションが起こった結果、サンチームや小さなディナールの硬貨はほとんど使われなくなった。しかし、現在でも値段を言う時にはサンチーム単位で言う習慣である。例えば100ディナールの商品は1万サンチームであると言う。
硬貨は下記の動物がデザインされている。
紙幣
編集1964年に5,10,50,100ディナールの紙幣が発行された。1970年には500ディナール、1992年には1000ディナール紙幣が追加された。アルジェリア新フランの紙幣とは逆に、アルジェリア・ディナールの紙幣には表にアラビア語、裏にフランス語が書かれている。
100ディナール紙幣は硬貨に代わり、現在は200,500,1000ディナールの紙幣が流通している。1998年から、500,1000ディナールの紙幣には表面にはホログラフィーの帯が入れられた。