DNAグリコシラーゼ
DNAグリコシラーゼ(DNA glycosylase、EC 3.2.2.3)は、DNAのN-グリコシド結合を加水分解する酵素の総称で、塩基除去修復において傷害のある塩基をDNAから取り除く役割を担う。チミンDNAグリコシラーゼ、ウラシルDNAグリコシラーゼ、オキソグアニングリコシラーゼなど、傷害塩基の種類によってさまざまなものが存在する。反応の結果生じた塩基の無い部位(AP site)は、APエンドヌクレアーゼ、DNAリガーゼ等の塩基除去修復経路の下流の酵素によって処理される。
ウラシルDNAグリコシラーゼは、PCR産物間のコンタミネーションの防止のためにも使われている[1]。この他、ヒトの解糖系での反応を触媒する酵素の1つで、4量体で活性を示すグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼの単量体が、ヒトのウラシルDNAグリコシラーゼと同じ物であることが判明した[2]。
出典
編集参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- IUBMB entry for 3.2.2.3
- KEGG entry for 3.2.2.3
- BRENDA entry for 3.2.2.3
- NiceZyme view of 3.2.2.3
- EC2PDB: PDB structures for 3.2.2.3
- PRIAM entry for 3.2.2.3
- PUMA2 entry for 3.2.2.3
- IntEnz: Integrated Enzyme entry for 3.2.2.3
- MetaCyc entry for 3.2.2.3
- Atomic-resolution structures of enzymes belonging to this class