Character material』(キャラクター・マテリアル)は、TYPE-MOONより発売されたファン向けの読本である。著者は奈須きのこ

概要

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2006年8月11日から13日にかけて開催されたコミックマーケット70のTYPE-MOONブースにおいて、発売された。イベント頒布価格は1000円。2006年8月20日よりアニメイトコミックとらのあなにてショップ販売された。税込価格1300円。2006年9月22日に誤字などが訂正された第二版も出版された。発売当初は一人一冊までと販売制限がかけられていた店もあった。

通称は「キャラマテ」。媒体は同人誌で、A4サイズ、フルカラー、ページ総数80頁。紹介されているキャラクターは約30人。奈須きのこの未発表作品の主人公や、設定だけあるキャラクターにクリーチャー、あるいは妄想などが盛り込まれてある。あくまで死蔵されている設定集であるため、後に実際にリリース・発表された『魔法使いの夜』『花のみやこ!』『ロード・エルメロイII世の事件簿』『Fate/Prototype』などでは本書と設定が変更されている点も多い。

キャラクターデザインにはTYPE-MOONの武内崇こやまひろかずつくりものじに加え、ゲストとして武梨えりとPFALZが招かれている。また、奈須きのこによる書き下ろしショートストーリー「Prelude I」「Prelude II」「Prelude III」の3篇が掲載されている。

内容

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キャラクター設定

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「キャラクター・マテリアル」の名の通り、その大部分が未発表キャラクターや既出キャラクターの裏設定である。

名前 出典 デザイン 後の登場
蒼崎 青子(あおざき あおこ) 魔法使いの夜 武内崇 『魔法使いの夜』
久遠寺 有珠(くおんじ ありす)
沙条 綾香(さじょう あやか) 原作版Fate Fate/Prototype
旧セイバー
バルトメロイ・ローレライ the dark six 「Prelude I」
蒼崎 橙子(あおざき とうこ) 空の境界、魔法使いの夜 『魔法使いの夜』
洗脳探偵 月姫
少女 鋼の大地/notes.
ゴドー
アド・エデム 鋼の大地(over count 1999) PFALZ(斬撃皇帝)[1]
白き月姫ファンタズムーン TAKE MOON 武梨えり カーニバル・ファンタズム
ミスター・ダウン the dark six 武内崇 「Prelude II」
ロード・エルメロイⅡ世 Fate/stay night[2] Fate/Zero』『ロード・エルメロイII世の事件簿』ほか
モードレッド テレビアニメ「Fate/stay night」 Fate/Apocrypha
カレイドルビー・シュバインシュタイン Fate/stay night つくりものじ フェイト/タイガーころしあむ アッパー
アインツさん家のイリヤさん。 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
三枝 由紀香(さえぐさ ゆきか) Fate/stay night 武内崇
帽子の少女 / 有間 都古(ありま みやこ) 月姫/MELTY BLOOD 花のみやこ!
魔法のお手伝いさんマジカルアンバー 月姫/歌月十夜 武梨えり 『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』
石杖 アリカ(いしづえ アリカ) DDD こやまひろかず
迦遼 カイエ(かりょう カイエ)
グランスルグ・ブラックモア the dark six PFALZ 「Prelude III」
メレム・ソロモン / 四大魔獣 月姫/Talk. 武内崇、PFALZ(四大魔獣)
ORT(オルト) ???[3] PFALZ Fate/Grand Order
パンダ師匠 月姫/MELTY BLOOD 武内崇 『花のみやこ!』

ショートストーリー

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『Character material』のために奈須きのこにより書き下ろされた新作読み切り短編小説。『月姫』の話から数年後を描いており、『月姫2』のプロローグ的な印象を髣髴とさせる。

Prelude I
名門魔術師バルトメロイ・ローレライが、死徒ルヴァレ一党を殲滅するという話。『月姫』で言及された死徒エンハウンスや、『月姫』の主人公・遠野志貴の後の姿「DEATH」も登場する。
Prelude II
聖堂教会に所属する代行者ミスター・ダウンの話。『月姫』のシエルを髣髴とさせる「シスター」や、ダウンの相棒である少女「お嬢さん(ラガッツァ)」も登場する。
Prelude III
死徒二十七祖であるグランスルグ・ブラックモアメレム・ソロモンが会談する話。

関連商品

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カードゲーム

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Lycee
シルバーブリッツのトレーディングカードゲーム、Lyceeに参戦している。収録エキスパンションは、TYPE-MOON3.0など。

脚注

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  1. ^ アド・エデムが手にする武器である魔剣。
  2. ^ 当作には登場せず、正確には当作後の展開に登場予定。本書でも「しいて言うなら」とある。
  3. ^ 『月姫』『Fate』『鋼の大地』などの作品で言及されているが、詳細は語られていない。

関連項目

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外部リンク

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