Cedar (ロケット)

1960年代にハイガズィアン大学とレバノン軍によって開発された、一連のミサイル

Cedarは、レバノン内戦以前にレバノンロケット協会によって開発されたロケット。1960年代にカーマンラインを超えて宇宙空間に到達した。

Cedar
機能 実験
製造 レバノンロケット協会
開発国 レバノンの旗 レバノン
大きさ
全高 6.8 m (22 ft) (Cedar-3)
直径 52 cm (20 in) (Cedar-3)
質量 1250kg (Cedar-3)
打ち上げ実績
状態 引退済
射場 レバノン
総打ち上げ回数 7
成功 6
失敗 1 (Cedar-7)
初打ち上げ 1961年4月
最終打ち上げ 1966年8月

概要

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レバノンではベイルートのHaigazian大学の教員と学生達を中心に結成されたレバノンロケット協会がCedar固体燃料ロケットを打ち上げ、1961年4月に高度1000mに到達した。次のロケットでは高度2000mに到達した。1962年にレバノン陸軍が協力するようになった[1][2]。向上する性能にイスラエルは警戒していた。

1966年11月21日に打ち上げられたCedar4は3段式のロケットで高度200kmに到達後、地中海のキプロス沿岸に停泊していたイギリス海軍の艦船の付近に落下した。イギリスは国際連合安全保障理事会に抗議した。その結果、レバノンの大統領のFouad Shehabは計画を中止するように指示を出して1967年に終了した[1]

Cedarロケットは切手にもなった[3]

長らく人々の記憶から忘れ去られていたが、2013年にドキュメンタリー映画『レバノンロケット協会』が制作された[1]

仕様

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Cedar 1[4]
  • 全長: 1.75 m (5.7 ft)
  • 直径:
  • 発射重量:
Cedar 2
  • 全長: 2.85 m (9.4 ft)
  • 直径: 10 cm (3.9 in)
  • 発射重量:
Cedar 3
  • 全長: 6.8 m (22 ft)
  • 直径: 52 cm (20 in)
  • 発射重量: 1250kg
Cedar 4
  • 全長:
  • 直径:
  • 発射重量:
Cedar 6
  • 全長: 3.0 m (9.8 ft)
  • 直径:
  • 発射重量:
Cedar 7
  • 全長:
  • 直径:
  • 発射重量:
Cedar 8
  • 全長: 5.7 m (19 ft)
  • 直径:
  • 発射重量:

打ち上げ実績[4]

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型式 日付 射場 最大高度 備考
1961年
Cedar 1 1961年4月 レバノン 1.0 km (0.62 mi) 単段式
Cedar 2 1961年5月 レバノン 2.5 km (1.6 mi) 2段式
1962年
Cedar 3 1962年11月21日 レバノン 3段式、短ノズル7基
1963年
Cedar 4 1963年11月21日 レバノン 145 km (90 mi) 3段式、長ノズル1基
1964年
Cedar 6 1964年9月23日 レバノン 14 km (8.7 mi)
1966年
Cedar 7 1966年5月12日 レバノン 2段式、発射台で爆発
Cedar 8 1966年8月4日 レバノン 110 km (68 mi) 2段式

脚注

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関連項目

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外部リンク

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