cairo
cairo(カイロ)は、デバイスに依存しないベクトルベースの描画APIを提供する、自由ソフトウェアの2Dグラフィックスライブラリである。アンチエイリアスがかかった綺麗な表示が特徴である。直線、矩形、円弧の他、ベジェ曲線や文字の描画も可能である。半透明描画、マスクやグラデーション機能がある。ソフトウェアによるテセレーションが基本だが、可能な場合にはハードウェアアクセラレーションを利用するよう設計されている。
最新版 | 1.17.4 - 2020年11月29日[1] [±] |
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リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語 |
対応OS | クロスプラットフォーム |
種別 | グラフィックスライブラリ |
ライセンス | LGPL version 2.1 および MPL version 1.1 |
公式サイト |
www |
歴史
編集キース・パッカード、カール・ワースらによって、X Window Systemに利用するために開発が始められた。当初はXr・Xr/Xcと呼ばれていたが、後にcairoへと変更された。クロスプラットフォームでXに依存しないライブラリである点を強調することを意図したものである。
バックエンド
編集出力バックエンドとしてX Window System(XlibとXCB)、GDI (Microsoft Windows)、Quartz (macOS)、イメージバッファ、PostScript、PDF、SVGをサポートしている。実験的にOpenGL、OpenGL ES 2.0、OpenVG、BeOS、OS/2、DirectFBをサポートしている。
バインディング
編集C言語が基本APIだが、Ada、C++、Common Lisp、Factor、Haskell、Java、Lua、Monoと.NET、Perl、PHP、Python、Ruby、Scheme、Smalltalkなどのバインディングが存在する[2]。
採用例
編集関連項目
編集- Skia - Google Chrome や Android で使用
参照
編集- ^ “Latest cairo news”. www.cairographics.org. 2020年12月24日閲覧。
- ^ Language bindings
- ^ 樽井 秀人 (2022年4月5日). “テキストエディター「GNU Emacs 28.1」がリリース - 窓の杜”. 2022年5月11日閲覧。