CGWORLD
『CGWORLD』(シージーワールド)は、1998年6月29日に創刊された株式会社ボーンデジタル(2015年1月1日まではワークスコーポレーション)が月1回発行するコンピュータグラフィックス・映像クリエイター総合誌。正式雑誌名はCGWORLD + digital video。別名CGWORLD & digital video。CGや映像を専門にした雑誌としては国内で希少な存在である。
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CGWORLD.jpのロゴ | |
ジャンル | コンピュータグラフィックス・映像 |
刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | ボーンデジタル |
ウェブサイト | 公式ウェブサイト |
概要
編集業界に特化した情報や記事内容を掲載し、学生やアマチュア、プロのクリエイターに読まれている。
内容は、デジタルによるコンピューターを使った動画編集だけでなく、アナログによるカメラワークに関するテクニックや企画、演出など、映像制作に必要なノウハウ、最新製品情報、業界の動向などを掲載している。vol.271(2021年3月号、2021年2月10日発売)までは第一特集、第二特集を主軸に構成されていたが、翌月のvol.272(2021年4月号、2021年3月10日発売)より特集を一本化、一つの題材で50ページ以上を割く構成となった。
2010年には、“ワン・アンド・オンリー”をコンセプトにした情報サイトCGWORLD.jpを開設している[1]。
2014年10月よりniconicoに「CGWORLD CHANNEL」を開設。ほぼ月一回にCGWORLDで特集する物をテーマに、関係者を招いて生放送を行なっていた。2018年の第35回「オトナのCG『VRカノジョ』メイキングSP!!」以降放送されておらず、自社サイト「CGWORLD OnlineTutorials」での連動配信などへ移行している。
目次
編集- Feature (特集) - 月替りで変更される。
- 特別企画&連載記事(ここからは2012年3月現在の目次) - 有名クリエイターのインタビューやレギュラーコーナーなどが掲載されているが、年が経つにつれて変わっている記事がある。
- HOT STUFF
- SERIAL
- INFORMATION - クリエイターの求人情報やクリエイター関連の学校紹介、次号予告などが掲載されている。
CGWORLD AWARDS
編集CG・VFXをはじめとする日本のデジタルコンテンツ業界で活躍した制作者・作品をCGWORLD編集部の独自視点で選出し、その中から大賞を決める賞。当該前年の12月から向こう1年間にCGWORLD誌面およびCGWORLD.jpで取り上げられた制作者・作品がノミネート対象となり、ノミネートされた作品・制作者の中から大賞と部門賞を選出する。2015年の第1回は「CGWORLD大賞」として大賞のみだったが、2016年の第2回より部門賞として各分野の作品賞と技能賞が設けられている。
- 第1回(2015年)[2]
- 大賞:宮本浩史(東映アニメーション、『映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!! プリキュアとレフィのワンダーナイト!』)
- 第2回(2016年)[3]
- 大賞:デジタル・フロンティア(『アイアムアヒーロー』『DEATH NOTE Light up the NEW world』『GANTZ:O』等)
- 作品賞(実写VFX部門):『シン・ゴジラ』(株式会社白組 三軒茶屋スタジオ)
- 作品賞(CGアニメーション部門):『GANTZ:O』(株式会社デジタル・フロンティア)
- 作品賞(ゲームグラフィックス部門):『DARK SOULS III』(発売(日本):株式会社フロム・ソフトウェア / 発売(海外):株式会社バンダイナムコエンターテインメント / 開発:株式会社フロム・ソフトウェア)
- 技能賞:Unreal Engineによるモーションキャプチャリアルタイムワークフロー「Unreal Stage」(東映株式会社ツークン研究所)
- 第3回(2017年)[4]
- 大賞:ヤオヨロズ(『けものフレンズ』)
- 作品賞(実写VFX部門):『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(オー・エル・エム・デジタル)
- 作品賞(CGアニメーション部門):『宝石の国』(オレンジ)
- 作品賞(ゲームグラフィックス部門):『NieR:Automata』(発売:スクウェア・エニックス / 開発:プラチナゲームズ)
- 技能賞:Unity(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン)
- 第4回(2018年)[5]
- 大賞:NHKアート(『チコちゃんに叱られる!』)
- 作品賞(実写VFX部門):『いぬやしき』(デジタル・フロンティア)
- 作品賞(CGアニメーション部門):『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(東映アニメーション)
- 作品賞(リアルタイムグラフィックス部門):『VRカノジョ』(開発・発売:イリュージョン)
- 技能賞:VRアニメ制作ツール「AniCast」(エクシヴィ)
ボーンデジタル
編集種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒102-0074 東京都千代田区九段南1丁目5番5号 九段サウスサイドスクエア |
設立 | 1995年6月30日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 4010001073552 |
事業内容 | 書籍・雑誌出版、ウェブメディア、広告業、ソフトウェア・ハードウェア販売、ソフトウェア技術サポート、セミナー・トレーニング、検定 |
代表者 | 代表取締役社長 新和也 |
資本金 | 100百万円 |
従業員数 | 55名 |
主要子会社 | デジタルスケープ 100% |
関係する人物 |
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外部リンク | https://www.borndigital.co.jp/ |
株式会社ボーンデジタル(英: Born Digital, Inc.)は、書籍・雑誌出版やウェブメディア、広告業、ソフトウェア・ハードウェア販売を主な事業とする日本の企業。
沿革
編集- 1995年6月30日 - 設立
- 1998年6月29日 - CGWORLDを創刊
- 2015年1月1日 - ワークスコーポレーションを経営統合
- 2024年3月15日 - IMAGICA GROUPからイマジカデジタルスケープ(後のデジタルスケープ)と子会社であるイマジカアロベイス・湘南ハイテク企画の全株式を譲受し完全子会社化[6]
脚注
編集- ^ ワン・アンド・オンリーのCG・映像系情報サイト CGWORLD.jp オープン!(ワークスコーポレーション、2010年8月2日)
- ^ 『CGWORLD大賞2015』の大賞を発表!第1回目の大賞に選ばれたのは・・・? ,CGWORLD.jp,2015年12月25日
- ^ 第2回「CGWORLD AWARDS」の大賞ならびに各部門の最優秀賞を発表! 第2回目の大賞に選ばれたのは......!?,CGWORLD.jp,2016年12月26日
- ^ 第3回「CGWORLD AWARDS」の大賞ならびに各部門の最優秀賞を発表! 第3回の大賞に選ばれたのは......!?,CGWORLD.jp,2017年12月28日
- ^ 第4回(2018年度)「CGWORLD AWARDS」の大賞ならびに各部門の最優秀賞を発表!,CGWORLD.jp,2018年12月28日
- ^ 「株式譲受のお知らせ」『』ボーンデジタル、2024年3月15日。2024年12月17日閲覧。
外部リンク
編集- CGWORLD - ボーンデジタルの書籍販売ページ
- CGWORLD.jp - ボーンデジタル運営の専門情報サイト