Automattic
Automattic(オートマティック)は、2005年8月に設立されたアメリカ合衆国サンフランシスコに本拠を置くWeb開発会社である。WordPress(オープンソースのブログソフトウェア)とWordPress.com(レンタル・ブログサービス)による自由な情報発信への貢献で注目されている[1]。
種類 | 非公開 |
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業種 | インターネット |
設立 | 2005年8月 |
創業者 |
マット・マレンウェッグ Matt Mullenweg |
本社 | アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ |
主要人物 | マット・マレンウェッグ (創業者、CEO、社長) |
製品 | |
従業員数 | 1,273 (2020年9月) |
ウェブサイト | automattic.com |
概要
編集2005年8月に創立したAutomatticの社名は、創業者マット・マレンウェッグ(Matt Mullenweg)のファースト・ネームにちなんでいる。
Automatticは、過去6回の資金調達で6億1730万ドルを用立てた。2019年9月時点で時価総額30億米ドルと評価されている[2]。 この会社の従業員数は2020年9月時点で1,273人[3]であり、企業として根付くそのテレワーク文化はスコット・バークン(Scott Berkun)による参加型ジャーナリズム・プロジェクトの主題にもなった。バークンは2013年に著書『マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた』(新潮社、2015年)[4]に自らの経験をまとめている[5]。
おもな事業はコンテンツ管理システムのWordPressを基盤に、ブログやネットサービスなどを提供するウェブサイトホスティングサービスのWordPress.comを運営する他、WordPressに標準搭載されているスパム対策プラグイン(Akismet)やアバター(Gravatar)あるいはネットコマース用プラグイン(WooCommerce)などを提供している。またウェブ上で使えてMarkdownによる装飾やリンクが書けるマルチプラットフォームのメモ帳アプリ(Simplenote)などを提供している。TumblrはマイクロブログでスタートしSNSサービスに育った企業で、2019年にベライゾン・コミュニケーションズから買いとり吸収した[6]。
Automatticの創業者であるマット・マレンウェッグはWordPressの創始者の一人である。
CMSのWordPressと、Automatticが展開しているウェブサービスのWordPress.comは別であり、AutomatticはWordPressの開発に最も貢献している企業の一つではあるものの、WordPressの親会社がAutomatticという訳ではない。
脚注
編集- ^ “オープンソースでWebの世界をもっと自由に。WordPressの創始者が語る、“情報発信の民主化””. TECHBLITZ. 2020年10月25日閲覧。
- ^ Gannes, Liz (2014年5月5日). “WordPress.com Parent Automattic Raises $160 Million, Valued at $1.16 Billion” (英語). Vox. Recode. 2024年8月6日閲覧。
- ^ “About Us” (英語). Automattic (2005年7月23日). 2020年5月13日閲覧。
- ^ Scott Berkun (10 September 2013) (英語). The Year Without Pants: WordPress.com and the Future of Work. Wiley. ISBN 978-1-118-66063-8 原題:The Year Without Pants: WordPress.com and the Future of Work(仮題『長ズボンをはかない年:WordPress.comと仕事の未来』)、John Wiley & Sons、2013年。
- ^ “Automattic社唯一の日本在住社員 高野直子さんにインタビュー”. mydeskteam.com. 2019年11月5日閲覧。
- ^ Alexander, Julia (2019年8月12日). “Verizon is selling Tumblr to WordPress’ owner” (英語). ザ・ヴァージ. 2024年8月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、Automatticに関するカテゴリがあります。