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ANN夜のワイドニュース』(エイエヌエヌよるのワイドニュース)は、NET(日本教育テレビ、現・テレビ朝日系列で毎週月曜 - 金曜 23:30 - 23:55(JST)に放送されていた報道番組である。製作局のNETテレビでは1967年7月17日から1971年3月12日まで放送。

ANN夜のワイドニュース
ジャンル 報道番組
出演者 秦豊
大西裕
荒井正大
製作
制作 NETテレビ(現・テレビ朝日
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1967年7月17日 - 1971年3月12日
放送時間月曜 - 金曜 23:30 - 23:55
放送枠テレビ朝日系列深夜ニュース枠
放送分25分

特記事項:
1970年1月1日ANN発足までは『NET(放送局ごとに差し替え)夜のワイドニュース』として放送。
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概要

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当時のNETテレビのみならず、日本の民放テレビにおける、夜の最終版ワイドニュース番組の先駆けにあたる。ニュースキャスターは、当初は秦豊と大西裕が交代で担当していたが、後に秦豊と荒井正大のコンビになった。秦は毎回番組の冒頭で「こんばんは!!秦豊でございます」と挨拶していた。

この番組は、キャスターが単にニュースを伝えるだけでなく、そのニュースにある背景について解説したり、キャスター個人の意見を述べたり、当事者や専門家をゲスト解説者に迎えて座談したりと、今日の日本のワイドニュース番組の基礎を築いたと言ってもよいものであった。

番組開始から1969年まではまだニュースネットワークが完成していなかったため、製作局のNETテレビは『NET夜のワイドニュース』というタイトルで放送し、それ以外のネット局はタイトルを差し替えて放送していた(詳細はネット局の節参照)。1970年にANNが発足するのに合わせて『ANN夜のワイドニュース』と改題し、以後はネット局も差し替え無しで放送できるようになった。

その後、1971年4月5日に『23時ショー』がスタートし、最終版ニュースの枠が10分に短縮されることになったため、番組はそれに先駆けて終了した。番組の終了後、同時間帯はしばらくの間『大相撲ダイジェスト』などの番組で繋いでいた。

TBSが本番組の成功に触発される形で、1969年3月31日に『JNNニュースデスク』をスタートさせるなど、他局の番組編成にも少なからず影響を残した。

キャスター

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  • 秦豊 - 番組開始から終了まで出演。
  • 大西裕 - 番組開始から数か月間[いつ?]出演。秦と交代で担当。
  • 荒井正大 - 1968年頃から出演。

ネット局

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この番組をネットしていたのはANNフルネット局が大半で、クロスネット局は少数にとどまった。当初は、ネット局の殆どがタイトルを『(ネット局の略称)夜のワイドニュース』と差し替えて放送していた。

  • NETテレビ(現・テレビ朝日、幹事局) - 1969年までは『NET夜のワイドニュース』と題して放送。
  • 北海道テレビ - 1968年11月3日の開局時から放送。1969年までは『HTB夜のワイドニュース』と題して放送していた。
  • 中京UHFテレビ放送 → 中京テレビ - 1969年4月1日の開局時から放送。開局年のみ『中京UHFテレビ夜のワイドニュース』と題して放送していた。当時はANNと日本テレビ系列の一般番組部門(NNS発足前)と東京12チャンネル(現:テレビ東京)の3系列のクロスネット局で、ニュースは昼と夕方の中京テレビニュース東京12チャンネルニュースネット受けの改題)[1]を除きANN主体だった(NNN(日本テレビ系列のニュースネットワーク部門)はその当時中京テレビではなく名古屋放送(愛称・名古屋テレビ、現社名・名古屋テレビ放送、現愛称・メ〜テレ)が加盟していたが、こちらもANNとのクロスネット局[2]だったものの、当該時間帯は当初から『11PM』をネットしていた)。
  • 毎日放送 - 当時は腸捻転解消前でANN系列局だった。1970年4月までは『毎日新聞夜のワイドニュース』と題して放送。1970年にANNが発足してからも『毎日新聞〜』のままで放送し続けていたのは、ANNのAをアサヒ(=朝日新聞)のAと勘違いしていたことによる。
  • 岡山放送 - 1969年4月1日の開局時から放送。開局年のみ『OHK夜のワイドニュース』と題して放送していた。当時はFNNフジテレビ系列)とのクロスネット局で、『FNNニュース最終版』もネットしていた(『テレビナイトショー』はネットせず)。また、当時の放送対象地域は岡山県のみだった。1970年3月で打ち切り、『テレビナイトショー』の同時ネットに切り替えた。
  • 瀬戸内海放送 - 1969年4月1日の開局時から放送。開局年のみ『KSB夜のワイドニュース』と題して放送していた。なお、当時同局の放送対象地域は香川県のみだった。
  • 広島ホームテレビ - 1970年12月1日の開局時から放送。開局時から『ANN夜のワイドニュース』のタイトルを使用していたのはここのみである。
  • 九州朝日放送 - 1969年までは『KBC夜のワイドニュース』と題して放送。

関連番組

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脚注

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  1. ^ 当時中京テレビは中部日本放送東海テレビ放送といった中日新聞系放送事業者や中京財界の要請で日本経済新聞社が出資しており、日経は日本科学技術振興財団テレビ事業本部(愛称:科学テレビ 東京12チャンネル)の再建として番組制作の東京12チャンネルプロダクション(後にテレビ放送事業者となり東京12チャンネルに社名変更、現:テレビ東京)の出資にも関わっていた。
  2. ^ 当時はお昼と夕方にNETニュース改題の名古屋テレビニュースANNニュースを名古屋テレビでネットしていた。
NETテレビおよびANN系列 平日最終版のANNニュース
前番組 番組名 次番組
NET夜のワイドニュース

ANN夜のワイドニュース
(1967年7月17日 - 1971年3月12日)
ANNニュース
(1971年4月 - 1975年10月10日)
NETテレビ 平日23:30枠
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NET夜のワイドニュース

ANN夜のワイドニュース
(1967年7月17日 - 1971年3月12日)
23時ショー
(1971年4月5日 - 1973年12月)
※23:00 - 23:50