A-350ロシア語: А-350、NATOコードネーム:ABM-1 Galosh[4]、NATO旧称:SH-01)とは、ソビエト連邦核弾頭搭載型の地対空弾道弾迎撃ミサイル[5]で、A-35 (ミサイル)英語版対弾道弾ミサイルシステムを構成するミサイルである[6]

A-350
A-350弾道弾迎撃ミサイル発射機
種類 弾道弾迎撃ミサイル(ABM)
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1972年 A-350
1974年 A-350R
(設計は1962年)
1978年 A-35M System
配備先 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦/ロシアの旗 ロシア
関連戦争・紛争 冷戦
開発史
製造業者 ヴィーンペル科学製造連合及びNIIRP
A-35/A-35M Systems
設計者: K. B. Kisunko
A-350/A-350R Missiles
設計者: P. D. Grushin
値段 不明
諸元
重量 32,700 kg
全長 19.8 m
直径 2.57 m

最大高度 不明
弾頭 2–3 Mt
A-350
信管 不明

エンジン 固体燃料ロケット3基
w/ RD-O15T ラムジェット
1段目: 5S47[1]
2段目: 5D22[2]
翼幅 6.0 m
最大高度 120 km 外気圏
誘導方式 レーダー誘導
発射
プラットフォーム
A-35 Aldan[3]
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NATOコードネームの“Galosh(ガロッシュ)”とはの一種で、いわゆる「オーバーシューズ」を指す。

概要

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主な任務は、モスクワを標的として飛来するアメリカ合衆国タイタンミニットマン大陸間弾道ミサイルを迎撃することである。

1960年代、レーダー誘導、機械式操舵のミサイルとして導入された。弾頭にはLIM-49 ナイキ ゼウスに匹敵する高出力の核弾頭を搭載していた。

A-350R(А-350Ж、ABM-1B)は、A-35M対弾道弾ミサイルシステムとして導入され、1978年ごろに運用開始となった。このミサイルの後継として、1970年代に53T6(ABM-3 Gazelle)、1980年代に51T6(ABM-4 Gorgon)が、A-135 (ミサイル)英語版対弾道弾ミサイルシステムとして導入された。

脚注・出典

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  1. ^ Astronautix: 5S47 Solid Rocket Motor Accessed: 29 Dec 2011
  2. ^ Astronautix: 5D22 Solid Rocket Motor Accessed: 29 Dec 2011
  3. ^ astronautix.com: A-35 Accessed: 29 Dec 2011
  4. ^ NATO Designation-systems Index: Soviet Anti-ballistic Missiles (ABM)
  5. ^ Wonderland.org: ABM-1
  6. ^ A-35”. Encyclopedia Astronautica. 18 July 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月25日閲覧。

関連項目

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