2022年の日本シリーズ

2022年の日本一のプロ野球チームを決める試合

2022年の日本シリーズ(2022ねんのにっぽんシリーズ、2022ねんのにほんシリーズ)は、2022年(令和4年)10月22日から10月30日まで行われた東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)とオリックス・バファローズ(以下、オリックス)による第73回日本選手権シリーズ(73rd Nippon Series)である。オリックスが4勝2敗1分けでヤクルトを下し、26年ぶり5度目の日本一に輝いた。

NPB 2022年の日本シリーズ
 SMBC日本シリーズ2022
MVPを受賞した杉本裕太郎
ゲームデータ
日本一
オリックス・バファローズ
26年ぶり5回目
4勝2敗1分
スポンサー 三井住友銀行
試合日程 2022年10月22日 - 30日
最高殊勲選手 杉本裕太郎
敢闘賞選手 ホセ・オスナ
チームデータ
オリックス・バファローズ(パ)
監督 中嶋聡
シーズン成績 76勝65敗2分
(シーズン1位/CS優勝)
東京ヤクルトスワローズ(セ)
監督 高津臣吾
シーズン成績 80勝59敗4分
(シーズン1位/CS優勝)
クライマックスシリーズ
セントラル・リーグ
パシフィック・リーグ
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概要

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2014年から9年連続で、NPBパートナーのSMBCグループ冠スポンサーに迎え「SMBC日本シリーズ2022」として開催された[1]

前年と同じく2年連続でヤクルトとオリックスの対戦となった[2]。2年連続同一カードの対戦はソフトバンク巨人の対戦となった2019年2020年以来で、2年連続同一優勝チーム同士の対戦は1992年・1993年の西武対ヤクルト以来29年ぶりである[注 1]東京都(全てセ・リーグ)対大阪府(全てパ・リーグ)を本拠地とするチームの対戦は13度目であるが、過去12回の内大阪府のチームが勝利したのは1959年の南海ホークスのみで、他は全て東京都のチームが勝利(巨人が9度、ヤクルトが2度)している。なお、2年連続で関東地方と近畿地方を本拠地とするチームの対戦は1995年のヤクルト対オリックス、1996年の巨人対オリックス以来26年ぶり[注 2]、2年連続で東京都と大阪府を本拠地とするチームの対戦となるのは1965年・1966年の巨人対南海以来56年ぶりとなる[注 3]。オリックスは今季4月10日、敵地ZOZOマリンスタジアムロッテ佐々木朗希完全試合を喫したが、完全試合を喫したチームの日本シリーズ出場は1966年の南海[注 4]に続いて2チーム目。ノーヒットノーランを喫したチームが日本シリーズに出場するのは、2002年の巨人[注 5]以来20年ぶり10回目(11チーム目)、オリックスとしては1996年以来[注 6]前身の阪急時代含め4度目となる[注 7]

日本シリーズは今回で73回目だが、過去72回の両リーグの対戦成績は36勝36敗の五分[3]で今シリーズの勝利リーグが1勝リードすることになる。ヤクルトは球団初、セ・リーグ球団では1979年・1980年の広島以来42年ぶりの日本シリーズ連覇と2000〜2002年以来のセ・リーグ2年連続日本一を目指す。一方のオリックスも球団および関西地方を本拠地とする球団としては26年ぶり、大阪府を本拠地とする球団では1964年の南海以来58年ぶりの日本一を目指す。オリックスはこれまでヤクルトを相手に3度対戦して全て敗退しており、4度目で初制覇を目指す[4]

今シリーズをヤクルトが制した場合は初めて丑・寅年の2年連続日本一を、オリックスが制した場合は寅年で東海地方以西を本拠地とする球団[注 8]、およびチーム名が「バファローズ」の球団が初めての日本一を達成することになる。

試合日程

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SMBC日本シリーズ2022
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月22日(土) 第1戦 オリックス・バファローズ 3 - 5 東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場
10月23日(日) 第2戦 オリックス・バファローズ 3 - 3 東京ヤクルトスワローズ
10月24日(月) 移動日
10月25日(火) 第3戦 東京ヤクルトスワローズ 7 - 1 オリックス・バファローズ 京セラドーム大阪
10月26日(水) 第4戦 東京ヤクルトスワローズ 0 - 1 オリックス・バファローズ
10月27日(木) 第5戦 東京ヤクルトスワローズ 4 - 6x オリックス・バファローズ
10月28日(金) 移動日
10月29日(土) 第6戦 オリックス・バファローズ 3 - 0 東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場
10月30日(日) 第7戦 オリックス・バファローズ 5 - 4 東京ヤクルトスワローズ
優勝:オリックス・バファローズ(26年ぶり5回目)
※いずれかのチームが4勝先取した時点で、日本シリーズは終了とする[2]
※第5戦以前に中止試合が発生した場合、第5戦と第6戦の間の移動日は設けない。また第8戦以後が必要な場合は第7戦の翌日に神宮で第8戦、さらにそれでも決着が付かない場合は1日移動日を挟み、第9戦をオリックスの主管試合で行う[注 9]
※パ・リーグのホームゲーム(第3・4・5戦)では指名打者制を採用。
※今大会では予告先発を採用[2]
延長戦:第1-7試合までは12回打ち切り(時間無制限)、第8試合以降が必要な場合は回数・時間無制限。タイブレーク不採用。

神宮球場の日本シリーズ開催は2015年以来7年ぶり9度目。ヤクルト主管では7度目の開催になる。第1,2,6,7戦の開催は1992年以来だがナイターとしては初。京セラドーム大阪での日本シリーズ開催は3年連続4度目。オリックス主管は2年連続2度目の開催。第3,4,5戦の開催は1996年以来。2020年・2021年の場合は新型コロナウイルス関連による影響で球団の本拠地が他のイベントなどで兼ね合いで使用できず、代替球場での開催だったため[注 10]。球団の本拠地で開催されるのは2019年以来3年ぶりとなり、神宮球場と京セラドーム大阪で開催されるのは2001年のヤクルト対近鉄以来21年ぶり2度目となる。また試合日程が10月下旬に組み込まれるのは2019年のソフトバンク対巨人以来3年ぶりとなる。

京セラドーム大阪を本拠地としている球団が2年連続で日本シリーズを京セラドーム大阪で開催するのは、史上初である[注 11]。また京セラドーム大阪で平日の第3,4,5戦を開催するのも初めてであった。

前述したように、第1,2,6,7戦が神宮球場で第3,4,5戦が京セラドーム大阪で開催するように両チームのそれぞれの本拠地球場で開催されるのは、2019年以来3年ぶりである[注 12]

2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため観客収容率の上限を定員の50%以下に設定されていたが、今シリーズは入場制限を撤廃し、3年ぶりに収容率100%で開催された。なお場内における新型コロナウイルス感染拡大防止対策(マスク着用義務、大声での声援不可など)は引き続き実施される。

クライマックスシリーズからの勝ち上がり表

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CS1st CSファイナル 日本選手権シリーズ
                   
 
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>
明治神宮野球場
 
 ヤクルト(セ優勝) ☆○○○
(3戦2勝制)
横浜スタジアム
 阪神 ★●●●
 DeNA(セ2位) ●○●
(7戦4勝制)
明治神宮野球場
京セラドーム大阪
 阪神(セ3位) ○●○
 ヤクルト(セCS優勝) ○△○●●●●
 オリックス(パCS優勝) ●△●○○○○
 
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>
京セラドーム大阪
 
 オリックス(パ優勝) ☆○○●○
(3戦2勝制)
福岡PayPayドーム
 
 ソフトバンク ★●●○●
 ソフトバンク(パ2位) ○○     
 西武(パ3位) ●●     
☆・★=クライマックスシリーズ・ファイナルのアドバンテージ1勝・1敗分

開催球場および試合開始時刻

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出場資格者

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オリックス・バファローズ[7]
役職 背番号 名前
監督 78 中嶋聡 -
コーチ 88 水本勝己(ヘッド) -
73 高山郁夫(投手) -
75 厚澤和幸(投手) -
77 梵英心(打撃) -
79 辻竜太郎(打撃) -
76 風岡尚幸(内野守備・走塁) -
81 田口壮(外野守備・走塁) -
87 齋藤俊雄(バッテリー) -
投手 11 山﨑福也
12 山下舜平大
13 宮城大弥
16 平野佳寿
18 山本由伸
19 山岡泰輔
20 近藤大亮
21 竹安大知
26 能見篤史
29 田嶋大樹
35 比嘉幹貴
45 阿部翔太
46 本田仁海
54 黒木優太
56 小木田敦也
58 ジェイコブ・ワゲスパック
59 セサル・バルガス
63 山﨑颯一郎
69 ジェシー・ビドル
96 宇田川優希
捕手 2 若月健矢
23 伏見寅威
33 松井雅人
44 頓宮裕真
内野手 3 安達了一
5 西野真弘
6 宗佑磨
9 野口智哉
10 大城滉二
24 紅林弘太郎
31 太田椋
36 山足達也
67 中川圭太
外野手 1 福田周平
7 吉田正尚
38 来田涼斗
41 佐野皓大
50 小田裕也
55 T-岡田
99 杉本裕太郎
東京ヤクルトスワローズ[8]
役職 背番号 名前
監督 22 高津臣吾 -
コーチ 82 松元ユウイチ(作戦) -
89 伊藤智仁(投手) -
98 石井弘寿(投手) -
74 杉村繁(打撃) -
78 大松尚逸(打撃) -
75 森岡良介(内野守備走塁) -
73 佐藤真一(外野守備走塁) -
83 衣川篤史(バッテリー) -
45 嶋基宏(補佐) -
投手 12 石山泰稚
14 高梨裕稔
15 山下輝
16 原樹理
17 清水昇
19 石川雅規
20 木澤尚文
29 小川泰弘
34 田口麗斗
37 スコット・マクガフ
44 大西広樹
47 高橋奎二
50 アンドリュー・スアレス
54 サイスニード
61 久保拓眞
69 今野龍太
70 小澤怜史
捕手 27 中村悠平
30 西田明央
33 内山壮真
57 古賀優大
内野手 00 奥村展征
1 山田哲人
3 西浦直亨
5 川端慎吾
10 荒木貴裕
13 ホセ・オスナ
39 宮本丈
55 村上宗隆
58 長岡秀樹
60 武岡龍世
71 赤羽由紘
外野手 0 並木秀尊
2 パトリック・キブレハン
4 丸山和郁
9 塩見泰隆
23 青木宣親
25 ドミンゴ・サンタナ
31 山崎晃大朗
49 渡邉大樹

国歌独唱および始球式

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  • 第1戦 国歌独唱:田中彩子(ソプラノ歌手)・始球式:東京ヤクルトスワローズ・ジュニアチームの選手[9]
  • 第2戦 始球式:中条あやみ[9](俳優、モデル[9]・大会スポンサーの一つである三井住友カードのCMに出演)
  • 第3戦 始球式:オリックスバファローズ・ジュニアチームの選手[9]
  • 第4戦 始球式:上与那原寛和パラ陸上競技選手)[10]

試合結果

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SMBC日本シリーズ2022
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月22日(土) 第1戦 オリックス・バファローズ 3 - 5 東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場
10月23日(日) 第2戦 オリックス・バファローズ 3 - 3 東京ヤクルトスワローズ
10月24日(月) 移動日
10月25日(火) 第3戦 東京ヤクルトスワローズ 7 - 1 オリックス・バファローズ 京セラドーム大阪
10月26日(水) 第4戦 東京ヤクルトスワローズ 0 - 1 オリックス・バファローズ
10月27日(木) 第5戦 東京ヤクルトスワローズ 4 - 6x オリックス・バファローズ
10月28日(金) 移動日
10月29日(土) 第6戦 オリックス・バファローズ 3 - 0 東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場
10月30日(日) 第7戦 オリックス・バファローズ 5 - 4 東京ヤクルトスワローズ
優勝:オリックス・バファローズ(26年ぶり5回目)

第1戦

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10月22日 神宮 29,402人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オリックス 0 2 0 0 0 0 0 1 0 3 10 2
ヤクルト 2 0 1 1 0 0 0 1 x 5 10 0
  1. オ:●山本(4回0/3)、比嘉(1回)、本田(1回)、阿部(1回)、平野佳(1回) - 若月
  2. ヤ:○小川(5回)、H木澤(1回)、H田口(1回)、H清水(1回)、Hマクガフ(1回) - 中村
  3. 勝利:小川(1勝)  
  4. セーブ:マクガフ(1S)  
  5. 敗戦:山本(1敗)  
  6. 本塁打
    ヤ:塩見1号(3回ソロ・山本)、オスナ1号(4回ソロ・山本)、村上1号(8回ソロ・平野佳)
  7. 審判
    [球審]津川
    [塁審]深谷(1B)、川口(2B)、土山(3B)
    [外審]福家(LF)、市川(RF)
  8. 試合開始:18時35分 試合時間:3時間48分[11]
打順
オリックス






















1 [中] 福田周平 5 0 0 1 0 0 1 0
平野佳寿 0 0 0 0 0 0 0 0
2 [三] 宗佑磨 5 0 1 0 0 0 0 0
3 [一] 中川圭太 5 0 2 0 0 0 0 0
4 [左] 吉田正尚 5 1 1 0 0 0 3 0
小田裕也 0 0 0 0 0 0 0 0
5 [右] 杉本裕太郎 5 0 0 0 0 0 1 2
6 [二] 西野真弘 4 2 2 0 0 0 0 0
頓宮裕真 1 0 0 0 0 0 0 1
7 [捕] 若月健矢 4 0 1 0 0 1 1 0
8 [遊] 紅林弘太郎 4 0 2 1 0 0 0 0
9 [投] 山本由伸 2 0 0 0 0 0 0 1
比嘉幹貴 0 0 0 0 0 0 0 0
来田涼斗 1 0 0 0 0 0 0 0
本田仁海 0 0 0 0 0 0 0 0
阿部翔太 0 0 0 0 0 0 0 0
T-岡田 1 0 1 1 0 0 0 0
走中 佐野皓大 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 4 2 3 1 1 0 0 1
2 [左] 山崎晃大朗 4 0 1 0 0 0 0 1
3 [二] 山田哲人 4 0 0 0 0 0 0 4
4 [三] 村上宗隆 4 2 1 1 0 0 1 0
5 [一] J.オスナ 4 1 3 3 0 0 1 0
6 [捕] 中村悠平 4 0 1 0 0 0 0 0
7 [右] D.サンタナ 3 0 0 0 0 0 0 2
丸山和郁 1 0 0 0 0 0 0 1
8 [遊] 長岡秀樹 4 0 1 0 0 0 0 0
9 [投] 小川泰弘 1 0 0 0 0 0 0 0
P.キブレハン 1 0 0 0 0 0 0 1
木澤尚文 0 0 0 0 0 0 0 0
田口麗斗 0 0 0 0 0 0 0 0
青木宣親 1 0 0 0 0 0 0 1
清水昇 0 0 0 0 0 0 0 0
川端慎吾 1 0 0 0 0 0 0 0
S.マクガフ 0 0 0 0 0 0 0 0
投手
オリックス























山本由伸 64 17 4.0 4 2 1 0 4 4 4
比嘉幹貴 7 3 1.0 0 0 0 0 2 0 0
本田仁海 23 5 1.0 1 0 1 0 2 0 0
阿部翔太 22 5 1.0 2 0 0 0 2 0 0
平野佳寿 21 6 1.0 3 1 0 0 1 1 1
ヤクルト























小川泰弘 98 24 5.0 6 0 3 1 1 2 2
H 木澤尚文 17 4 1.0 0 0 1 0 0 0 0
H 田口麗斗 19 4 1.0 1 0 0 0 1 0 0
H 清水昇 11 5 1.0 2 0 0 0 0 1 1
S S.マクガフ 22 5 1.0 1 0 1 0 2 0 0

[12]

映像外部リンク
  第1戦ゲームハイライト -SMBC日本シリーズ2022- - 日本野球機構公式チャンネル

ヤクルトの先発は小川、オリックスの先発は前年に続いて2年連続投手四冠を獲得した山本[13]

ヤクルトは1回裏、二死一・二塁からオスナの左翼線2点適時二塁打で先制に成功[14]。対するオリックスは直後2回表、一死満塁から紅林の右前適時打で1点を返すと、さらに福田が押し出し四球を選び、同点に追いついた[15]。それでもヤクルトは3回裏、無死から塩見が左中間へソロ本塁打を放って勝ち越すと[16]、続く4回裏には、無死からオスナが左中間へソロ本塁打を放ち、4-2と2点差とした[17]。オリックスの先発・山本が1試合で2本の本塁打を浴びるのは2020年8月11日の福岡ソフトバンクホークス戦以来、2年以上ぶりであった[18]。さらに山本は5回裏、先頭打者・キブレハンへ3球目を投じた後に左脇腹の違和感を訴え、降板となった[19]。その後は、山本の後を継いだ比嘉が三者凡退に抑えた[18]

ヤクルトの先発・小川は5回6安打2失点で降板すると、その後は6回・木澤、7回・田口と無失点で繋いだ。8回表に登板した清水は二死二塁から代打・T-岡田に中前適時打を浴び1点差とされるも[20]、その裏に村上がオリックスの5番手・平野佳から今シリーズ初本塁打[注 13]を放ち、5-3と再び2点差とした[21]

9回表は抑え・マクガフが一死一・二塁のピンチを招くも、5番・杉本、代打・頓宮を共に三振に抑え、ヤクルトが第1戦に勝利した[20][22]。先発の小川は3度目の登板にしてシリーズ初勝利を挙げた[23]

第2戦

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10月23日 神宮 29,410人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E
オリックス 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 3 13 0
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 12 0
  1. オ:山﨑福(4回)、H山﨑颯(2回)、H宇田川(1回)、Hワゲスパック(1回)、阿部(1回)、H本田(1回)、H比嘉(1回)、近藤(1回) - 伏見
  2. ヤ:サイスニード(4回)、大西(2回)、石山(1回)、今野(1回)、Hマクガフ(1回)、H清水(1回)、H田口(0回2/3)、木澤(0回1/3) - 中村
  3. 本塁打
    ヤ:内山壮1号(9回3ラン・阿部)
  4. 審判
    [球審]土山
    [塁審]川口(1B)、福家(2B)、市川(3B)
    [外審]本田(LF)、深谷(RF)
  5. 試合開始:18時04分 試合時間:5時間03分[24]
打順
オリックス






















1 [二] 安達了一 6 1 2 0 0 1 1 1
2 [三] 宗佑磨 6 0 1 0 1 0 0 1
3 [中]一 中川圭太 6 0 1 0 0 0 0 1
4 [左] 吉田正尚 6 0 0 0 0 0 2 0
近藤大亮 0 0 0 0 0 0 0 0
5 [右] 杉本裕太郎 4 0 2 1 0 0 0 1
小田裕也 2 0 1 0 1 0 0 1
6 [一] T-岡田 4 0 0 0 0 0 0 2
宇田川優希 0 0 0 0 0 0 0 0
J.ワゲスパック 0 0 0 0 0 0 0 0
阿部翔太 0 0 0 0 0 0 0 0
西野真弘 1 0 1 0 0 0 0 0
本田仁海 0 0 0 0 0 0 0 0
比嘉幹貴 0 0 0 0 0 0 0 0
頓宮裕真 1 0 1 0 0 0 0 0
走中 佐野皓大 0 0 0 0 1 0 0 0
7 [遊] 紅林弘太郎 6 1 2 0 0 0 1 0
8 [捕] 伏見寅威 6 0 1 0 0 0 0 0
9 [投] 山﨑福也 2 1 1 1 0 0 0 0
山﨑颯一郎 1 0 0 0 0 0 0 1
中左 福田周平 2 0 0 0 0 0 1 0
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 6 1 2 0 0 0 2 1
2 [左] 山崎晃大朗 3 0 0 0 0 0 0 1
青木宣親 1 0 0 0 0 0 0 1
今野龍太 0 0 0 0 0 0 0 0
内山壮真 1 1 1 3 0 0 0 0
S.マクガフ 0 0 0 0 0 0 0 0
清水昇 0 0 0 0 0 0 0 0
奥村展征 1 0 1 0 0 0 0 0
並木秀尊 0 0 0 0 1 0 0 0
田口麗斗 0 0 0 0 0 0 0 0
木澤尚文 0 0 0 0 0 0 0 0
3 [二] 山田哲人 6 0 0 0 0 0 1 1
4 [三] 村上宗隆 6 0 1 0 0 0 0 2
5 [一] J.オスナ 6 0 3 0 0 0 0 2
6 [捕] 中村悠平 6 0 1 0 0 0 0 1
7 [右] D.サンタナ 4 0 1 0 0 0 1 2
走右 丸山和郁 2 0 0 0 0 0 1 1
8 [遊] 長岡秀樹 6 0 0 0 0 0 1 1
9 [投] サイスニード 1 0 0 0 0 0 0 1
川端慎吾 1 0 0 0 0 0 0 0
大西広樹 0 0 0 0 0 0 0 0
石山泰稚 0 0 0 0 0 0 0 0
打左 宮本丈 3 1 2 0 0 0 0 0
投手
オリックス























山﨑福也 68 18 4.0 4 0 2 0 5 0 0
H 山﨑颯一郎 33 7 2.0 1 0 1 0 2 0 0
H 宇田川優希 21 4 1.0 1 0 0 0 1 0 0
H J.ワゲスパック 24 6 1.0 2 0 1 0 1 0 0
阿部翔太 31 6 1.0 2 1 1 0 1 3 3
H 本田仁海 12 5 1.0 1 0 1 0 0 0 0
H 比嘉幹貴 10 4 1.0 1 0 0 0 2 0 0
近藤大亮 12 3 1.0 0 0 0 0 2 0 0
ヤクルト























サイスニード 71 18 4.0 6 0 1 0 4 2 1
大西広樹 46 11 2.0 3 0 2 0 1 1 1
石山泰稚 16 4 1.0 1 0 0 0 2 0 0
今野龍太 18 6 2.0 0 0 0 0 0 0 0
H S.マクガフ 12 5 1.0 2 0 0 0 0 0 0
H 清水昇 17 4 1.0 0 0 1 0 0 0 0
H 田口麗斗 12 2 0.2 0 0 0 0 1 0 0
木澤尚文 9 3 0.1 1 0 1 0 0 0 0
映像外部リンク
  第2戦ゲームハイライト -SMBC日本シリーズ2022- - 日本野球機構公式チャンネル

ヤクルトの先発はサイスニード、オリックスの先発は山﨑福。

オリックスは3回、一死三塁から山﨑福の右前適時打で先制に成功[25]。さらに続く安達の安打で一死一・二塁とすると、宗の右前安打を右翼手・サンタナがファンブルし、1点を追加した[26]。5回表には二死一・三塁から杉本の三塁適時内野安打で1点を追加し、3-0とリードを3点に広げた[26][27]

オリックスの先発・山﨑福は4回4安打無失点に抑えると、5・6回は山﨑颯、7回は宇田川が無失点で繋いだ。8回に登板したワゲスパックはオスナ、中村の安打とサンタナの四球で二死満塁のピンチを招くも、長岡を空振り三振に打ち取って無失点に抑え[26]、3点リードのまま9回裏を迎えた。

9回裏、オリックスは5番手として阿部が登板。対するヤクルトは、先頭の宮本の二塁打と、続く塩見の四球で無死一・二塁のチャンスを作ると[28]、代打・内山が左翼へ3点本塁打を放ち、ヤクルトが土壇場で同点に追いついた[28]。それでも阿部は、後続の山田、村上、オスナを抑えてサヨナラは許さず、試合は延長戦に入った。

10回表、オリックスはヤクルトの5番手・マクガフを攻め二死一・三塁とするも後続が倒れて無得点に終わる。対するヤクルトはその裏、オリックスの6番手・本田を攻めて二死一・三塁とするも塩見が一飛に倒れ、こちらも無得点に終わった。

その後、オリックスは12回表、二死から代打・頓宮が安打で出塁。代走・佐野皓が盗塁し二死二塁とすると、ヤクルトの8番手・木澤が紅林への投球を暴投。佐野皓は二塁から一気に本塁へ生還したが、投球がベンチに入っていたことでボールデッドとなったため得点は認められず、二死三塁で試合は再開した[29]。オリックスはその後、紅林が四球を選んで二死一・三塁としたものの、伏見が三直に倒れて無得点に終わった[30]。12回裏は、ヤクルトがこの試合初の三者凡退に倒れて無得点に終わり、規定により引き分けとなった。

シリーズの引き分けは2018年第1戦(広島東洋カープ対ソフトバンク)以来4年ぶり[31]

試合時間5時間3分は、2010年第6戦の5時間43分(延長15回)に続いて史上2番目の長さ、延長12回で終わった試合としては前年第6戦の5時間0分を超え、史上最長の試合時間となった[31]。また、両チーム合わせて投手16人が登板したが、これは2018年第1戦(広島対ソフトバンク、延長12回引き分け)の15人を上回り史上最多で[31]、出場選手44人は同試合以来史上3度目のタイ記録となった。

第3戦

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10月25日 京セラドーム 33,098人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヤクルト 0 0 0 0 3 0 1 0 3 7 11 0
オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 8 1
  1. ヤ:○高橋(6回)、石山(1回)、清水(1回)、久保(0回1/3)、小澤(0回2/3) - 中村
  2. オ:●宮城(5回1/3)、比嘉(0回2/3)、竹安(1回)、近藤(1回)、本田(1回) - 伏見
  3. 勝利:高橋(1勝)  
  4. 敗戦:宮城(1敗)  
  5. 本塁打
    ヤ:山田1号(5回3ラン・宮城)
  6. 審判
    [球審]市川
    [塁審]福家(1B)、本田(2B)、深谷(3B)
    [外審]津川(LF)、川口(RF)
  7. 試合開始:18時36分 試合時間:3時間28分[32]
打順
ヤクルト






















1 [二] 山田哲人 5 1 2 3 0 0 1 0
2 [右] 宮本丈 4 0 0 0 0 0 0 1
山崎晃大朗 1 1 1 0 0 0 0 0
3 [中] 塩見泰隆 5 1 0 0 0 0 2 2
4 [三] 村上宗隆 5 1 2 3 0 0 1 0
5 [一] J.オスナ 5 0 2 1 0 0 1 1
6 [捕] 中村悠平 5 1 1 0 0 0 0 2
7 [指] D.サンタナ 4 1 1 0 0 0 0 3
8 [左] P.キブレハン 2 0 0 0 0 0 0 0
左右 丸山和郁 2 1 2 0 1 0 0 0
9 [遊] 長岡秀樹 4 0 0 0 0 0 0 0
オリックス






















1 [中] 福田周平 5 0 0 0 0 0 1 3
2 [二] 安達了一 3 0 0 0 0 1 0 0
打二 太田椋 1 0 0 0 0 0 0 0
3 [左] 吉田正尚 3 0 1 0 0 0 0 0
4 [一] 頓宮裕真 4 0 0 0 0 0 0 1
5 [三] 宗佑磨 4 0 1 0 0 0 0 1
6 [右] 中川圭太 4 1 2 0 0 0 0 1
7 [指] 杉本裕太郎 4 0 1 0 0 0 1 2
8 [捕] 伏見寅威 3 0 1 0 0 0 0 2
西野真弘 1 0 1 1 0 0 0 0
9 [遊] 紅林弘太郎 4 0 1 0 0 0 0 0
投手
ヤクルト























高橋奎二 90 23 6.0 3 0 2 0 7 0 0
石山泰稚 20 5 1.0 2 0 0 0 3 0 0
清水昇 13 3 1.0 0 0 0 0 0 0 0
久保拓眞 4 1 0.1 0 0 0 0 0 0 0
小澤怜史 13 5 0.2 3 0 0 0 0 1 1
オリックス























宮城大弥 89 22 5.1 6 1 0 0 5 3 3
比嘉幹貴 16 3 0.2 0 0 1 0 1 0 0
竹安大知 26 7 1.0 1 0 2 1 1 1 1
近藤大亮 12 4 1.0 1 0 0 0 2 0 0
本田仁海 22 6 1.0 3 0 0 1 0 3 2

[33]

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オリックスの先発は宮城、ヤクルトの先発は高橋で、前年の第2戦と同じ投げ合いとなった。

オリックスは4回裏、一死二・三塁と先制のチャンスを作ったが、6番・中川圭、7番・杉本が連続三振に倒れ、無得点に終わった[34]。対するヤクルトは直後の5回表、二死一・二塁から、前の打席で今シリーズ11打席目にして初安打を放った山田が左越え3点本塁打を放ち先制に成功[35]。山田はこれで日本シリーズ通算5本塁打となり、球団史上最多となった[35]

その後、ヤクルトは7回表に丸山のバントヒットと四死球で二死満塁のチャンスを作ると、村上が押し出し四球を選び1点を追加[36]。さらに9回表には一死一・二塁から村上の2点適時二塁打(福田の悪送球で村上は三塁進塁)、オスナの中前適時打で3点を追加し、リードを7点とした[37]

ヤクルトの先発・高橋は6回無失点に抑え、前年の日本シリーズ第2戦に続き15回連続無失点を記録[38]。7回は石山、8回は清水がそれぞれ無失点に抑え、9回表終了時点で7-0と大きくリードした。

オリックスは9回裏、ヤクルトの5番手・小澤から中川圭、杉本、代打・西野の三連打で1点を返すも[39]、後続が倒れて試合終了。ヤクルトが第3戦に勝利し対戦成績を2勝1分とした。

なお、この試合で勝利したヤクルトは史上5球団目となる日本シリーズ通算30勝目を挙げた[40]

このカードの日本シリーズは前年から2点差以内の試合が8試合続いていたが、9試合目にして3点差以上の試合となった[41]

第4戦

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10月26日 京セラドーム 33,210人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
オリックス 0 0 1 0 0 0 0 0 x 1 3 1
  1. ヤ:●石川(5回)、木澤(2回)、今野(1回) - 中村
  2. オ:山岡(4回1/3)、○宇田川(1回2/3)、H山﨑颯(1回)、Sワゲスパック(1回) - 若月
  3. 勝利:宇田川(1勝)  
  4. セーブ:ワゲスパック(1S)  
  5. 敗戦:石川(1敗)  
  6. 審判
    [球審]深谷
    [塁審]本田(1B)、津川(2B)、川口(3B)
    [外審]土山(LF)、福家(RF)
  7. 試合開始:18時35分 試合時間:3時間28分[42]
打順
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 4 0 2 0 0 0 0 0
2 [右]左 山崎晃大朗 4 0 0 0 0 1 1 1
3 [二] 山田哲人 4 0 0 0 0 0 1 1
4 [三] 村上宗隆 4 0 0 0 0 0 1 1
5 [一] J.オスナ 4 0 1 0 0 0 0 0
6 [左] 青木宣親 3 0 1 0 0 0 1 0
走左 丸山和郁 1 0 1 0 1 0 0 0
7 [指] D.サンタナ 4 0 1 0 0 0 0 2
8 [捕] 中村悠平 3 0 0 0 0 0 0 1
宮本丈 1 0 0 0 0 0 0 1
9 [遊] 長岡秀樹 3 0 0 0 0 0 0 0
内山壮真 1 0 0 0 0 0 0 0
オリックス






















1 [中] 佐野皓大 4 0 1 0 0 1 0 1
2 [三] 宗佑磨 4 0 0 0 0 0 0 2
3 [一] 中川圭太 4 1 0 0 0 0 1 0
4 [左] 吉田正尚 4 0 0 0 0 0 2 0
5 [指] 頓宮裕真 4 0 0 0 0 0 2 0
6 [右] 杉本裕太郎 4 0 1 1 0 0 0 1
小田裕也 0 0 0 0 0 0 0 0
7 [遊] 紅林弘太郎 4 0 0 0 0 0 1 1
8 [捕] 若月健矢 4 0 0 0 0 0 1 1
9 [二] 太田椋 3 0 1 0 0 0 1 0
投手
ヤクルト























石川雅規 88 22 5.0 2 0 4 1 4 1 1
木澤尚文 26 7 2.0 1 0 0 0 1 0 0
今野龍太 33 6 1.0 0 0 3 0 1 0 0
オリックス























山岡泰輔 70 19 4.1 5 0 2 0 1 0 0
宇田川優希 32 7 1.2 0 0 2 0 4 0 0
H 山﨑颯一郎 35 6 2.0 0 0 0 0 0 0 0
S J.ワゲスパック 13 4 1.0 1 0 0 0 2 0 0

[43]

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オリックスの先発は、同年の交流戦でヤクルトに勝利した山岡[44][45]、ヤクルトの先発は前年に日本シリーズ史上セ・リーグ最高齢勝利投手となった42歳のベテラン・石川[46]

ヤクルトは1回表、ヒットと投手・山岡のエラーで無死一・二塁のチャンスを作るも、山田、村上、オスナの中軸が倒れ無得点に終わる[47]。一方のオリックスは直後の1回裏、佐野皓の二塁打と2つの四球で二死満塁のチャンスを作るも、杉本が空振り三振に倒れこちらも無得点に終わった[47]

その後も両チーム共にランナーを出しながら無得点に終わり、0-0で迎えた3回裏[47]、オリックスは先頭打者の中川圭が死球で出塁すると、二死二塁から杉本が左前適時打を放ち1点を先制した[48][49]

そのまま1-0で迎えた5回表、ヤクルトは一死から塩見が中越三塁打を放ち、一死三塁と同点のチャンスを作ると、オリックスはここで先発・山岡から2番手・宇田川に交代[50]。宇田川は続く山崎、山田を連続三振に打ち取り、無失点で切り抜けた[50][51]。6回表も宇田川が続投。2つの四球で一死一・三塁のピンチを招くもサンタナ、中村を連続三振に打ち取り、リードを守った[50][52]

7・8回は3番手・山﨑颯が登板。無安打無失点に抑えると、9回はワゲスパックが無死二塁のピンチを招きながらも無失点で凌ぎ、オリックスが1-0で勝利した[47][53]

オリックスは本シリーズ初勝利を、1996年第2戦(対巨人)以来、球団として日本シリーズ史上4度目となる完封勝利[注 14]で挙げた。

勝利投手は育成ドラフト出身の宇田川[53]。育成ドラフト出身の選手が日本シリーズで勝利投手となるのは史上6人目であり、入団2年目で記録するのは史上最速となった[53]

ヤクルトはオリックスを上回る6安打を放ち、初回の無死一・二塁など得点圏に5度も走者を進めながらあと1本が出ず[45]前年のCSから、高津監督体制下のポストシーズン16戦目にして初の[54]、日本シリーズでは2015年第5戦(対ソフトバンク)以来、球団史上6度目となる完封負けを喫し[注 15]、もし勝利投手となれば日本シリーズ史上最高齢勝利投手となるはずだった石川の[45]、5回1失点の粘投[54]に報いることが出来なかった。

第5戦

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10月27日 京セラドーム 33,135人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヤクルト 1 1 0 0 0 2 0 0 0 4 12 1
オリックス 0 0 0 2 1 0 0 0 3x 6 11 1
  1. ヤ:山下(5回)、H石山(1回)、H清水(2回)、●マクガフ(0回2/3) - 中村
  2. オ:田嶋(4回1/3)、H比嘉(0回2/3)、近藤(0回2/3)、阿部(1回1/3)、平野佳(1回)、○ワゲスパック(1回) - 若月
  3. 勝利:ワゲスパック(1勝)  
  4. 敗戦:マクガフ(1敗)  
  5. 本塁打
    ヤ:サンタナ1号(2回ソロ・田嶋)
    オ:吉田正1号(5回ソロ・山下)・吉田正2号(9回2ラン・マクガフ)
  6. 審判
    [球審]川口
    [塁審]津川(1B)、土山(2B)、福家(3B)
    [外審]市川(LF)、本田(RF)
  7. 試合開始:18時35分 試合時間:3時間40分[56]
打順
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 5 0 1 0 0 0 1 1
2 [左] 青木宣親 4 1 3 1 0 0 0 1
走右 丸山和郁 1 0 0 0 0 0 0 0
3 [二] 山田哲人 5 0 0 0 0 0 2 0
4 [三] 村上宗隆 5 0 0 0 0 0 1 2
5 [一] J.オスナ 5 0 1 1 0 0 0 2
6 [右]左 P.キブレハン 4 0 2 0 0 0 0 1
走左 山崎晃大朗 0 0 0 0 0 0 0 0
7 [捕] 中村悠平 4 1 2 0 1 0 0 0
8 [指] D.サンタナ 4 1 1 1 0 0 0 2
9 [遊] 長岡秀樹 4 1 2 1 0 0 0 0
オリックス






















1 [中] 佐野皓大 3 0 0 0 0 0 1 0
打中 福田周平 2 0 1 0 0 1 0 0
2 [二] 西野真弘 5 0 1 0 0 0 0 0
小田裕也 0 1 0 0 0 0 0 0
3 [左] 中川圭太 5 0 1 0 0 0 0 2
4 [指] 吉田正尚 5 2 2 3 0 0 0 0
5 [右] 杉本裕太郎 4 1 1 0 0 0 0 1
6 [三] 宗佑磨 4 1 1 0 0 0 0 0
7 [一] 太田椋 4 0 1 0 0 0 1 1
8 [遊] 紅林弘太郎 4 0 2 1 0 0 0 0
9 [捕] 若月健矢 3 0 1 1 0 0 0 1
安達了一 1 1 0 0 0 0 1 0
投手
ヤクルト























山下輝 84 24 5.0 7 1 1 1 2 3 3
H 石山泰稚 22 5 1.0 2 0 0 0 1 0 0
H 清水昇 19 6 2.0 0 0 0 0 1 0 0
S.マクガフ 16 5 0.2 2 1 1 0 1 3 2
オリックス























田嶋大樹 91 22 4.1 7 1 3 0 5 2 2
H 比嘉幹貴 3 1 0.2 0 0 0 0 0 0 0
近藤大亮 20 6 0.2 4 0 0 0 1 2 2
阿部翔太 32 6 1.1 1 0 1 0 1 0 0
平野佳寿 9 3 1.0 0 0 0 0 0 0 0
J.ワゲスパック 12 3 1.0 0 0 0 0 2 0 0

[57]

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オリックスの先発は田嶋、ヤクルトの先発は新人の山下。新人投手が日本シリーズで先発登板するのは、2019年第3戦の高橋優貴(巨人)以来3年ぶり[58]、ヤクルトに限ると1992年第3戦の石井一久以来30年ぶり[59]

ヤクルトは1回表、二死一・二塁からオスナの適時打で先制[60][61]。さらに続くキブレハンの右前打[57]で二塁走者の山田が本塁を狙ったが、オリックスの右翼手・杉本の好返球でタッチアウトとなり、追加点はならなかった[62][63]。それでもヤクルトは2回表、一死からサンタナが左中間へソロ本塁打を放ち、2-0とリードを広げた[64]

対する、オリックスは4回裏二死一・二塁から紅林、若月の連続適時打で同点に追いつくと[65]、5回裏には吉田正が今シリーズチーム初本塁打となる1号ソロを放ち、3-2と勝ち越しに成功した[66]

それでもヤクルトは6回表、オリックスの3番手・近藤を攻め、二死二塁とすると、長岡の右前適時打で同点に追いつく[67]。さらに塩見の二塁内野安打で二死一・二塁とすると[57]、続く青木がこの日3安打目となる右翼線適時二塁打を打ち[68]、ヤクルトが逆転に成功した。

ヤクルトの先発・山下は5回3失点で降板すると、6回は石山が2安打を浴びながらも無失点に、7・8回は清水が無安打無失点にそれぞれ抑え、ヤクルトが4-3と1点リードの状況で9回表を終えた。

9回裏、ヤクルトは抑えのマクガフが登板。対するオリックスは先頭の代打・安達が四球で出塁すると、一死二塁として[57]、西野の投手強襲安打を放つ。これがマクガフの一塁悪送球を誘い、オリックスが同点に追いついた[69]。さらに、二死となった後、吉田正がこの日2本目となる2点本塁打を右翼席に放ち、オリックスが6-4でサヨナラ勝ちした[70]。マクガフは前年の第1戦と同様、またしても吉田正にサヨナラ打を打たれた[69]

これで対戦成績は2勝2敗1分けとなり、優勝決定は第7戦以降に持ち越されることが決定した。第7戦開催は2013年の楽天対巨人以来9年ぶり25度目で、神宮球場では1992年のヤクルト対西武以来30年ぶり2度目、当該対戦カードでは1978年以来44年ぶりとなった。

日本シリーズのサヨナラ勝ちは前年の第1戦でオリックスが逆転サヨナラ勝ちをして以来、史上41度目[71]、球団史上では3度目。サヨナラ本塁打は、2018年第5戦の柳田悠岐(ソフトバンク)以来日本シリーズ史上17人目(18本目)で[71]、オリックスの選手としては前身を含め初のサヨナラ本塁打となった[72]。また、オリックスの選手による1試合2本塁打は1972年第3戦の加藤秀司以来50年ぶり。

最初の3試合で2敗1分のチームが2連勝で成績を五分に戻したのは、1962年東映フライヤーズ以来、史上2度目となった。

第6戦

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10月29日 神宮 29,379人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オリックス 0 0 0 0 0 1 0 0 2 3 7 0
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
  1. オ:○山﨑福(5回)、H宇田川(1回)、H平野佳(1回)、H山﨑颯(1回)、Sワゲスパック(1回) - 伏見
  2. ヤ:●小川(6回)、木澤(1回)、石山(1回)、マクガフ(0回2/3)、久保(0回1/3) - 中村
  3. 勝利:山﨑福(1勝)  
  4. セーブ:ワゲスパック(2S)  
  5. 敗戦:小川(1勝1敗)  
  6. 審判
    [球審]福家
    [塁審]土山(1B)、市川(2B)、本田(3B)
    [外審]深谷(LF)、津川(RF)
  7. 試合開始:18時33分 試合時間:3時間11分[73]
打順
オリックス






















1 [一] 太田椋 5 1 2 0 0 0 1 1
2 [三] 宗佑磨 5 0 1 0 0 1 0 0
3 [中] 中川圭太 5 0 0 0 0 0 0 1
J.ワゲスパック 0 0 0 0 0 0 0 0
4 [左] 吉田正尚 4 0 0 0 0 0 1 0
5 [右] 杉本裕太郎 4 0 1 1 0 0 0 2
6 [二] 安達了一 4 1 1 0 0 0 1 2
大城滉二 0 0 0 0 0 0 0 0
7 [遊] 紅林弘太郎 4 1 1 0 0 1 0 1
8 [捕] 伏見寅威 4 0 0 0 0 0 1 1
9 [投] 山﨑福也 2 0 0 0 0 1 0 0
宇田川優希 0 0 0 0 0 0 0 0
野口智哉 1 0 1 0 0 0 0 0
平野佳寿 0 0 0 0 0 0 0 0
山﨑颯一郎 0 0 0 0 0 0 0 0
西野真弘 1 0 0 1 0 0 0 0
佐野皓大 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 4 0 1 0 0 0 0 2
2 [左] 青木宣親 4 0 0 0 0 0 0 0
S.マクガフ 0 0 0 0 0 0 0 0
久保拓眞 0 0 0 0 0 0 0 0
3 [二] 山田哲人 4 0 0 0 0 0 2 0
4 [三] 村上宗隆 4 0 0 0 0 0 2 1
5 [一] J.オスナ 4 0 0 0 0 0 0 2
6 [捕] 中村悠平 3 0 0 0 0 0 0 0
7 [右] D.サンタナ 3 0 0 0 0 0 0 1
8 [遊] 長岡秀樹 3 0 0 0 0 0 0 2
9 [投] 小川泰弘 2 0 0 0 0 0 1 1
木澤尚文 0 0 0 0 0 0 0 0
石山泰稚 0 0 0 0 0 0 0 0
宮本丈 1 0 0 0 0 0 0 1
丸山和郁 0 0 0 0 0 0 0 0
投手
オリックス























山﨑福也 70 18 5.0 1 0 3 0 3 0 0
H 宇田川優希 25 5 1.0 0 0 2 0 2 0 0
H 平野佳寿 13 3 1.0 0 0 0 0 2 0 0
H 山﨑颯一郎 13 3 1.0 0 0 0 0 2 0 0
S J.ワゲスパック 9 3 1.0 0 0 0 0 1 0 0
ヤクルト























小川泰弘 88 25 6.0 4 0 2 1 6 1 1
木澤尚文 19 4 1.0 1 0 0 0 1 0 0
石山泰稚 8 3 1.0 0 0 0 0 1 0 0
S.マクガフ 19 5 0.2 1 0 1 0 0 2 0
久保拓眞 8 2 0.1 1 0 0 0 0 0 0

[74]

映像外部リンク
  第6戦ゲームハイライト -SMBC日本シリーズ2022- - 日本野球機構公式チャンネル

第6戦の先発投手は、ヤクルトが第1戦から中6日の小川、オリックスが第2戦から中5日の山﨑福[75]

初回はともに先頭打者を安打で出しながら後続が凡退し無得点に終わる。その後、双方4回まで四死球以外で走者を出せず、5回裏を0-0で終えた。

オリックスは6回表、先頭打者の太田がこの日2本目となる安打で出塁すると、吉田正への申告敬遠などで[76]二死一・二塁とし、杉本の右前適時打で先制に成功[77]。その後、なおも満塁としたが紅林が見逃し三振で追加点はならなかった[78]。ヤクルトは直後の6回裏、オリックスの2番手・宇田川から、二死後に山田、村上の連続四球で一・二塁としたものの、オスナが三振に倒れ、同点の機会を逃した[75]

その後はお互い無失点に抑え、オリックスが1-0と1点リードの状況で8回を終えた。

9回表、ヤクルトは4番手でマクガフが登板。オリックスは先頭打者の安達が安打で出塁すると、続く紅林の犠打をマクガフが一塁悪送球する間に安達が生還し追加点を挙げ、紅林も三塁まで進塁した[79]。さらに一死後、代打・西野の犠飛で紅林も生還し、3-0とオリックスがリードを広げた[79]

オリックスの先発・山﨑福は5回1安打無失点の好投を見せると、6回は宇田川、7回は平野佳、8回は山﨑颯、9回はワゲスパックが共に無失点に抑え、オリックスが3-0で勝利した。特に7回以降は1人の走者も許さず、今シリーズ2度目の完封勝利で3勝2敗1引分とし、26年ぶりの日本一に王手をかけた[80]

敗れたヤクルトは小川が6回1失点と好投するも[78]、初回の先頭打者の塩見の安打以降無安打に終わり、特に7回以降は1人の走者も出せず、1安打完封負けと打線が沈黙した[75][注 16]。4番手のマクガフも痛い失点を許して[79] 3連敗を喫してしまい、後がなくなった[75]

第7戦

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10月30日 神宮 29,381人
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オリックス 1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 8 1
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 8 1
  1. オ:○宮城(5回)、宇田川(2回)、山﨑颯(0回1/3)、H比嘉(0回2/3)、Sワゲスパック(1回) - 伏見、若月
  2. ヤ:●サイスニード(4回2/3)、大西(0回1/3)、田口(2回)、石山(1回)、清水(1回) - 中村
  3. 勝利:宮城(1勝1敗)  
  4. セーブ:ワゲスパック(3S)  
  5. 敗戦:サイスニード(1敗)  
  6. 本塁打
    オ:太田1号(1回ソロ・サイスニード)
    ヤ:オスナ2号(8回3ラン・山﨑颯)
  7. 審判
    [球審]本田
    [塁審]市川(1B)、深谷(2B)、津川(3B)
    [外審]川口(LF)、土山(RF)
  8. 試合開始:18時33分 試合時間:3時間12分[82]
打順
オリックス






















1 [一] 太田椋 5 2 2 1 0 0 0 1
J.ワゲスパック 0 0 0 0 0 0 0 0
2 [三] 宗佑磨 5 0 0 0 0 0 0 1
3 [中]一 中川圭太 4 1 1 0 0 0 1 2
4 [左] 吉田正尚 4 1 0 1 0 0 1 0
5 [右] 杉本裕太郎 4 0 0 0 0 0 1 1
6 [二] 安達了一 4 0 1 0 0 0 0 1
7 [遊] 紅林弘太郎 4 0 0 0 0 0 0 2
8 [捕] 伏見寅威 4 0 3 0 0 0 0 0
小田裕也 0 0 0 0 0 0 0 0
若月健矢 0 0 0 0 0 0 0 0
9 [投] 宮城大弥 2 1 1 0 0 0 0 1
野口智哉 1 0 0 0 0 0 0 1
宇田川優希 0 0 0 0 0 0 0 0
山﨑颯一郎 0 0 0 0 0 0 0 0
比嘉幹貴 0 0 0 0 0 0 0 0
打中 福田周平 1 0 0 0 0 1 0 0
ヤクルト






















1 [中] 塩見泰隆 5 1 1 0 0 0 0 2
2 [左] P.キブレハン 2 0 0 0 0 0 0 0
打左 丸山和郁 2 1 1 0 0 0 0 1
3 [二] 山田哲人 4 0 0 0 0 0 1 2
4 [三] 村上宗隆 4 1 1 1 0 0 0 2
5 [一] J.オスナ 4 1 1 3 0 0 0 0
6 [捕] 中村悠平 4 0 1 0 0 0 0 1
7 [右] D.サンタナ 4 0 2 0 0 0 1 0
8 [遊] 長岡秀樹 4 0 1 0 0 0 0 0
9 [投] サイスニード 1 0 0 0 0 0 0 1
大西広樹 0 0 0 0 0 0 0 0
川端慎吾 1 0 0 0 0 0 0 1
田口麗斗 0 0 0 0 0 0 0 0
青木宣親 1 0 0 0 0 0 0 1
石山泰稚 0 0 0 0 0 0 0 0
清水昇 0 0 0 0 0 0 0 0
内山壮真 1 0 0 0 0 0 0 0
投手
オリックス























宮城大弥 73 19 5.0 3 0 1 0 5 0 0
宇田川優希 36 8 2.0 1 0 1 0 3 0 0
山﨑颯一郎 24 5 0.1 4 1 0 0 1 4 4
H 比嘉幹貴 16 2 0.2 0 0 0 0 1 0 0
S J.ワゲスパック 8 3 1.0 0 0 0 0 1 0 0
ヤクルト























サイスニード 74 23 4.2 6 1 1 2 5 5 2
大西広樹 3 1 0.1 0 0 0 0 1 0 0
田口麗斗 32 7 2.0 1 0 0 0 2 0 0
石山泰稚 9 3 1.0 0 0 0 0 1 0 0
清水昇 11 4 1.0 1 0 0 0 1 0 0

[83]

映像外部リンク
  第7戦ゲームハイライト -SMBC日本シリーズ2022- - 日本野球機構公式チャンネル

2013年以来9年ぶりに行われた第7戦。

ヤクルトの先発は第2戦以来、中6日でサイスニード、オリックスの先発は第3戦以来、中4日で宮城となった。

オリックスが1回表、無死から先頭の太田が初球を中越本塁打として先制した。日本シリーズでの「初回先頭打者初球本塁打」は史上初[84]

その後、1-0のまま迎えた5回表、オリックスは先頭の伏見が安打で出塁すると宮城、太田の犠打をヤクルトの守備陣が二者連続で処理を誤り(記録はどちらも内野安打)、無死満塁のチャンスを作る[85]。その後、一塁手・オスナの好守で宗は併殺に打ち取られるも、中川圭が四球で再び満塁となると、吉田正が押し出し死球で出塁し、オリックスが追加点を挙げた[85]。さらになおも二死満塁から、杉本の打球を中堅手・塩見が後逸し(当初の記録は三塁打)、走者が全て生還[85]。オリックスが5-0とリードを広げた。

5-0のまま迎えた8回裏、ヤクルトはオリックスの3番手・山﨑颯を攻めて一死一・二塁とすると、村上の右前適時打で1点を返す[86]。さらに続くオスナが3点本塁打を放ち、5-4と1点差に迫った[86]。しかし、山﨑颯から代わった4番手の比嘉に後続は抑えられ、5-4のまま9回裏を迎えた。

9回裏、オリックスの5番手はワゲスパックが登板した。最後は塩見を空振り三振に打ち取り、オリックスが1996年以来26年ぶり5度目の日本一に輝いた[87]

一方のヤクルトはレギュラーシーズン三冠王の村上が5打点をマークし、第6戦では2四球でチャンスメイクする場面はあったもののシリーズ全体では第4戦から第6戦まで3試合連続無安打を喫するなど[88]、打率1割台で本塁打も第1戦の1本に抑えられた[89]。さらに山田が第3戦に決勝点となる3ラン本塁打を放ったものの、19打席連続無安打を記録するなど第3戦以外は無安打で、打率は.083と絶不調であった[90]。投手陣では抑えのマクガフが第5戦で逆転サヨナラ負けの救援失敗や、同試合と第6戦で一塁悪送球するなど[91]投打の軸となる選手の不調が響き、1980年の広島以来のセ・リーグ同一球団による日本一連覇とはならなかった。

オリックスの日本一により記録された事項

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  • オリックスが4勝2敗1分けでヤクルトを下し、26年ぶり5回目の日本一を決めた[92]。26年のブランクは、史上6番目の長さである[92]
    • 21世紀では初の日本一となった[93]。21世紀に日本一を経験するのは史上9球団目で、パ・リーグ全球団が日本一を達成したことになる[93]。なお、この年にオリックスが26年ぶり日本一を達成したことにより、21世紀になって日本一を経験していない球団はいずれもセ・リーグの広島1984年)、阪神1985年)、DeNA1998年)の3球団のみとなったが[93]、翌年の日本シリーズで阪神がオリックスに4勝3敗で勝ち38年ぶりの日本一を達成したことにより、21世紀になってからも日本一を経験していないのは広島とDeNAの2球団のみとなった。
  • 昭和、平成、令和の3元号で日本一を達成したのは、ソフトバンク、ヤクルトに続いてオリックスで3球団目となった。
  • パ・リーグ球団が日本一になるのは2020年のソフトバンク以来、37度目でセ・リーグの36度を1上回った[92]
  • 第3戦まで未勝利の球団の日本一は1989年の巨人以来5度目[92]
  • 2年ぶりに「パ・リーグ6球団とも最後に出場した日本シリーズでは日本一達成[注 17]」かつ「セ・リーグ6球団とも最後に出場した日本シリーズで敗退[注 18]」となった。
  • オリックスが対ヤクルトの日本シリーズを制覇するのは、4度目にしてこれが初となった[94]
  • 2年連続で同じ組み合わせとなった日本シリーズで、前年に敗退したチームが勝利するのは史上3度目[94]
  • 前年日本一となった球団の日本シリーズ敗退は、2013年の巨人以来で9チーム目。
  • 前年日本シリーズ敗退球団の日本一は、2009年の巨人以来で5チーム目。
  • オリックスが1984年の広島以来、38年ぶりに全戦生え抜き日本人選手のみの先発メンバーで日本一を決めた[95][注 19]
  • シリーズ合計得点が少ない方のチームによる日本一は2004年以来[94]、史上9度目[注 20]
  • 球団名が「バファローズ」での日本一は、6回目の挑戦で初となった。前身の阪急時代を含め「ブレーブス」「ブルーウェーブ」「バファローズ」と3種類の球団名で日本一を達成したのは12球団最多記録である[注 21]

表彰選手

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最高殊勲選手賞(MVP)
杉本裕太郎(オリックス)
第4戦と第6戦でいずれも決勝打を放つなど[96]、打率.231(26打数6安打)、0本塁打、3打点を記録[97]。第7戦では5回に失策を誘う飛球を放ち(当初の記録は三塁打[98])、3点を呼び込んだ[97][注 22]
優秀選手賞
山﨑福也(オリックス)
第2戦と第6戦に先発。第2戦は4回4安打2四球無失点で勝利投手とはならなかったが[99]、2回に適時打を放つ活躍も見せた[100]。中5日で登板した第6戦では、5回1安打3四球無失点の好投で勝利投手となった[101](2試合登板、1勝0敗、防御率0.00)。
吉田正尚(オリックス)
打率.174(23打数4安打)、4打点。第5戦でマクガフからサヨナラ本塁打を含む1試合2本塁打の活躍を見せた[102]
塩見泰隆(ヤクルト)
打率.357(28打数10安打)、1本塁打、1打点を記録。第1戦では4打数3安打1本塁打で猛打賞の活躍[103]
敢闘選手賞
ホセ・オスナ(ヤクルト)
第1戦では先制の適時二塁打を含む3安打3打点1本塁打[104]、第7戦では1点差に迫る3ラン本塁打を放つなど[105]、打率.367(30打数11安打)、2本塁打、8打点、今シリーズ最多の11安打の活躍[103]
SMBCみんなの声援賞[注 23]
村上宗隆(ヤクルト)
打率.192(26打数5安打)。第1戦で8回にホームラン、第7戦では8回にタイムリーを放ち、低打率ながらも1本塁打、5打点とシーズン三冠王としての意地を見せた。

記録

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新記録

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第1戦
  • 1試合4三振:山田哲人 ※史上最多タイ、7人目[106]
  • 4打席連続三振:同上 ※史上最長タイ、5人目[107]
  • 4打席連続空振り三振:同上 ※史上最長タイ、2004年第6戦の細川亨以来2人目[106]
第2戦
  • 1試合合計44選手出場 ※史上最多タイ、3度目[108]
  • 1試合合計16投手登板 ※史上最多[108]
第3戦
  • 1試合2死球:塩見泰隆 ※史上最多タイ、5人目[109]
  • 2打席連続死球:同上 ※史上最長タイ、3人目[109]
  • 3試合連続二桁安打:ヤクルト ※史上15度目、第1戦から3試合連続は史上6度目[110]
第5戦
第6戦
  • チーム1試合1安打:ヤクルト ※シリーズ史上3度目、初回先頭打者の安打のみは史上初[113]
  • 1試合0長打 ※史上最少タイ、7度目[107]
  • 3試合連続ホールド:山﨑颯一郎 ※史上最長タイ、6人目[107]
シリーズ通算
  • 投手2失策:S.マクガフ ※史上最多タイ、4人目[114]
  • 3セーブ:J.ワゲスパック ※史上最多タイ、7人目、7試合制では3人目[107]
  • 3ホールド:清水昇・山﨑颯一郎・比嘉幹貴 ※史上最多タイ、4・5・6人目[107]
  • チーム6死球:オリックス ※史上最多タイ、4度目、7試合制では3度目[107]
  • チーム71三振:ヤクルト ※史上最多[107]
  • チーム延べ38投手登板:オリックス ※史上最多[115]
  • シリーズ0完投 ※17度目[107]

その他の記録

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第2戦
  • 初打席本塁打:内山壮真(9回裏に代打で左越3ラン)※史上16人目、代打では史上4人目、20歳3か月で記録するのは史上最年少[116]
  • 代打本塁打:同上 ※史上31人目33度目、20歳3か月で記録するのは史上最年少[116]
    • 9回に代打同点本塁打 ※史上4人目[116]
  • 試合時間:5時間02分 ※歴代2位の長さ、12回制では史上最長[108]
  • 引き分け ※史上9度目
第3戦
第5戦
  • サヨナラ本塁打:吉田正尚(9回裏に右越2ラン)※史上17人目18度目[102]
    • 日本シリーズ2度目のサヨナラ打:同上(2021年第1戦でも記録)※ハドリ以来史上2人目、2年連続で記録するのは史上初[102]
    • サヨナラ本塁打を含む1試合2本塁打:同上(5回裏にも中越ソロ)※2003年第4戦の金本知憲以来史上2人目[102]
第7戦
  • 初回先頭打者本塁打:太田椋(1回表に中越ソロ)※史上13人目14度目、初球で記録したのは史上初[118]
  • 毎回三振:オリックス ※史上10度目[107]
その他
  • 3戦未勝利から4連勝で日本一:オリックス ※1989年の巨人以来33年ぶり5度目[119]

テレビ・ラジオ放送およびネット配信

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日本シリーズはレギュラーシーズンとは異なり、(一社)日本野球機構管轄のため、あらかじめ放送権を指定されている。なお雨天順延の場合でも各戦のテレビ中継もスライドとなる。

テレビ放送

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第1戦(10月22日)
第2戦(10月23日)
第3戦(10月25日)
  • フジテレビ系列(制作著作:フジテレビ、制作協力:関西テレビ)≪地上波≫[120]
    • 放送時間 18:30 - 22:09(75分延長)
  • NHK BS1≪BS≫[123]
    • 放送時間:17:45 - 22:18(22:00以降は102chで放送)
  • フジテレビONE≪有料CS≫[121]
    • 放送時間:18:30 - 22:20
第4戦(10月26日)
第5戦(10月27日)
  • フジテレビ系列(制作著作:フジテレビ、制作協力:関西テレビ)≪地上波≫[120]
    • 放送時間 18:30 - 22:24(90分延長)
  • NHK BS1≪BS≫[123]
    • 放送時間:17:45 - 22:32(22:00以降は102chで放送)
  • フジテレビONE≪有料CS≫[121]
    • 放送時間:18:30 - 22:33
第6戦(10月29日)
  • フジテレビ系列(制作著作:フジテレビ)≪地上波≫[120]
    • 放送時間 18:30 - 21:49(55分延長)
  • NHK BS1≪BS≫[123]
    • 放送時間:18:15 - 22:00
  • フジテレビONE≪有料CS≫[121]
    • 放送時間:18:30 - 22:01
第7戦(10月30日)
  • フジテレビ系列(制作著作:フジテレビ)≪地上波≫[120]
    • 放送時間 18:30 - 21:53(5分延長)
  • フジテレビONE≪有料CS≫[121]
    • 放送時間:18:30 - 22:35
  • 今シリーズは、フジテレビが最多の5試合放映権を獲得。ひとつの放送局が同一シリーズで5試合以上の放映権を獲得したのは2000年の巨人対ダイエーの日本テレビ以来(第1,2,4,6,7戦[注 26])22年ぶり[注 27]。TBSテレビ・テレビ朝日については1試合のみ放映権を獲得した一方で日本テレビでは2年連続で、テレビ東京では今シリーズの放映権獲得を逃した。
  • 今シリーズからTBS系列での中継実施時は、通常編成枠を22時までに拡大している。これは前年の第6戦中継時に、通常時の土曜日21時以降の番組(『世界・ふしぎ発見!』『情報7daysニュースキャスター』など)の開始が大幅にずれ込んだことによる対応とみられる。
  • 第2戦での引き分けにより、仮に決着がつかず第8戦が開催された場合は、フジテレビが中継することが10月28日の同局の定例会見で明らかにされていた。放送時間は18:30-20:54までの枠で、20:54を超えて試合が続いていた場合も試合終了まで延長、以後繰り下げる処置をとる予定となっていた。[127]

今大会の視聴率

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  • 今大会のテレビ中継における平均視聴率については以下の通り[128][129][130][131][132][133]
    • 関東地区(ビデオリサーチ調べ、関東地区・リアルタイム)
      • 第1戦:世帯:10.3%、個人:6.2%(フジテレビ)
      • 第2戦:世帯:9.1%、個人:5.4%(テレビ朝日)
      • 第3戦:世帯:7.4%、個人:4.3%(フジテレビ)
      • 第4戦・前半(18:15 - 18:35):世帯:7.4%、個人:4.0%(TBSテレビ)
      • 同・後半(18:35 - 22:10):世帯:11.5%、個人:6.6%(TBSテレビ)
      • 第5戦:世帯:8.4%、個人:4.8%(フジテレビ)
      • 第6戦:世帯:9.8%、個人:6.0%(フジテレビ)
      • 第7戦:世帯:13.4%、個人:8.4%(フジテレビ)
    • 関西地区(ビデオリサーチ調べ、関西地区・リアルタイム)
      • 第1戦:世帯:13.9%、個人:8.5%(関西テレビ)
      • 第2戦:世帯:13.3%、個人:8.0%(朝日放送テレビ
      • 第3戦:世帯:11.3%、個人:6.8%(関西テレビ)
      • 第4戦:世帯:14.4%、個人:8.5%(毎日放送)
      • 第5戦:世帯:12.9%、個人:7.8%(関西テレビ)
      • 第6戦:世帯:15.3%、個人:9.8%(関西テレビ)
      • 第7戦:世帯:21.2%、個人:13.9%(関西テレビ)

ラジオ放送

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  • NHKラジオ第1では、全試合を全国向けに中継した。
  • 前年のシリーズと同じチーム(ヤクルトとオリックス)が本拠地の球場(神宮球場と京セラドーム大阪)で対戦したため、民放ラジオ局では、セ・リーグ(ヤクルト)側ホームゲームとパ・リーグ(オリックス)側ホームゲームの中継の制作をヤクルトの地元局(NRN基幹局のニッポン放送文化放送[注 28])とオリックスの地元局(JRNにも加盟しているNRN準基幹局のMBSラジオ朝日放送ラジオ)で以下のように分担。中日ドラゴンズ(セ・リーグ)の地元にあるNRNシングルネット局の東海ラジオや、JRNとのクロスネット局である西日本放送山口放送大分放送でも試合中継の同時ネットを実施した。
    • セ・リーグ側のホームゲームでは前年の中継・放送体制を踏襲しているが、パ・リーグ側のホームゲームでは前々年の中継・放送体制を基調に一部を変更[注 29]。ネット局のうち、西日本放送・山口放送・大分放送では、編成上の事情などから一部の試合中継を途中で飛び降りている。
    • セ・リーグ側ホームゲーム(第1・第2・第6・第7戦:神宮球場で開催)
      • ニッポン放送:自社および(MBSラジオを含む)NRN系列局向けに制作(「ニッポン放送 - NRN」のパターンで放送)
      • 文化放送:関東ローカル向けに制作(自社でのみ放送)
    • パ・リーグ側ホームゲーム(第3 - 第5戦:京セラドーム大阪で開催)
      • MBSラジオ:自社および(文化放送を含む)NRN系列局向けに制作(「MBSラジオ - 文化放送 - NRN」のパターンで放送)
      • ニッポン放送:関東ローカル向けに制作(朝日放送ラジオからの技術協力で自社でのみ放送)
    • 朝日放送ラジオ(ABC)はオリックス・バファローズ(パ・リーグ)の地元局ではあるが、朝日放送ラジオでは「阪神が出場しない年の日本シリーズはすべて放送しない」という2019年からの方針を本シリーズでも踏襲し、野球中継は無く通常番組の放送となった。
      • 朝日放送ラジオでは、前年のシリーズのうちパ・リーグ側のホームゲーム(実際には第1・2・6戦)でNRN基幹局(文化放送)への裏送り向けに中継を制作していた。本シリーズでは、ホームゲームの開催曜日や中継の制作体制が上記のように変更されたため、第3 - 5戦では中継の自社制作も実施しなかった。
      • 放送対象地域にNPB球団の本拠地があるNRN・JRN加盟局では、朝日放送ラジオ以外にも、地元の球団が本シリーズへ出場しないことなどを理由に、以下の局でシリーズの中継を放送しなかった(○はNRNシングルネット局/◎はNRN・JRNクロスネット局/●はNPBの公式戦中継におけるJRNシングルネット局)。
    • 第2戦での引き分けにより、仮に決着がつかず第8戦が開催された場合は、ニッポン放送が中継を制作することや、当該中継のネットをMBSラジオで実施することが予定されていたが、東海ラジオでは第8戦以降の中継のネットを見送る方針をあらかじめ表明していた[134]
第1戦(10月22日)
  • NHKラジオ第1≪全国放送≫[135]
    • 放送時間 18:25 - 18:50、19:20 - 22:35(18:50 - 19:20はニュース中断)
  • 文化放送(関東ローカル)
    • 放送時間 18:00 - 22:40
第2戦(10月23日)
  • NHKラジオ第1≪全国放送≫
    • 放送時間 18:05 - 18:50、19:20 - 23:15(18:50 - 19:20はニュース中断)
  • ニッポン放送(NRNネット)≪ネット局…東海ラジオ、MBSラジオ、西日本放送、山口放送、大分放送≫
    • 放送時間
      • ニッポン放送:17:30 - 23:30
      • 東海ラジオ:18:00 - 23:20
      • MBSラジオ:17:59 - 23:15
      • 西日本放送・山口放送:18:00 - 22:00
      • 大分放送:19:00 - 22:00
  • 文化放送(関東ローカル)
    • 放送時間 17:50 - 23:30
第3戦(10月25日)
  • NHKラジオ第1≪全国放送≫
    • 放送時間 18:05 - 18:50、19:30 - 22:15(18:50 - 19:30はニュース中断)
  • ニッポン放送(関東ローカル)
    • 放送時間 17:30 - 22:20
  • MBSラジオ(NRNネット)≪ネット局…文化放送、東海ラジオ、西日本放送、山口放送、大分放送≫
    • 放送時間
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第4戦(10月26日)
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第5戦(10月27日)
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第6戦(10月29日)
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      • ニッポン放送:17:50 - 22:00
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      • 山口放送:18:00 - 21:30
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第7戦(10月30日)
  • NHKラジオ第1≪全国放送≫
    • 放送時間 18:25 - 18:50、19:20 - 22:05(18:50 - 19:20はニュース中断)
  • ニッポン放送(NRNネット)≪ネット局…東海ラジオ、MBSラジオ、西日本放送、山口放送、大分放送≫
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      • ニッポン放送:17:30 - 22:30
      • MBSラジオ:17:59 - 22:15
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      • 山口放送:18:00 - 22:00
      • 大分放送:19:00 - 22:00
  • 文化放送(関東ローカル)
    • 放送時間:17:50 - 22:30

ネット配信

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全試合
第1戦・第3戦・第5戦・第6戦・第7戦
  • フジテレビONEsmart
第2戦
第4戦
  • 今シリーズではTVerでのリアルタイム配信も行われた。日本シリーズ全試合が無料でライブ配信されるのは初めてとなる[136]。なお、前年に引き続き、DAZNパ・リーグTVは管轄の違いにより配信されなかった。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2019年のソフトバンクはリーグ2位からの出場で、2006年・2007年に2年連続で対戦した中日日本ハムでは2007年の中日がリーグ2位からの出場だったため。
  2. ^ 関東地方と関西地方を本拠地とするチームの対戦で2年連続同一球団の対戦は1976年・1977年の阪急対巨人以来。
  3. ^ オリックスの場合は前身である阪急時代を含め、1952年フランチャイズ制度導入から2004年までは兵庫県(うち、1990年までは阪急西宮球場1991年から2004年グリーンスタジアム神戸<2003年2004年命名権採用のため「Yahoo!BBスタジアム」>)を、2005年から2007年大阪近鉄バファローズとの合併に伴う暫定処置として大阪府(大阪ドーム→2006年7月以後「京セラドーム大阪」)と兵庫県(スカイマークスタジアム)を併用ののち、2008年から大阪府(京セラドーム大阪)に一本化している。
  4. ^ 西鉄・田中勉が達成。
  5. ^ 中日・川上憲伸が達成。
  6. ^ 西武の渡辺久信が達成。なお、この年の対戦相手の巨人に対しても中日のエース・野口茂樹が達成している。
  7. ^ 他に1967年の西鉄・若生忠男、1969年のロッテ・成田文男
  8. ^ 過去寅年の日本一は、1950年・1974年・2010年ロッテ(前身の毎日を含む)、1962年東映、1986年西武、1998年横浜と、当時仙台を本拠地としていた1974年ロッテを含め全て東日本を本拠地とする球団であった。なおその1974年ロッテも日本シリーズのホームゲームは全て後楽園球場で開催している。
  9. ^ オリックスの本拠地京セラドームは10月30日から11月9日まで第47回社会人野球日本選手権大会全国大会の開催のため[5]、仮に第9・10戦が必要となった場合はほっともっとフィールド神戸で開催する予定で調整しているとされていた[6]
  10. ^ 2020年は巨人主管試合が京セラドーム大阪開催、2021年はヤクルト主管が東京ドーム開催、オリックス主管のうち第6戦(開催の場合第7戦も)がほっともっとフィールド神戸で開催。
  11. ^ 大阪近鉄バファローズは大阪ドームに移転してからは2001年の一度しか開催されていない。2020年は本拠地でない巨人が主催試合として第1,2戦で開催された。
  12. ^ 2020年は巨人主管試合の第1,2戦(第6,7戦までもつれればそこでも開催)が都市対抗野球大会で東京ドームが使用できないため京セラドーム大阪で開催、2021年はヤクルト主管の第3,4,5戦が明治神宮野球大会で神宮球場が使用できないため東京ドームで開催、オリックス主管のうち第6戦(開催の場合第7戦も)は京セラドーム大阪がAAAのドームツアー大阪公演の開催により使用できないため、ほっともっとフィールド神戸で開催された。ただし、ほっともっとフィールド神戸はオリックスがブルーウェーブ時代に本拠地としていた球場である。
  13. ^ 前年に続いて第1戦で本塁打[21]
  14. ^ 日本シリーズでの1-0の勝利は球団史上初[53]
  15. ^ 0-1での敗戦は1992年第4戦の、対西武(西武球場)以来2度目[55]
  16. ^ 日本シリーズで1安打以下に抑えられたのは史上4度目、初回先頭打者の1安打のみに抑えられたのは史上初[81]
  17. ^ ソフトバンク2020年・日本ハム2016年・楽天2013年・ロッテ2010年・西武2008年、オリックスも前年のシリーズ敗退まで1996年の日本一達成が最後の出場だった。
  18. ^ 巨人2020年・広島2018年・DeNA2017年・阪神2014年・中日2011年、ヤクルトは前年の日本一達成まで2015年のシリーズ敗退が最後の出場だった。
  19. ^ 2002年の巨人もオリックスと同様に日本人選手のみでスタメンを組んでいたが、江藤智工藤公康ら移籍選手が含まれていた[95]
  20. ^ 日本一になった球団の方が合計得点が少ないケース(2021年以前)は、1958年(西23-25巨)・1961年(巨21-25南)・1978年(ヤ35-37急)・1979年(広17-23近)・1980年(広28-29近)・1993年(ヤ24-27西)・1994年(巨20-22西)・2004年(西32-37中)。
  21. ^ 2種類の球団名で日本一を達成した事例はDeNA(大洋→横浜時代。「ホエールズ」と「ベイスターズ」)、日本ハム(東映時代含む。「フライヤーズ」と「ファイターズ」)、ロッテ(毎日→大毎時代含む。「オリオンズ」と「マリーンズ」)の3球団がある。
  22. ^ 球団日本人選手の受賞は1977年山田久志以来45年ぶり、球団日本人野手に限定すれば1976年福本豊以来46年ぶり2人目。前年の優秀選手によるMVP受賞は史上初、前年にも表彰された野手のMVP受賞は1970年長嶋茂雄以来2人目。
  23. ^ 日本シリーズ期間中にTwitter上で最も声援を受けた選手を選出。
  24. ^ クロスネット局のテレビ大分を除く。
  25. ^ 21:56からは『サンデーステーション』内で放送(これに伴い放送時間も21:56~23:31までの拡大放送となった)
  26. ^ 第7戦は優勝決定により未開催
  27. ^ 過去の最多記録は1978年シリーズ(ヤクルトvs阪急)でのフジテレビ6試合だが、2022年シリーズが第8戦まで行われていた場合にはフジテレビが6試合放送となり1978年シリーズと並ぶ最多タイ記録になっていた。
  28. ^ この年のクライマックスシリーズでは、プロ野球球団本拠地の地元放送局で唯一、試合中継の制作や自社向けの放送を一切実施していなかった。
  29. ^ 「NRNナイター」として扱われないパ・リーグ側地元局の中継の有無。

出典

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関連項目

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外部リンク

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