2020年社会民主党党首選挙
2020年社会民主党党首選挙(2020ねんしゃかいみんしゅとうとうしゅせんきょ)とは、2020年2月に行われた社会民主党の党首を選出するための選挙である。福島瑞穂が無投票で選出された。
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概説
編集2018年2月に党首に就任した又市征治の任期満了に伴う党首選挙である。当初、2019年11月14日の常任幹事会で党首選の日程を2020年1月10日告示、25、26両日投票、27日開票とし、11月28日の党首選実施本部の会議で正式決定する方針が決定されたが[1][2]、12月6日に立憲民主党から政党合流を呼びかけられると、合流協議の進捗を踏まえ[3]、党首選の当面延期が決定された[4]。
2020年に入り、1月29日の全国幹事長会議で立憲民主党との合流について2月の党大会では最終決定を行わず、党首選については2月の党大会で実施するとの方針が確認されると[5][6][7][8]、1月30日の常任幹事会で同様の方針が決定され[9]、時間的な制約を理由に党員投票は実施せず、党大会に出席する代議員の投票により党首を選出する方針が示された[注 1](党首選で党員投票を実施しない方式が採用されたのは今回が初めてとなる)[10][11]。最終的に、2月6日の常任幹事会で党首選を2月22日の党大会初日に実施することが正式決定された[12]。
党大会初日の2月22日、党執行部は福島瑞穂副党首を党首に推薦する方針を確認し[13]、福島が立候補を届け出た[14]。福島以外に立候補の届け出はなく[15]、2013年7月の第23回参議院議員通常選挙敗北による引責辞任以来7年ぶりの再登板が決まり[16][17][18]、党大会2日目の2月23日に正式に党首に就任することとなった[19]。
報道によると、立憲民主党との合流を巡り賛否両論がある中、党内から「賛成派と反対派で党が分裂しかねない」として選挙戦回避や候補者一本化を求める声があった[20][21][22]。又市は当初「体調が思わしくない」と健康不安を理由に不出馬の考えを示していたが[23][24][25]、党内から合流協議継続を念頭に続投を求める声があり、これを「否定できる話でもない」と述べて出馬に含みを持たせていた[26][27][28]。一方、合流に慎重な地方組織からは知名度の高い福島を推す声があり、又市らと福島が断続的協議を行い、合流協議継続という党執行部方針を踏襲することを条件に、福島の無投票当選で折り合ったという[29]。
日程
編集1月10日 - 告示1月25日、26日 - 投票1月27日 - 開票- 2月22日 - 告示、党大会において投開票
- 2月23日 - 正式就任
脚注
編集注釈
編集- ^ 党則15条〈党首の公選〉により、「党首は党員の投票により選挙する」(同条1項)のが原則だが、例外的に「やむを得ない事由により選挙ができない場合は、全国大会又は、全国代表者会議を招集し選出することができる」(同条3項本文)とされている。
出典
編集- ^ “社民、1月27日に党首選 党大会は2月22、23日”. 産経新聞. (2019年11月14日)
- ^ “社民党首選、20年1月実施へ”. 日本経済新聞. (2019年11月14日)
- ^ “社民党、地方と「立憲合流問題」協議 2月の党大会で結論へ”. 毎日新聞. (2019年12月19日)
- ^ “社民、党首選の当面延期を決定 政党合流で”. 産経新聞. (2020年1月8日)
- ^ “社民、合流決定先送り きょう全国幹事長会議”. 産経新聞. (2020年1月28日)
- ^ “社民 政党合流先送り判断、地方に説明”. 日本経済新聞. (2020年1月29日)
- ^ “社民、合流結論を先送り 2月の党大会では決めず”. 産経新聞. (2020年1月29日)
- ^ “野党合流暗礁に 社民は判断先送り 野田氏らのグループも当面見送り”. 毎日新聞. (2020年1月29日)
- ^ “社民、立憲合流判断先送りを正式決定 延期の党首選、来月実施”. 毎日新聞. (2020年1月30日)
- ^ “党首選、党員投票見送り 社民”. 時事通信. (2020年1月30日)
- ^ “社民、2月に党首選へ 党員投票、初めて実施せず”. 朝日新聞. (2020年1月30日)
- ^ “社民 今月22日に党首選 立民との合流協議受け延期”. NHK. (2020年2月6日)
- ^ “社民党首に福島瑞穂氏選出へ”. 共同通信. (2020年2月22日)
- ^ “社民党首選に福島瑞穂氏が届け出”. 共同通信. (2020年2月22日)
- ^ “社民 福島副党首が党首就任へ”. NHK. (2020年2月22日)
- ^ “社民党首に福島氏再登板 党大会、合流反対論相次ぐ”. 日本経済新聞. (2020年2月22日)
- ^ “社民党首に福島氏再登板 合流慎重派、問われる指導力”. 時事通信. (2020年2月22日)
- ^ “社民、福島氏が党首に復帰 立憲との合流は消極的”. 毎日新聞. (2020年2月22日)
- ^ “社民党、福島瑞穂氏が党首復帰 立憲への合流は慎重姿勢”. 朝日新聞. (2020年2月22日)
- ^ “社民党首に福島瑞穂氏 無投票で党内対立回避”. 産経新聞. 共同通信. (2020年2月22日)
- ^ “社民党の新党首に福島瑞穂氏…無投票で選出”. 読売新聞. (2020年2月22日)
- ^ “社民党首に福島瑞穂氏 無投票で党内対立回避”. 共同通信. (2020年2月23日)
- ^ “社民党首選、来年1月実施へ 又市氏は立候補せず”. 時事通信. (2019年11月14日)
- ^ “社民党 来年1月に党首選挙 又市党首は立候補せず”. NHK. (2019年11月14日)
- ^ “社民、来年1月に党首選へ 又市党首は立候補せず”. 朝日新聞. (2019年11月15日)
- ^ “又市氏、党首選出馬に含み 「否定できない」”. 産経新聞. (2020年2月6日)
- ^ “又市氏、立候補に含み 社民党首選”. 朝日新聞. (2020年2月7日)
- ^ “社民、消滅の危機 合流も党首選も難航…22日から党大会”. 産経新聞. (2020年2月20日)
- ^ “社民党首に福島氏選出 無投票で対立回避”. 東京新聞. 共同通信. (2020年2月23日)