本大会はSMBC日本シリーズ2019出場権をかけたプレーオフトーナメント。
レギュラーシーズン2位の福岡ソフトバンクホークスと3位の東北楽天ゴールデンイーグルスが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出する。このチームの組み合わせは2年ぶり3回目。
福岡ヤフオク!ドームでの開催は6年連続8回目。6年連続の開催は初めてとなる。
- 会期:10月5日から10月7日
- 球場:福岡ヤフオク!ドーム
- 試合開始時間[1]:
- 10月5日(第1戦)・10月6日(第2戦):13:00
- 10月7日(第3戦):18:00
レギュラーシーズン1位(1勝分のアドバンテージが与えられる)の埼玉西武ライオンズとファーストステージ勝者の福岡ソフトバンクホークスが6戦4勝先取制で争い、勝者がSMBC日本シリーズ2019への出場権を得る。このチームの組み合わせはプレーオフを含めて6回目であり、過去最多である。
メットライフドームでの開催は3年連続7回目である。なお10月12日の第4戦は令和元年東日本台風(台風19号)接近の影響による観客の安全面を考慮するため中止順延となり、第5戦は当初の13時開始予定から1時間繰り下がり、14時開始となった[2]。
福岡ソフトバンクホークスがアドバンテージを含む4勝1敗で制し、CS導入以降として初となる3年連続18回目の日本シリーズ進出を決めた。レギュラーシーズン2位以下のチームが、2年連続でクライマックスシリーズを制し、日本シリーズ出場となるのは、両リーグを通じて初の事例[3]。埼玉西武ライオンズは2年連続で日本シリーズ進出を逃した。
- 会期:10月9日から10月13日
- 球場:メットライフドーム
- 試合開始時間[4]:
- 10月9日(第1戦)・10月10日(第2戦)・10月11日(第3戦):18:00
- 10月13日(第4戦):14:00
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1stステージ(準決勝)
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ファイナルステージ(決勝)
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(6戦4勝制) メットライフドーム
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西武(パ優勝)
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☆●●●●
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(3戦2勝制) 福岡ヤフオク!ドーム
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ソフトバンク
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★○○○○
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ソフトバンク(パ2位)
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●○○
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楽天(パ3位)
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○●●
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- ☆・★=ファイナルステージのアドバンテージによる1勝・1敗分
2019 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストステージ
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
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10月5日(土) |
第1戦 |
東北楽天ゴールデンイーグルス |
5-3 |
福岡ソフトバンクホークス |
福岡ヤフオク!ドーム
|
10月6日(日) |
第2戦 |
東北楽天ゴールデンイーグルス |
4 - 6 |
福岡ソフトバンクホークス
|
10月7日(月) |
第3戦 |
東北楽天ゴールデンイーグルス |
1 - 2 |
福岡ソフトバンクホークス
|
勝者:福岡ソフトバンクホークス
|
ソフトバンクの先発は千賀、楽天の先発は則本昂。
楽天は1回表、2死から浅村のソロ本塁打で先行したが、その裏ソフトバンクは1死から今宮のソロ本塁打で同点とし、さらに2回裏には内川聖一の2ランで勝ち越しに成功する。それでも楽天は3回表にオコエのソロ本塁打、5回表に浅村のこの日2本目となるソロ本塁打で同点とする。そのまま同点で迎えた7回表、楽天は2死から茂木のソロ本塁打で勝ち越し、さらに9回表には浅村の適時内野安打で追加点をあげた。投手陣では、先発・則本昂は6回3失点と好投すると、7回以降は宋家豪、森原、松井が無失点で繋ぎ、楽天が5-3で勝利。ファイナルステージ進出に王手をかけた。
一方、敗れたソフトバンクは先発の千賀が4本のソロ本塁打を被弾し、打線も4回以降はわずか2安打と沈黙し後がなくなった[6]。
10月6日 ヤフオクドーム 40,178人
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
楽天
| 1 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
7 |
0 |
ソフトバンク
| 1 |
0 |
3 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
× |
6 |
12 |
0 |
- 楽:●美馬(4回)、高梨(0回2/3)、青山(0回1/3)、ブセニッツ(1回)、宋家豪(1回)、森原(1回) - 堀内、太田
- ソ:バンデンハーク(3回2/3)、○嘉弥真(0回1/3)、H石川(2回)、H甲斐野(1回)、Hモイネロ(1回)、S森(1回) - 甲斐、髙谷
- 勝利:嘉弥真(1勝)
- セーブ:森(1S)
- 敗戦:美馬(1敗)
- 本塁打
楽:浅村3号(3回ソロ・バンデンハーク)
ソ:柳田1号(1回ソロ・美馬)、デスパイネ1号(3回2ラン・美馬)、福田1号(4回ソロ・美馬) - 審判
[球審]山本貴
[塁審]有隅(1B)、秋村(2B)、福家(3B)
[外審]村山(LL)、栁田(RL) - 開始:13時00分 試合時間:3時間39分[7]
楽天 |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [左] | 島内 |
2 | [遊] | 茂木 |
3 | [二] | 浅村 |
4 | [右] | ブラッシュ |
5 | [一] | 銀次 |
6 | [三] | 藤田 |
7 | [指] | ウィーラー |
8 | [捕] | 堀内 |
| 打中 | オコエ |
9 | [中] | 辰己 |
| 打 | フェルナンド |
| 捕 | 太田 |
|
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [二] | 牧原 |
2 | [左] | 中村晃 |
| 左 | 周東 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
| 走指 | 髙田 |
5 | [三] | グラシアル |
6 | [右] | 福田 |
7 | [一] | 内川聖一 |
| 走一 | 明石 |
8 | [遊] | 今宮 |
9 | [捕] | 甲斐 |
| 打 | 長谷川勇 |
| 捕 | 髙谷 |
|
ソフトバンクの先発はバンデンハーク、楽天の先発は美馬。
楽天は1回表、1死1,3塁からブラッシュの三ゴロの間に先制したが、ソフトバンクはその裏、柳田のソロ本塁打で同点とする。3回表、楽天は浅村の2試合連続本塁打で勝ち越すも、ソフトバンクはその裏に柳田の適時二塁打で同点とし、続くデスパイネの2ラン本塁打で2点を勝ち越す。それでも直後の4回表、楽天は1死満塁から浅村の2点適時打で同点とする。しかし、ソフトバンクはその裏、先頭打者・福田の本塁打で勝ち越しに成功すると、さらに5回裏にはデスパイネが適時打を放ち、リードを広げた。
ソフトバンクの先発・バンデンハークは、3回2/3を4失点と試合を作ることができなかったが、5人の救援陣が0点で守り抜き、ソフトバンクが6-4で勝利。ファイナルステージ進出に逆王手をかけた。
一方敗れた楽天は、先発の美馬が、味方が得点した直後に失点するなど、2度のリードを守り切れず、流れをつかめなかった[8]。
ここからソフトバンクは2022年のCSファイナルステージ第1戦に敗れるまでポストシーズン18連勝を記録した。また、本拠地でのポストシーズンでは、2022年CSファーストステージ第2戦まで10連勝中である。
10月7日 ヤフオクドーム 38,265人
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
楽天
| 0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
3 |
0 |
ソフトバンク
| 0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
× |
2 |
6 |
0 |
- 楽:岸(6回)、●宋家豪(1回)、松井(1回) - 太田、堀内
- ソ:高橋礼(5回1/3)、H髙橋純(0回2/3)、H嘉弥真(0回1/3)、○甲斐野(0回2/3)、Hモイネロ(1回)、S森(1回) - 甲斐、髙谷
- 勝利:甲斐野(1勝)
- セーブ:森(2S)
- 敗戦:宋(1敗)
- 本塁打
楽:浅村4号(4回ソロ・高橋礼)
ソ:内川聖一2号(7回ソロ・宋家豪) - 審判
[球審]福家
[塁審]秋村(1B)、村山(2B)、栁田(3B)
[外審]津川(LL)、有隅(RL) - 開始:18時00分 試合時間:3時間05分[9]
楽天 |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [左] | 島内 |
2 | [遊] | 茂木 |
3 | [二] | 浅村 |
4 | [指] | ブラッシュ |
5 | [一] | 銀次 |
6 | [三] | 藤田 |
7 | [右] | 渡邊佳 |
| 打 | ウィーラー |
| 捕 | 堀内 |
8 | [捕] | 太田 |
| 打右 | フェルナンド |
9 | [中] | 辰己 |
| 打中 | オコエ |
|
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [右] | 福田 |
2 | [二] | 明石 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
5 | [三] | グラシアル |
6 | [一] | 内川聖一 |
7 | [左] | 長谷川勇 |
| 走左 | 周東 |
8 | [遊] | 今宮 |
9 | [捕] | 甲斐 |
| 打 | 中村晃 |
| 捕 | 髙谷 |
|
ソフトバンクの先発は高橋礼、楽天の先発は岸。
楽天は4回表、浅村がシリーズ3試合連続本塁打となるソロ本塁打を放ち、1点を先制する。しかしその裏、ソフトバンクは2死無走者からデスパイネ、グラシアルの連打で2死1,2塁のチャンスを作ると、内川聖一の適時打で同点とする。その後は再び両チーム無得点で試合が進んだが、7回裏、岸から代わった2番手・宋家豪から、先頭打者の内川聖一がソロ本塁打を放ち、ソフトバンクが勝ち越しに成功する。その後は8回・モイネロ、9回・森の継投で逃げ切り、ソフトバンクが6年連続となるファイナルステージ進出を決めた[10]。パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージで、第1戦に敗退したチームがファイナルステージに進出するのは、2017年の楽天以来、史上2度目[10]。
一方、敗れた楽天は打線がわずか3安打に終わり、2年ぶりのファイナルステージ進出とはならなかった[11]。
2019 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルステージ
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
アドバンテージ |
福岡ソフトバンクホークス |
|
埼玉西武ライオンズ |
|
10月9日(水) |
第1戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
8 - 4 |
埼玉西武ライオンズ |
メットライフドーム
|
10月10日(木) |
第2戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
8 - 6 |
埼玉西武ライオンズ
|
10月11日(金) |
第3戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
7 - 0 |
埼玉西武ライオンズ
|
10月12日(土) |
第4戦 |
令和元年東日本台風(台風19号)のため中止
|
10月13日(日) |
福岡ソフトバンクホークス |
9 - 3 |
埼玉西武ライオンズ
|
勝者:福岡ソフトバンクホークス
|
10月9日 メットライフ 29,679人
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
ソフトバンク
| 2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
2 |
3 |
8 |
11 |
0 |
西武
| 0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
4 |
8 |
0 |
- ソ:和田(4回)、嘉弥真(0回1/3)、髙橋純(1回1/3)、○甲斐野(1回)、Hモイネロ(1回)、森(1回) - 甲斐、髙谷
- 西:ニール(6回0/3)、H小川(1回)、●平井(0回1/3)、平良(0回2/3)、榎田(1回) - 森
- 勝利:甲斐野(1勝)
- 敗戦:平井(1敗)
- 本塁打
ソ:グラシアル1号(7回ソロ・ニール)
- 審判
[球審]佐々木
[塁審]木内(1B)、白井(2B)、本田(3B)
[外審]丹波(LL)、敷田(RL) - 試合開始:18時00分 試合時間:3時間38分[12]
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [右] | 福田 |
2 | [遊] | 今宮 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
| 走指 | 周東 |
| 打指 | 川島 |
5 | [三] | 松田宣 |
6 | [一] | 内川聖一 |
| 打 | 長谷川勇 |
| 走一 | 明石 |
7 | [左] | グラシアル |
| 捕 | 髙谷 |
8 | [二左] | 牧原 |
9 | [捕] | 甲斐 |
| 二 | 髙田 |
|
|
西武の先発はニール、ソフトバンクの先発は和田。
ソフトバンクは1回表、今宮の捕手内野安打[13]や柳田の中前打などで二死一、三塁の好機を作り、松田宣の2点適時二塁打で先制[14]。しかし、西武は3回裏、秋山の四球や源田の中前打などで二死一、三塁の好機を作り、中村の適時打で1点を返す[15]。なおも二死一、二塁の場面で外崎が2点適時三塁打を放ち逆転した[15]。さらに西武は6回裏、山川の適時二塁打で1点を追加し、4-2と突き放した。
しかし7回表、ソフトバンクはグラシアルのソロ本塁打で再び1点差とすると、8回表には西武の3番手・平井から一死一、三塁のチャンスを作り、代わった4番手・平良から代打・長谷川勇が適時打を放ち同点。さらに、続くグラシアルの打席で森が捕逸し、逆転に成功する。9回表には今宮・松田宣の適時打で3点を追加し8-4と突き放した。
ソフトバンクの先発・和田は4回3失点で降板するも、救援陣が残りの回を1点に抑え、最後は森が三者凡退に抑えて試合終了。ソフトバンクが初戦を制し、西武のアドバンテージを含めて1勝1敗とした。7回裏のピンチを凌いで勝利投手となった[16]甲斐野はファーストステージ第3戦でも勝利投手となっており[17]、ファーストステージとファイナルステージ両方で勝利投手となった史上初のルーキーとなった[16]。
一方、敗れた西武は先発・ニールが6回0/3を3失点[18]と試合を作ったものの、後を受けたリリーフ陣がソフトバンク打線に捕まり、痛い敗戦となった[19]。
10月10日 メットライフ 30,599人
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
ソフトバンク
| 1 |
1 |
4 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
8 |
13 |
0 |
西武
| 0 |
0 |
0 |
1 |
3 |
0 |
1 |
1 |
0 |
6 |
10 |
0 |
- ソ:武田(4回0/3)、嘉弥真(0回2/3)、○石川(1回1/3)、甲斐野(1回)、モイネロ(0回2/3)、S森(1回1/3) - 髙谷、甲斐
- 西:●今井(2回2/3)、佐野(2回1/3)、マーティン(0回2/3)、平良(1回1/3)、ヒース(1回)、増田(1回) - 森
- 勝利:石川(1勝)
- セーブ:森(1S)
- 敗戦:今井(1敗)
- 本塁打
ソ:中村晃1号(3回2ラン・今井)、グラシアル2号(6回ソロ・マーティン)
西:外崎1号(4回ソロ・武田) - 審判
[球審]本田
[塁審]白井(1B)、丹波(2B)、敷田(3B)
[外審]橋本(LL)、木内(RL) - 試合開始:18時00分 試合時間:4時間26分[20]
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [二] | 牧原 |
2 | [遊] | 今宮 |
| 走左 | 周東 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
5 | [右左] | 中村晃 |
| 遊 | 髙田 |
6 | [左] | グラシアル |
| 右 | 福田 |
7 | [一] | 内川聖一 |
8 | [三] | 松田宣 |
9 | [捕] | 髙谷 |
| 捕 | 甲斐 |
|
西武 |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [中] | 秋山 |
2 | [遊] | 源田 |
3 | [捕] | 森 |
4 | [三] | 中村 |
5 | [二] | 外崎 |
6 | [一] | 山川 |
7 | [指] | メヒア |
8 | [右] | 木村 |
| 打左 | 栗山 |
9 | [左右] | 金子侑 |
|
西武の先発は今井、ソフトバンクの先発は武田。
1回表、ソフトバンクは中村晃の適時打で先制すると、2回表には牧原の右犠飛で1点を追加。続く3回表にはデスパイネの適時二塁打、中村晃の2点本塁打、髙谷の適時二塁打で4点を追加し、3回途中で西武の先発・今井をKOした。さらに4回表には、2番手の佐野から内川聖一が適時打を放ち、4回表終了時点で7点をリードした。それでも西武は4回裏、外崎のソロ本塁打で1点を返すと、5回裏には木村、金子侑の連打で無死1,2塁のチャンスを作る。ここでソフトバンクの先発・武田は降板し、2番手に嘉弥真が登板するも、1死から源田が適時二塁打、森が右犠飛を放つと、さらに嘉弥真から代わった3番手・石川から中村が適時二塁打を放ち、7-4の3点差まで追い上げた。しかし、直後の6回表、3番手・マーティンからグラシアルがソロ本塁打を放ち、8-4となる。それでも西武は7回裏、無死1,3塁から中村の遊ゴロで、8回裏には秋山の適時打でそれぞれ1点を返し、8-6の2点差とする。するとソフトバンクはクローザーの森を8回裏途中から投入。森はそのまま9回裏も投げ切り、ソフトバンクが2連勝。西武のアドバンテージを含め、ソフトバンクが2勝1敗とリードした[21]。
なお、ソフトバンクは第1戦の7回表からこの試合の4回表まで、7イニング連続得点を記録[22]。これは、1973年の日本シリーズで巨人が記録した6イニング連続を上回り、ポストシーズン史上最長記録となった[22]。
10月11日 メットライフ 29,828人
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
ソフトバンク
| 1 |
2 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
7 |
14 |
1 |
西武
| 0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
- ソ:○千賀(8回)、高橋純(1回) - 甲斐、髙谷
- 西:●十亀(4回)、松本(3回)、ヒース(0回1/3)、小川(0回2/3)、平井(1回) - 森
- 勝利:千賀(1勝)
- 敗戦:十亀(1敗)
- 本塁打
ソ:牧原1号(4回2ラン・十亀)
- 審判
[球審]敷田
[塁審]丹波(1B)、橋本(2B)、木内(3B)
[外審]佐々木(LL)、白井(RL) - 試合開始:18時00分 試合時間:3時間34分[23]
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [二] | 牧原 |
2 | [遊] | 今宮 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
| 走指 | 栗原 |
5 | [右左] | 中村晃 |
| 捕 | 髙谷 |
6 | [左] | グラシアル |
| 右 | 福田 |
| 走一 | 明石 |
7 | [三] | 松田宣 |
8 | [一] | 内川聖一 |
| 一 | 明石 |
9 | [捕] | 甲斐 |
| 打 | 長谷川勇 |
| 左 | 周東 |
|
西武 |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [中] | 秋山 |
2 | [遊] | 源田 |
3 | [捕] | 森 |
4 | [三] | 中村 |
5 | [二] | 外崎 |
6 | [一] | 山川 |
7 | [左] | 栗山 |
8 | [指] | メヒア |
9 | [右] | 金子侑 |
|
西武の先発は十亀、ソフトバンクの先発は千賀。
ソフトバンクは1回表、中村晃の適時打で、3試合連続初回に先制。続く2回表には牧原の2点適時二塁打で2点を追加すると、さらに4回表には牧原が2点本塁打を放ち突き放した。投げては先発・千賀が初回に秋山に安打を許した後は8回2死まで27人連続無安打と好投。結局8回2安打無失点10奪三振でマウンドを降りた。ソフトバンクは9回表に福田の2点適時二塁打でダメ押しし、西武のアドバンテージ含む3勝1敗で日本シリーズ進出に王手をかけた。
一方の西武は、先発の十亀が4回5失点と試合を作れず、打線も2安打無得点の完封負けで後がなくなった[24]。
10月13日 メットライフ 29,146人
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
ソフトバンク
| 0 |
0 |
1 |
2 |
0 |
2 |
2 |
0 |
2 |
9 |
17 |
1 |
西武
| 0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3 |
10 |
2 |
- ソ:バンデンハーク(4回1/3)、嘉弥真(0回1/3)、○髙橋純(0回1/3)、石川(1回)、甲斐野(1回)、モイネロ(1回)、森(1回) - 甲斐、髙谷
- 西:●本田(3回0/3)、平良(1回1/3)、松本(1回)、小川(0回0/3)、ヒース(1回2/3)、増田(2回)
- 勝利:髙橋純(1勝)
- 敗戦:本田(1敗)
- 本塁打
ソ:今宮1号(3回ソロ・本田)、グラシアル3号(4回ソロ・本田)、今宮2号(6回2ラン・松本)、今宮3号(9回2ラン・増田)
西:メヒア1号(5回ソロ・バンデンハーク)、山川1号(6回ソロ・石川) - 審判
[球審]木内
[塁審]橋本(1B)、佐々木(2B)、白井(3B)
[外審]本田(LL)、丹波(RL) - 試合開始:14時00分 試合時間:4時間00分[25]
ソフトバンク |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [二] | 牧原 |
2 | [遊] | 今宮 |
3 | [中] | 柳田 |
4 | [指] | デスパイネ |
5 | [右] | 中村晃 |
| 右 | 福田 |
6 | [左] | グラシアル |
| 一 | 明石 |
7 | [三] | 松田宣 |
8 | [一] | 内川聖一 |
| 左 | 周東 |
9 | [捕] | 甲斐 |
| 打 | 長谷川勇 |
| 捕 | 髙谷 |
|
西武 |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [中] | 秋山 |
2 | [遊] | 源田 |
3 | [捕] | 森 |
4 | [三] | 中村 |
5 | [二] | 外崎 |
6 | [一] | 山川 |
7 | [左] | 栗山 |
| 走右 | 木村 |
8 | [指] | メヒア |
9 | [右左] | 金子侑 |
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西武の先発は本田、ソフトバンクの先発はバンデンハーク。
2回まで両チーム無得点だったが、ソフトバンクは3回表、今宮がソロ本塁打を放ち、4試合連続先制する。さらに続く4回表にはグラシアルの本塁打と甲斐の適時打で2点を追加した。一方、ソフトバンクの先発・バンデンハークは、3回裏まで無失点も、4回裏に山川の適時打で1点、5回裏にはメヒアのソロ本塁打で1点差とされる。それでも、6回表に今宮が2点本塁打を放ち再び3点差とする。西武はその裏に山川の本塁打で3-5とするも、ソフトバンクは7回表に代打・長谷川と今宮の適時打で2点を追加。そして9回表には今宮がこの試合3本目の本塁打[注 1]となる2点本塁打を放ち、勝負を決めた。最後は6点差ながらクローザーの森が9回裏を3人で締め、ソフトバンクが4連勝のスイープで3年連続の日本シリーズ進出を決めた[27][28]。下位チームが4連勝でファイナルステージを突破するのは、パ・リーグのクライマックスシリーズ史上初[28]。また、セ・リーグも合わせて史上初となるファーストステージから6連勝での突破となった[26]。
西武は前年同様打線の力で終盤に逆転してリーグ優勝するも、投手陣はパ・リーグワーストの防御率4.35で前年と変化は見られず、このシリーズも4試合合計で32失点と前年に引き続き崩壊した。12球団トップの得点力を誇った打線もこのシリーズ4試合合計でわずか13得点と沈黙。森友哉は4試合で14打数2安打、1打点、打率.143、守っても初戦で捕逸を犯して逆転を許すなど攻守に精彩を欠いた[29]。源田壮亮は16打数3安打、打率.188に終わった[30]。さらに、勝ち頭でソフトバンクに相性の良い髙橋光成[31]が故障でCSで登板できなかったことも響いた[32]。