2012年ロンドンオリンピックの中国選手団
2012年ロンドンオリンピックの中国選手団(2012ねんロンドンオリンピックのちゅうごくせんしゅだん)は、2012年7月27日から8月12日にかけてイギリスの首都ロンドンで開催された2012年ロンドンオリンピックの中国選手団、およびその競技結果。
オリンピックの中国選手団 | ||||
五星紅旗 | ||||
IOCコード: | CHN | |||
NOC: | 中国オリンピック委員会 公式サイト | |||
2012年ロンドンオリンピック | ||||
人員: | 選手 396名 | |||
旗手: | 開会式: 易建聯 閉会式: 徐莉佳 | |||
メダル 国別順位: 2 位 |
金 39 |
銀 31 |
銅 22 |
計 92 |
夏季オリンピック中国選手団 | ||||
1952 • 1956 • 1960 • 1964 • 1968 • 1972 • 1976 • 1980 • 1984 • 1988 • 1992 • 1996 • 2000 • 2004 • 2008 • 2012 • 2016 • 2020 | ||||
冬季オリンピック中国選手団 | ||||
1980 • 1984 • 1988 • 1992 • 1994 • 1998 • 2002 • 2006 • 2010 • 2014 • 2018 • 2022 |
概要
編集今大会は金メダル39個、銀メダル31個、銅メダル22個の合計92個のメダルを獲得した。
開会式の旗手は、男子バスケットボール代表の易建聯(身長2m12cm)だった。1984年のロサンゼルス大会から今回まで8大会連続で、同競技種目の長身選手が旗手を務めたという[1][2]。
総勢621名のうち役員225名、選手396名には、北京大会の金メダリストのうち29名が含まれていた[3]。
体操男子の鄒凱は、五輪での金メダル獲得数累計が5個となり、中国史上最多となった(4個は鄧亜萍、伏明霞、王楠らがいる)[4]。
今大会は、体操銀メダリストの何可欣、競泳銀メダリストの陸瀅、射撃銅メダリストの喩丹などから金メダルに拘らない旨の、中国選手の発言も複数あった。[5]。
アテネ大会男子110m障害の金メダリスト劉翔は、予選で最初のハードルで転倒し、途中棄権。前回北京(負傷による予選棄権)に続き、結果を残せなかった。これに関し、今大会で計4個のメダルを獲得した競泳の孫楊は、自身のミニブログで、「金メダルについて、そんなにもこだわらないでください。」との国民へのメッセージを綴った[6]。
メダル
編集メダル | 選手名 | 競技 | 種目 | 日付(現地) |
---|---|---|---|---|
金 | 陳定 | 陸上 | 男子20km競歩 | 8月 | 4日
金 | 孫楊 | 競泳 | 男子400m自由形 | 7月28日 |
金 | 孫楊 | 競泳 | 男子1500m自由形 | 8月 | 4日
金 | 焦劉洋 | 競泳 | 女子200mバタフライ | 8月 | 1日
金 | 葉詩文 | 競泳 | 女子200m個人メドレー | 7月31日 |
金 | 葉詩文 | 競泳 | 女子400m個人メドレー | 7月28日 |
金 | 羅玉通 秦凱 |
飛込 | 男子3mシンクロ板飛込 | 8月 | 1日
金 | 曹縁 張雁全 |
飛込 | 男子10mシンクロ高飛込 | 7月30日 |
金 | 呉敏霞 | 飛込 | 女子3m板飛込 | 8月 | 5日
金 | 陳若琳 | 飛込 | 女子10m高飛込 | 8月 | 9日
金 | 呉敏霞 何姿 |
飛込 | 女子3mシンクロ板飛込 | 7月29日 |
金 | 陳若琳 汪皓 |
飛込 | 女子10mシンクロ高飛込 | 7月31日 |
金 | 鄒市明 | ボクシング | 男子ライトフライ級 | 8月11日 |
金 | 陳一氷 馮喆 郭偉陽 張成龍 鄒凱 |
体操 | 男子団体総合 | 7月30日 |
金 | 鄒凱 | 体操 | 男子床 | 8月 | 5日
金 | 馮喆 | 体操 | 男子平行棒 | 8月 | 7日
金 | 鄧琳琳 | 体操 | 女子平均台 | 8月 | 7日
金 | 董棟 | トランポリン | 男子個人 | 8月 | 3日
金 | 徐莉佳 | セーリング | 女子レーザーラジアル級 | 8月 | 6日
金 | 林清峰 | ウエイトリフティング | 男子69kg級 | 7月31日 |
金 | 呂小軍 | ウエイトリフティング | 男子77kg級 | 8月 | 1日
金 | 王明娟 | ウエイトリフティング | 女子48kg級 | 7月28日 |
金 | 李雪英 | ウエイトリフティング | 女子58kg級 | 7月30日 |
金 | 周璐璐 | ウエイトリフティング | 女子75kg超級 | 8月 | 5日
金 | 張継科 | 卓球 | 男子シングルス | 8月 | 2日
金 | 張継科 王皓 馬龍 |
卓球 | 男子団体 | 8月 | 8日
金 | 李暁霞 | 卓球 | 女子シングルス | 8月 | 1日
金 | 丁寧 郭躍 李暁霞 |
卓球 | 女子団体 | 8月 | 7日
金 | 雷声 | フェンシング | 男子フルーレ個人 | 7月31日 |
金 | 李娜 駱暁娟 孫玉潔 許安琪 |
フェンシング | 女子エペ団体 | 8月 | 4日
金 | 林丹 | バドミントン | 男子シングルス | 8月 | 5日
金 | 蔡贇 傅海峰 |
バドミントン | 男子ダブルス | 8月 | 5日
金 | 李雪芮 | バドミントン | 女子シングルス | 8月 | 4日
金 | 田卿 趙芸蕾 |
バドミントン | 女子ダブルス | 8月 | 4日
金 | 張楠 趙芸蕾 |
バドミントン | 混合ダブルス | 8月 | 3日
金 | 郭文珺 | 射撃 | 女子10mエアピストル | 7月29日 |
金 | 易思玲 | 射撃 | 女子10mエアライフル | 7月28日 |
金 | 呉静鈺 | テコンドー | 女子49kg級 | 8月 | 8日
金 | 切陽什姐[注釈 1] | 陸上 | 女子20km競歩 | 8月11日 |
銀 | 司天峰 | 陸上 | 男子50km競歩 | 8月11日 |
銀 | 李艶鳳[注釈 2] | 陸上 | 女子円盤投 | 8月 | 4日
銀 | 鞏立姣[注釈 3] | 陸上 | 女子砲丸投 | 8月 | 6日
銀 | 孫楊 | 競泳 | 男子200m自由形 | 7月30日 |
銀 | 陸瀅 | 競泳 | 女子100mバタフライ | 7月29日 |
銀 | 秦凱 | 飛込 | 男子3m板飛込 | 8月 | 7日
銀 | 邱波 | 飛込 | 男子10m高飛込 | 8月11日 |
銀 | 何姿 | 飛込 | 女子3m板飛込 | 8月 | 5日
銀 | 常思 陳暁君 黄雪辰 蔣婷婷 蔣文文 劉鴎 羅茜 呉怡文 孫文雁 |
シンクロナイズドスイミング | 女子チーム | 8月10日 |
銀 | 徐東香 黄文儀 |
ボート | 女子軽量級ダブルスカル | 8月 | 4日
銀 | 任燦燦 | ボクシング | 女子フライ級 | 8月 | 9日
銀 | 陳一氷 | 体操 | 男子つり輪 | 8月 | 6日
銀 | 何可欣 | 体操 | 女子段違い平行棒 | 8月 | 6日
銀 | 眭禄 | 体操 | 女子平均台 | 8月 | 7日
銀 | 黄珊汕 | トランポリン | 女子個人 | 8月 | 4日
銀 | 景瑞雪 | レスリング | 女子フリースタイル63kg級 | 8月 | 8日
銀 | 呉景彪 | ウエイトリフティング | 男子56kg級 | 7月29日 |
銀 | 陸浩傑 | ウエイトリフティング | 男子77kg級 | 8月 | 1日
銀 | 宮金傑 郭爽 |
自転車 | 女子チームスプリント | 8月 | 2日
銀 | 郭爽 | 自転車 | 女子ケイリン | 8月 | 3日
銀 | 王皓 | 卓球 | 男子シングルス | 8月 | 2日
銀 | 丁寧 | 卓球 | 女子シングルス | 8月 | 1日
銀 | 徐麗麗 | 柔道 | 女子63kg級 | 7月31日 |
銀 | 王儀涵 | バドミントン | 女子シングルス | 8月 | 4日
銀 | 徐晨 馬晋 |
バドミントン | 混合ダブルス | 8月 | 3日
銀 | 陳穎 | 射撃 | 女子25mエアピストル | 8月 | 1日
銀 | 魏寧 | 射撃 | 女子スキート | 7月29日 |
銀 | 曹忠栄 | 近代五種 | 男子 | 8月11日 |
銀 | 方玉婷 程明 徐晶 |
アーチェリー | 女子団体 | 7月29日 |
銀 | 侯玉琢 | テコンドー | 女子57kg級 | 8月 | 9日
銀 | 劉虹[注釈 4] | 陸上 | 女子20km競歩 | 8月11日 |
銅 | 王鎮 | 陸上 | 男子20km競歩 | 8月 | 4日
銅 | 李玲[注釈 5] | 陸上 | 女子砲丸投 | 8月 | 6日
銅 | 張文秀[注釈 6] | 陸上 | 女子ハンマー投 | 8月10日 |
銅 | 郝運 李昀琦 蔣海琦 孫楊 |
競泳 | 男子4×200mリレー | 7月31日 |
銅 | 唐奕 | 競泳 | 女子100m自由形 | 8月 | 2日
銅 | 李玄旭 | 競泳 | 女子400m個人メドレー | 7月28日 |
銅 | 何冲 | 飛込 | 男子3m板飛込 | 8月 | 7日
銅 | 黄雪辰 劉鴎 |
シンクロナイズドスイミング | 女子デュエット | 8月 | 7日
銅 | 李金子 | ボクシング | 女子ミドル級 | 8月 | 8日
銅 | 鄒凱 | 体操 | 男子鉄棒 | 8月 | 7日
銅 | 陸春龍 | トランポリン | 男子個人 | 8月 | 3日
銅 | 何雯娜 | トランポリン | 女子個人 | 8月 | 4日
銅 | 郭爽 | 自転車 | 女子スプリント | 8月 | 7日
銅 | 孫玉潔 | フェンシング | 女子エペ個人 | 7月30日 |
銅 | 佟文 | 柔道 | 女子78kg超級 | 8月 | 3日
銅 | 諶龍 | バドミントン | 男子シングルス | 8月 | 5日
銅 | 丁峰 | 射撃 | 男子25mラピッドファイアピストル | 8月 | 3日
銅 | 王智偉 | 射撃 | 男子50mピストル | 8月 | 5日
銅 | 喩丹 | 射撃 | 女子10mエアライフル | 7月28日 |
銅 | 戴小祥 | アーチェリー | 男子個人 | 8月 | 3日
銅 | 劉哮波 | テコンドー | 男子80kg超級 | 8月11日 |
銅 | 呂秀芝[注釈 7] | 陸上 | 女子20km競歩 | 8月11日 |
- 複数メダル獲得者
名前 | 競技 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|---|
孫楊 | 競泳 | 2 | 1 | 1 |
鄒凱 | 体操 | 2 | 0 | 1 |
趙芸蕾 | バドミントン | 2 | 0 | 0 |
陳若琳 | 飛込 | 2 | 0 | 0 |
呉敏霞 | 飛込 | 2 | 0 | 0 |
馮喆 | 体操 | 2 | 0 | 0 |
葉詩文 | 競泳 | 2 | 0 | 0 |
李曉霞 | 卓球 | 2 | 0 | 0 |
張継科 | 卓球 | 2 | 0 | 0 |
何姿 | 飛込 | 1 | 1 | 0 |
秦凱 | 飛込 | 1 | 1 | 0 |
陳一冰 | 体操 | 1 | 1 | 0 |
丁寧 | 卓球 | 1 | 1 | 0 |
王皓 | 卓球 | 1 | 1 | 0 |
孫玉潔 | フェンシング | 1 | 0 | 1 |
郭爽 | 自転車 | 0 | 2 | 1 |
黄雪辰 | シンクロナイズドスイミング | 0 | 1 | 1 |
劉鴎 | シンクロナイズドスイミング | 0 | 1 | 1 |
種目別選手・スタッフ名簿
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脚注
編集注釈
編集- ^ 当初3位だったが、1位 エレーナ・ラシュマノワ (RUS)、2位 オリガ・カニスキナ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
- ^ 当初3位だったが、2位 ダリア・ピシチャルニコワ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
- ^ 当初4位だったが、1位 ナドゼヤ・オスタプチュク (BLR)、3位 エフゲニア・コロドコ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ
- ^ 当初4位だったが、1位 エレーナ・ラシュマノワ (RUS)、2位 オリガ・カニスキナ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
- ^ 当初5位だったが、1位 ナドゼヤ・オスタプチュク (BLR)、3位 エフゲニア・コロドコ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
- ^ 当初4位だったが、1位 タチアナ・ルイセンコ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
- ^ 当初6位だったが、1位 エレーナ・ラシュマノワ (RUS)、2位 オリガ・カニスキナ (RUS)、5位 アニシャ・キルディアプキナ (RUS)のドーピング違反により繰り上げ。
出典
編集- ^ 【ロンドン五輪】中国選手団 旗手はまた男子バスケ選手 変化を嫌う姿勢に国民が反発 - MSN産経ニュース
- ^ 中国女性・ジェンダーニュース+ オリンピック中国選手団の旗手が28年間男子バスケ選手であることに中国国内から批判相次ぐ、2012年8月8日
- ^ 読売新聞2012年7月27日付、23面「中国 金メダル弱気?」
- ^ “中国からの金メダル多数獲得者、誕生するチャンスがどれほどあるか”. 新華社 (2012年8月6日). 2013年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月27日閲覧。
- ^ 金メダル「こだわらない」…中国選手が次々発言 運営・話題 ニュース ロンドン五輪2012 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ レコードチャイナ:<ロンドン五輪>ハードル棄権の劉翔に替わる新星アスリート、「金メダルにこだわらないで」―中国
参考文献
編集外部リンク
編集- 2012年ロンドンオリンピックの中国選手団 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
- 2012年ロンドンオリンピックの中国選手団 - Olympedia(英語)
- 2012年ロンドンオリンピック公式資料