2003年ドイツグランプリ
2003年ドイツグランプリ (Groser Mobil 1 Preis von Deutschland) は、2003年F1世界選手権の第12戦として、2003年8月3日にホッケンハイムリンクで開催された。
レース詳細 | |||
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2003年F1世界選手権全16戦の第12戦 | |||
日程 | 2003年シーズン | ||
決勝開催日 | 8月3日 | ||
正式名称 | Groser Mobil 1 Preis von Deutschland | ||
開催地 |
ホッケンハイムリンク ドイツ、ホッケンハイム | ||
コース | Permanent racing facility | ||
コース長 | 4.574 | ||
レース距離 | 306.458 | ||
決勝日天候 | Fine | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | ウィリアムズ-BMW | ||
タイム | 1:15.167 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ファン・パブロ・モントーヤ | ウィリアムズ-BMW | |
タイム | 1:14.917 | ||
決勝順位 | |||
優勝 | ウィリアムズ-BMW | ||
2位 | マクラーレン-メルセデス | ||
3位 | ルノー |
レース前
編集前回イギリスグランプリの後、ジャガーはドライバーの一人アントニオ・ピッツォニアを解雇、ジャスティン・ウィルソンがジャガーのシートに座ることになった。なおウィルソンの在籍していたミナルディはニコラス・キエーサを起用。1998年以来となるデンマーク人ドライバーで、F1参戦はこれが初めて。
なおミナルディはこのレースから金曜テストにのみ参戦するドライバーとしてジャンマリア・ブルーニを走らせる。ジョーダンもこのレースでゾルト・バウムガルトナーを起用するが、この二人は2004年ミナルディでチームメイトになる。
決勝
編集展開
編集オープニングラップでラルフ・シューマッハ、バリチェロ、ライコネンの3人が絡む大クラッシュ。ファーマンとフレンツェンもリタイヤするほか、移籍直後のウィルソンもマシントラブルでリタイヤしてしまう。
レースはモントーヤが支配的な展開となり、ルノー勢やフェラーリのシューマッハ、マクラーレンのクルサードらがバトルをするという展開になった。シューマッハはコースオフしたアロンソをかわした。
レース終盤、シューマッハはヘアピンで2位トゥルーリをオーバーテイク、コースを大きくはみ出す大胆なオーバーテイクでトゥルーリを2位の座から引きずり下ろし、クルサードもトゥルーリをオーバーテイクする。
しかしレース終盤、シューマッハのブリヂストン・タイヤがパンクしポジションを大きく落とし、ルノーのマシンは再び3位に戻る。
レースはそのままモントーヤが制し、2位のクルサードが開幕戦以来の表彰台。3位のトゥルーリはルノーで初めての表彰台で、1999年ヨーロッパグランプリ以来の表彰台となった。トヨタのパニスとダ・マッタが5位と6位で地元グランプリでF1参戦開始以来初となるW入賞を果たした。チェッカーを受けたのは11台というサバイバルレースとなった。
レース終了後、ラルフ・シューマッハは事故の原因を作ったとして次戦ハンガリーGPでグリッド降格のペナルティを受けることになった(のちに撤回)。
結果
編集順位 | No | ドライバー | チーム | 周回 | タイム | グリッド | ポイント |
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1 | 3 | ファン・パブロ・モントーヤ | ウィリアムズ-BMW | 67 | 1:28:48.769 | 1 | 10 |
2 | 5 | デビッド・クルサード | マクラーレン-メルセデス | 67 | +1:05.459 secs | 10 | 8 |
3 | 7 | ヤルノ・トゥルーリ | ルノー | 67 | +1:09.060 secs | 4 | 6 |
4 | 8 | フェルナンド・アロンソ | ルノー | 67 | +1:09.344 secs | 8 | 5 |
5 | 20 | オリビエ・パニス | トヨタ | 66 | +1 Lap | 7 | 4 |
6 | 21 | クリスチアーノ・ダ・マッタ | トヨタ | 66 | +1 Lap | 9 | 3 |
7 | 1 | ミハエル・シューマッハ | フェラーリ | 66 | +1 Lap | 6 | 2 |
8 | 17 | ジェンソン・バトン | B・A・R-ホンダ | 66 | +1 Lap | 17 | 1 |
9 | 16 | ジャック・ヴィルヌーヴ | B・A・R-ホンダ | 65 | +2 Laps | 13 | |
10 | 9 | ニック・ハイドフェルド | ザウバー-ペトロナス | 65 | +2 Laps | 15 | |
11 | 14 | マーク・ウェバー | ジャガー-コスワース | 64 | アクシデント | 11 | |
12 | 18 | ニコラス・キエーサ | ミナルディ-コスワース | 62 | +5 Laps | 20 | |
13 | 11 | ジャンカルロ・フィジケラ | ジョーダン-フォード | 60 | エンジン | 12 | |
リタイア | 19 | ヨス・フェルスタッペン | ミナルディ-コスワース | 23 | ハイロドリック | 19 | |
リタイア | 15 | ジャスティン・ウィルソン | ジャガー-コスワース | 6 | ギアボックス | 16 | |
リタイア | 4 | ラルフ・シューマッハ | ウィリアムズ-BMW | 1 | 接触 ダメージ | 2 | |
リタイア | 10 | ハインツ=ハラルド・フレンツェン | ザウバー-ペトロナス | 1 | 接触 ダメージ | 14 | |
リタイア | 2 | ルーベンス・バリチェロ | フェラーリ | 0 | 接触 | 3 | |
リタイア | 6 | キミ・ライコネン | マクラーレン-メルセデス | 0 | 接触 | 5 | |
リタイア | 12 | ラルフ・ファーマン | ジョーダン-フォード | 0 | 接触 | 18 |
注
編集- ファン・パブロ・モントーヤが初のハットトリック(優勝、ポールポジション、ファステストラップ)を達成した。
第12戦終了時点でのランキング
編集- 太字は理論上ワールドチャンピオンの可能性あり
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
参照
編集前戦 2003年イギリスグランプリ |
FIA F1世界選手権 2003年シーズン |
次戦 2003年ハンガリーグランプリ |
前回開催 2002年ドイツグランプリ |
ドイツグランプリ | 次回開催 2004年ドイツグランプリ |