2003年の中日ドラゴンズ(2003ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、2003年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

2003年の中日ドラゴンズ
成績
セントラル・リーグ2位
73勝66敗1分 勝率.525[1]
本拠地
都市 愛知県名古屋市
球場 ナゴヤドーム
球団組織
オーナー 白井文吾
経営母体 中日新聞社
監督 山田久志(9月9日まで)
佐々木恭介(9月9日から代行)
選手会長 立浪和義
スローガン
WIN THE GAME! WIN THE DREAM!
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この年の中日ドラゴンズは、山田久志監督の2年目のシーズンである。

概要

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山田監督の2年目を優勝で飾りたいチームは四番候補の大物助っ人ケビン・ミラーを獲得。しかし、ボストン・レッドソックス側がミラーとの契約譲渡を要求。1度はミラーとの契約権は中日と認められたものの、MLBからの圧力とミラー本人がレッドソックスでのプレーを希望した事から、中日側はやむなくミラーとの契約を解除した。

開幕カードの巨人戦は2勝1敗と勝ち越すものの、開幕投手を務めたエース・川上憲伸、ローテーション投手朝倉健太の故障離脱にエディ・ギャラードの途中退団などで投手陣が崩壊。シーズン中盤以降は首位独走状態の阪神、最下位独走状態の横浜を除いた4球団とのAクラス争いとなる。シーズン終盤の9月7日には山田監督が判定への不服により審判への暴力行為で退場処分。その2日後、山田監督のシーズン途中での突然の解任が発表され佐々木恭介ヘッドコーチが監督代行となった。佐々木監督代行の下、チームは盛り返し、シーズンを2位で終えた。山﨑武司とのトレードでオリックスから移籍した平井正史が12勝を挙げカムバック賞を受賞、ミラーの代役・アレックス・オチョアも及第点の成績を上げ、この年リーグ優勝の阪神に唯一勝ち越したが、チーム本塁打数は137本でリーグ最下位[2]と阪神の爆発力の前に霞んでしまった。外様の山田監督で失敗した経緯から、後任の監督には1993年まで中日に在籍したOBの落合博満が就任。落合新監督のもと、チームの体質改善が始まることになる。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー[3]
1 福留孝介
2 井端弘和
3 立浪和義
4 アレックス
5 クルーズ
6 谷繁元信
7 井上一樹
8 荒木雅博
9 川上憲伸
2003年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 --
2位 ヤクルト 2.0 巨人 8.0 中日 12.5 中日 17.5 巨人 16.0 中日 14.5
3位 巨人 2.5 中日 8.0 巨人 8.5 ヤクルト 19.0 中日 17.5 巨人 15.5
4位 中日 2.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 14.0 巨人 19.5 ヤクルト 18.5 ヤクルト
5位 広島 3.0 広島 11.5 広島 17.0 広島 22.0 広島 19.5 広島 20.0
6位 横浜 11.0 横浜 20.0 横浜 30.0 横浜 39.0 横浜 42.5 横浜 42.5


2003年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 阪神タイガース 87 51 2 .630 優勝
2位 中日ドラゴンズ 73 66 1 .525 14.5
3位 読売ジャイアンツ 71 66 3 .518 15.5
3位 ヤクルトスワローズ 71 66 3 .518 15.5
5位 広島東洋カープ 67 71 2 .486 20.0
6位 横浜ベイスターズ 45 94 1 .324 42.5


オールスターゲーム2003

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  • コーチ
山田久志
  • ファン投票
岩瀬仁紀
  • 監督推薦
落合英二
立浪和義
福留孝介

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー

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最高出塁率(.401、初受賞)
最優秀中継ぎ投手(31.15RP、3年ぶり3度目)

ベストナイン

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福留孝介(外野手、2年連続2度目)
立浪和義(三塁手、初受賞[注 2]
福留孝介(外野手、2年連続2度目)

その他

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カムバック賞

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1巡目 中川裕貴 内野手 中京高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 石川賢 投手 八戸大学 入団
4巡目 佐藤充 投手 日本生命 入団
5巡目 中村公治 外野手 東北福祉大学 入団
6巡目 堂上剛裕 内野手 愛知工業大学名電高 入団
7巡目 川岸強 投手 トヨタ自動車 入団
8巡目 小川将俊 捕手 日本通運 入団

脚注

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注釈

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  1. ^ 6月17日までの登録名は「大塚晶文」。
  2. ^ 二塁手部門で3度、遊撃手部門で1度受賞しており、通算5度目。

出典

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  1. ^ 年度別成績 2003年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2016年11月18日閲覧。
  2. ^ 『中日新聞』2022年6月15日朝刊スポーツ面18頁「竜のすみか ドーム四半世紀の足跡 守り勝つ ドームの功罪 ㊤強竜打線に転機」(中日新聞社)
  3. ^ 『2004 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、2003年、466頁。ISBN 4-583-03778-3