2002年ウクライナ最高議会選挙
2002年ウクライナ最高議会選挙は、ウクライナの立法府であるウクライナ最高議会(ヴェルホーヴナ・ラーダ。一院制)を構成する議員を選出するため2002年3月31日に投票が行われた選挙である。
基礎データ
編集- 議員定数:450議席
- 小選挙区:225議席
- 比例区:225議席(全国1選挙区)
- 議員の任期:4年(解散あり)
- 選挙権:18歳以上かつ直近で5年以上ウクライナに居住している者
- 被選挙権:21歳以上かつ選挙権者と同様に5年以上ウクライナに居住している者
- 選挙制度:小選挙区比例代表並立制
- 立候補
- 小選挙区は政党・選挙連合の推薦、自薦。
- 比例区は政党若しくは選挙連合の名簿による。
- 投票方法
- 小選挙区は候補者1名のみに投票。
- 比例区は政党もしくは選挙連合のいずれかに投票する(拘束名簿式)。
- 比例代表の議席配分方法
主な政党及び選挙連合
編集33の政党及び選挙連合、7,000名の候補者が登録したが、主な政党及び選挙連合について以下に紹介する。
統一ウクライナのために
編集ウクライナ語:Виборчий блок політичних партій "За Єдину Україну!"、英語:Election bloc of Political Parties "For One Ukraine!"。クチマ大統領与党の穏健中道改革政党が結集して2001年に結成された政党連合。
我らのウクライナ
編集ウクライナ語:Виборчий блок політичних партій "Блок Віктора Ющенка "Наша Україна"、英語:Election bloc of Political Parties "Victor Yushchenko Bloc "Our Ukraine"。ユーシェンコ前首相が率いる親西欧派の選挙連合。2001年に結成。
ウクライナ共産党
編集ウクライナ語:Комуністична партія України、英語:Communist Party of Ukraine。1993年結成、ボリシェビキ党の後継を自任。前回選挙(1998年)では第一党となった。
ウクライナ社会党
編集ウクライナ語:Соціалістична партія України、 英語:Socialist Party of Ukraine。ウクライナ共産党の活動が禁止されていた1991年に、旧共産党の若手政治家が結集して結成された。
ユーリヤ・ティモシェンコ・ブロック
編集ウクライナ語:Виборчий блок політичних партій "Виборчий блок Юлії Тимошенко"、 英語:Election bloc of Political Parties "Juliya Tymoshenko election bloc"。ユーシェンコ前首相の下で副首相を務めていた女性政治家、ユーリヤ・ティモシェンコが率いる選挙連合。
選挙結果
編集- 投票日:2002年3月31日
登録有権者 | 37,403,661 |
投票用紙配布数 | 25,957,152 |
投票数 | 25,909,407 |
投票率 | 69.26% |
政党(選挙連合) | 議席数 | 得票数 (比例区) |
得票率 | ||
---|---|---|---|---|---|
合計 | 小選 挙区 |
比例区 | |||
我らのウクライナ | 112 | 41 | 70 | 6,108,088 | 23.57 |
ウクライナ共産党 | 65 | 6 | 59 | 5,178,074 | 19.98 |
統一ウクライナのために | 101 | 66 | 35 | 3,051,056 | 11.77 |
ユーリヤ・ティモシェンコ・ブロック | 22 | 0 | 22 | 1,882,087 | 7.26 |
ウクライナ社会党 | 22 | 2 | 20 | 1,780,642 | 6.87 |
社会民主合同党 | 24 | 5 | 19 | 1,626,721 | 6.27 |
その他の政党 | 9 | 9 | 0 | 4,030,910 | 17.96 |
無所属 | 96 | 96 | ― | ― | ― |
支持無し | ― | ― | ― | 635,199 | 2.45 |
無効票 | ― | ― | ― | 963,462 | 3.71 |
合計 | 450 | 225 | 225 | 25,256,239 |
選挙の結果、ユシェンコ前首相率いる選挙連合「我らのウクライナ」が第一党となった。これに対し、選挙前まで第一党を維持していた共産党は議席を減らし、第3党に後退した。クチマ大統領与党系の「統一ウクライナのために」は第2党であったが、小選挙区だけで見た場合は第1党となった(無所属は除外)。
参考資料
編集いずれのサイトも2010年2月14日閲覧。
- 北海道大学スラブ研究センター所属共同研究員 藤森信吉制作「ウクライナの選挙・政党データ」(エクセル)。西南大学法学部教員、仙石学サイトの「ポスト社会主義国の選挙・政党データ(ベータ版)」より。
- 社団法人ロシア東欧貿易会(現・ロシアNIS貿易会)『ロシア・東欧経済速報 №1224』(PDFfile)
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