1976年の文学
できごと
編集- 1月13日 - 舟橋聖一が死去。
- 1月14日 - 第74回芥川龍之介賞・直木三十五賞(1975年下半期)の選考委員会開催。
- 3月1日 - 筒井頼子(作)と林明子(絵)の絵本『はじめてのおつかい』が福音館書店より刊行される[1]。
- 5月 - 鎌倉市長谷の川端家の敷地内に「川端康成記念館」が落成。
- 5月10日 - 『本の雑誌』が創刊された[2]。同誌は椎名誠、目黒考二らが作った雑誌で、1988年に月刊化した。
- 7月5日 - 第75回芥川龍之介賞・直木三十五賞(1976年上半期)の選考委員会開催。
- 7月9日 - 村上龍の第1作『限りなく透明に近いブルー』が講談社より刊行される。同書は1976年年間ベストセラーの総合1位を記録した[3]。
- 10月5日 - 武田泰淳が死去。
賞
編集芥川賞・直木賞
編集- 第74回(1975年下半期)
- 第75回(1976年上半期)
- 芥川賞 - 村上龍『限りなく透明に近いブルー』
- 直木賞 - 該当作なし
その他の賞
編集1976年の本
編集小説
編集- 片岡義男 『スローなブギにしてくれ』(角川書店)
- 金井美恵子 『アカシア騎士団』(新潮社)
- かんべむさし 『決戦・日本シリーズ』(早川書房)
- 高橋たか子 『誘惑者』(講談社)
- 中上健次 『蛇淫』(河出書房新社)
- 西村京太郎 『消えた巨人軍』(徳間書店)
- 宮尾登美子 『陽暉楼』(筑摩書房)
- 村上龍 『限りなく透明に近いブルー』(講談社)
- 森村誠一 『人間の証明』(角川書店)
- 山田正紀 『謀殺のチェス・ゲーム』(小学館)
- 吉村昭 『漂流』(新潮社)
その他
編集死去
編集- 1月2日 - 檀一雄、日本の小説家。63歳没。
- 1月12日 - アガサ・クリスティ、イギリスの推理作家。85歳没。
- 1月13日 - 舟橋聖一、日本の小説家。71歳没。
- 3月23日 - 村上知行、福岡県出身の中国文学翻訳家。77歳没。
- 4月9日 - 福島正実、樺太出身の編集者、翻訳家。初代『S-Fマガジン』編集長として知られる。47歳没。
- 4月15日 - 松本正雄、東京府出身の英米文学者・翻訳家。75歳没。
- 4月28日 - リチャード・ヒューズ、イギリスの詩人・小説家。76歳没。
- 6月9日 - 久板栄二郎、宮城県出身の劇作家・脚本家。77歳没。
- 7月15日 - ポール・ギャリコ、米国の小説家。78歳没。
- 7月19日 - アイヴァン・モリス、イギリスの日本研究者・翻訳家。50歳没。
- 9月10日 - ダルトン・トランボ、米国の脚本家。1939年に書いた小説『ジョニーは戦場に行った』を後年自ら監督し映画化している。70歳没。
- 10月5日 - 武田泰淳、日本の小説家。64歳没。
- 10月25日 - レーモン・クノー、フランスの詩人・小説家。73歳没。
- 11月7日 - 松本恵子、日本の翻訳家。85歳没。
脚注
編集参考文献
編集- 『決定版 三島由紀夫全集42巻 年譜・書誌』新潮社、2005年8月。ISBN 978-4106425820。
- 『川端康成全集35巻 雑纂2』新潮社、1983年2月。ISBN 978-4106438356。
- 保昌正夫 編『新潮日本文学アルバム16 川端康成』新潮社、1984年3月。ISBN 978-4106206160。
- 高野斗志美 編『新潮日本文学アルバム51 安部公房』新潮社、1994年4月。ISBN 978-4106206559。