1973PM9:00→1974AM3:00
『1973PM9:00→1974AM3:00』は、1974年6月1日にCBS・ソニーから発売された岡林信康のライブ・アルバム。
『1973PM9:00→1974AM3:00』 | ||||
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岡林信康 の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1973年12月31日 – 1974年1月1日 東京・晴海国際貿易センター新館 | |||
ジャンル | フォーク | |||
レーベル | CBS・ソニー | |||
岡林信康 アルバム 年表 | ||||
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解説
編集1973年大晦日から1974年元旦にかけて、東京・晴海国際貿易センター新館で開催された「大晦日コンサート」の模様を2枚組に収めたライブ・アルバム[1]。
URCレコード時代の曲を織り交ぜながら、同年にリリースされた『金色のライオン』の楽曲を中心に、淡々と進行していく。変わりゆく時代と、それまで堪えていた気持ちの一片が、アンコールで再び登場し、最後に歌われた「I SHALL BE RELEASED」で爆発する[1]。
この「大晦日コンサート」は、岡林信康に、加川良、泉谷しげる、佐渡山豊、三上寛、遠藤賢司[2][3][注釈 1]、海援隊、なぎら健壱(深酒による寝坊のため出番が終わった後に参加)らが参加するオムニバスコンサートだった[4][5]。
2006年4月5日、32年を経てデジタルリマスター音源にて初CD化された[6]。なお、このコンサートの模様を音源として発売されているのは、この岡林のアルバムのみ。
エピソード
編集この「大晦日コンサート」にはなぎら健壱も出演予定だったが、友達としこたま酒を呑んで寝込んでしまい、気がついたらとっくにコンサートは始まっている時間。あわててタクシーでかけつけるも、1時間前に出番は終わっていた。しばらくぼーっとしていると、泉谷しげるから「ヘライデ」を歌うから「お前も来い」と呼ばれて、酔いで気が大きくなっていたせいか、ステージはめちゃくちゃになってしまったという[7]。
収録曲
編集RECORD 1
編集SIDE A
編集- いくいくお花ちゃん
- 毛のないエテ公
- あの娘と遠くまで
- 自由への長い旅
- 家は出たけれど
SIDE B
編集- 俺らいちぬけた
- 君の胸で
- 見捨てられたサラブレッド
- 黒いカモシカ
RECORD 2
編集SIDE A
編集- 申し訳ないが気分がいい
- まるで男のように
- 26ばんめの秋
- 金色のライオン
SIDE B
編集- ホビット
- I SHALL BE RELEASED
ミュージシャン
編集レコーディング・スタッフ
編集- エンジニア – 吉野金次
- 写真撮影 – 川仁忍
- ディレクター – 前田仁
- パブリッシャー – 如月音楽一家(如月音楽事務所)
発売履歴
編集発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1974年6月1日 | CBS・ソニー | 2LP | SOLJ 95∼6 | |
2006年4月5日 | GT music | 2CD | MHCL 765∼6 | “70's FOLK 8選”シリーズ。2006年 | デジタルリマスター盤、紙ジャケット仕様。初CD化。
2006年4月27日 | 配信 | AAC-LC 320kbps |
脚注
編集注釈
編集- ^ 遠藤はこの時、1「満足できるかな」、2「カレーライス」、3「嘆きのハーモニカ」、4「赤い風船」(浅田美代子の曲)、5「神田川」(かぐや姫の曲)、6「歓喜の歌」を歌っている。
出典
編集- ^ a b 『岡林信康読本』音楽出版社、2010年6月29日、116頁。
- ^ 遠藤賢司の1973年2020年3月24日閲覧。
- ^ 演奏曲目一覧 1975年まで2020年3月24日閲覧。
- ^ 『風に吹かれた神々』元新譜ジャーナル編集長・鈴木勝生著、シンコー・ミュージック、1987年7月6日、188頁。
- ^ 加川良逝く! - Flying Skynyrdのブログ2020年3月24日閲覧。
- ^ 1973PM9_00→1974AM3_00 ・岡林 信康 _ Sony Music Shop・CD・DVD・ブルーレイ・アーティストグッズ・書籍・雑誌の通販.html2023年10月8日閲覧。
- ^ 『日本フォーク私的大全』なぎら健壱、筑摩書房、1995年9月25日発行、50-51頁。
外部リンク
編集- SonyMusic
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- 1973PM9:00→1974AM3:00 – ディスコグラフィ
- その他
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- 1973PM9:00→1974AM3:00 - Discogs (発売一覧)