17点3次曲線
幾何学における17点3次曲線(17てん3じきょくせん)[1][2]とは、自身と等角共役点と重心が同一直線上に乗る点の軌跡である。トムソンの3次曲線[2]ともいう。
三角形の五心を含む少なくとも17個の点がこの曲線上にあることからこの名がつけられた。
定義と方程式
編集17点3次曲線は、「X の等角共役点 X'[3] と重心が同一直線上にある点Xの軌跡」である。三角形の3辺の長さを a, b, c とするとこの曲線の方程式は以下のようになる。
- 三線座標で表すと 。
- 重心座標で表すと 。
17個の点
編集この曲線は、以下の17個の点を通る。
- 内心と傍心
- 自身が等角共役点のため、それらと重心は同一直線上にある。
- 重心と類似重心
- この2点が等角共役点であるため、明らか。
- 外心と垂心
- この2点が等角共役点である。この2点と重心は共にオイラー線上にある。
- 頂点
- 等角共役点は存在しないが、上記の方程式に(1,0,0)を代入すれば明らかに成り立つ。
- 3辺の中点
- 等角共役点は存在しないが、上記の重心座標の方程式に(1,1,0)を代入すれば明らかに成り立つ。
- 3本の垂線の中点
他に、シュタイナーの内接楕円の焦点やミッテンプンクトとその等角共役点を通る。
脚注
編集外部リンク
編集- Weisstein, Eric W. "Thomson Cubic". mathworld.wolfram.com (英語).
- “Thomson Cubic, 17-point cubic, pK(X6, X2), TC(X3)”. Catalogue of Triangle Cubics. Bernard Gibert. 2024年7月22日閲覧。