黒法師岳(くろぼうしがたけ、くろほうしだけ)は、静岡県浜松市天竜区川根本町の境界に位置する南アルプスの山のうち、いわゆる深南部とされる地域にある山の一つ。標高2,068m[2][注釈 1]一等三角点百名山に選定されている。

黒法師岳
バラ谷の頭から望む黒法師岳と富士山
標高 2,068.09[1] m
所在地 静岡県浜松市天竜区
榛原郡川根本町
位置 北緯35度11分46秒 東経138度1分46秒 / 北緯35.19611度 東経138.02944度 / 35.19611; 138.02944座標: 北緯35度11分46秒 東経138度1分46秒 / 北緯35.19611度 東経138.02944度 / 35.19611; 138.02944
山系 赤石山脈
黒法師岳の位置(日本内)
黒法師岳
黒法師岳
黒法師岳 (日本)
黒法師岳の位置(静岡県内)
黒法師岳
黒法師岳
黒法師岳 (静岡県)

地図

プロジェクト 山
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この山には、変種の一等三角点が設置されていることで知られる。通常、三角点の柱石上面には+印が刻印されているが、この山頂にある三角点には×印が刻印されており、他にこのような三角点は存在しない。×印の理由は不明である。

また、国土地理院地形図に名前が記載されている2,000m以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある[注釈 2]。よって、日本国内では黒法師岳より南に、黒法師岳より高い地点はない。

登山

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山頂は針葉樹の森に覆われ展望はないが、北側直下のザレ場は南方以外の見晴らしが良い。登山道は、川根本町側の寸又峡温泉から前黒法師岳を経て山頂に至るルートと、浜松市(旧水窪町)側の戸中山林道から等高尾根を登るルート及び、シブロク歩道を登りバラ谷の頭を経由するルートがある。山中に山小屋はないが、麓の寸又峡温泉などに宿泊することはできる。

なお、過去の分県別登山ガイドには戸中山林道からのコースを「初心者向き」としているが、6km以上程度の林道歩き(コースタイムで約2時間)を強いられる上、急登・ザレ場・笹薮等があり、中級者以上の山といえる。

ギャラリー

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周辺の山

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周辺には黒法師岳以外に、前黒法師岳(東側に約4km)や前黒法師山(西側に約4km)があって紛らわしいが、すべて別々の山である。

脚注

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注釈

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  1. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は2,067m。
  2. ^ 黒法師岳の西南西約1.5kmの地点には、標高2,010mの無名峰(北緯35度11分21.9秒 東経138度0分57.1秒(バラ谷の頭、バラ谷山、三ツ合、と書くものもある。山頂の標識にはバラ谷の頭と記載されている)があり、これが日本最南端の2,000m峰である。山頂標識からやや離れた場所に「本邦最南2000mの地」と書かれた標識もある

出典

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  1. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年7月15日閲覧。 “基準点コード TR15238603201”
  2. ^ “標高値を改定する山岳一覧 資料1”. 国土地理院. https://www.gsi.go.jp/common/000091072.pdf 2014年3月26日閲覧。 

関連図書

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