黒木 健孝(くろき やすたか、1982年1月9日 - )は、日本の元プロボクサー長崎県佐世保市出身。元OPBF東洋太平洋ミニマム級、元日本同級王者。ヤマグチ土浦ボクシングジム所属。長崎県立佐世保工業高等学校定時制卒業。

黒木 健孝
基本情報
本名 黒木 健孝
通称 土浦の孫悟空
階級 ミニマム級
身長 160cm[1]
リーチ 164cm[1]
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1982-01-09) 1982年1月9日(42歳)
出身地 長崎県佐世保市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 30
勝ち 24
KO勝ち 16
敗け 5
引き分け 1
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来歴

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中学卒業後地元のボクシングジムボクシングを始める。会長の紹介で高校卒業後の19歳の時、ヤマグチ土浦ボクシングジムへ移籍した。

2001年9月29日、プロデビュー、加藤和之に4回判定負け。

2006年4月15日、元IBF世界ミニマム級王者ニコ・トーマスインドネシア)と対戦し、初回KO勝ち。この勝利により日本ランキング2位から1位へ上昇し、以後1位を保持。

2007年5月5日、日本ミニマム級王者三澤照夫に挑戦。5回にダウンを喫したものの、7回に偶然のバッティングで左まぶたをカットし試合停止。負傷判定の結果、勝利となり王座獲得に成功。岩本悟がジムを開設して35年目にして初のチャンピオンとなった[2]。三澤とは2008年4月2日の2度目の防衛戦でも再戦し、この時は10回判定勝ち。6月30日には3度目の防衛に成功[3]

2008年11月16日、日本王座在位のまま東洋太平洋ミニマム級王座挑戦。1度対戦し敗れた相手でもあった同級王者・和賀寿和に挑み、12回判定勝ちで王座獲得に成功[4]。その後、12月20日付けで日本王座を返上。

その後、2度の防衛に成功し、世界ランキングもWBA1位・WBC3位に浮上。

2010年3月27日、世界王座初挑戦。有明コロシアムでWBC世界ミニマム級王者オーレイドン・シスサマーチャイタイ)に挑戦し、11回にダウンを奪ったものの僅差判定負けで王座獲得に失敗した[5]。この試合はトリプル世界戦の1試合として行われた。同年7月1日、WBC世界ミニマム級10位として同じサウスポーの榎本信行とライトフライ級契約8回戦を行い、3R2分31秒TKO勝利で再起を果たした[6]

2010年9月25日、つくばカピオで、黒木の返上後に東洋太平洋ミニマム級新王者となったマイケル・ランデロ(フィリピン)に挑むも、8回2分11秒TKOで破れた[7]

2011年1月16日、モチベーションの低下などから引退。約十年のプロボクサー人生に終止符を打った。

2012年6月3日、つくば市にてボクシングスクールのイベントをおこなった。

戦績

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プロボクシング:30戦24勝 (16KO) 5敗 (1KO) 1分

日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2001年9月29日 敗北 4R 判定 加藤和之   日本
(鹿島灘)
プロデビュー戦
2 2001年11月12日 勝利 3R 1:09 TKO 古宮英明   日本
(五代)
3 2002年3月23日 勝利 4R 判定2-1 高取偉織   日本
(埼玉池田)
4 2002年7月4日 勝利 3R 2:02 TKO 星野恭一   日本
(協栄鹿沼)
5 2002年8月24日 勝利 2R 1:40 TKO 坂東志朗   日本(フォーラムスポーツ)
6 2002年9月28日 引分 6R 判定3-0 高橋聖   日本
(花形)
7 2003年4月3日 敗北 1R 0:40 KO 和賀寿和   日本
(花形)
8 2003年9月27日 勝利 4R 2:13 TKO アキラ誠   日本
(北澤)
9 2004年4月2日 敗北 8R 判定0-3 辻昌建   日本
(帝拳)
10 2004年7月2日 勝利 8R 判定3-0 小川利樹   日本
(角海老宝石)
11 2004年9月25日 勝利 4R 0:56 TKO 押金励   日本
(角海老宝石)
12 2005年3月23日 勝利 2R 2:22 KO 萬藤厚史   日本(ファイティング原田)
13 2005年7月5日 勝利 5R 1:56 TKO 加藤大政   日本(ファイティング原田)
14 2005年9月18日 勝利 10R 2:04 TKO 半田友章   日本
(宇都宮)
15 2006年1月14日 勝利 1R 2:38 KO ケムトン・ツインズスペシャル   タイ
16 2006年4月15日 勝利 1R 3:10 KO ニコ・トーマス   インドネシア
17 2006年7月13日 勝利 5R 0:33 TKO ペッエーク・シットゴーポンガーンピム   タイ
18 2007年5月5日 勝利 7R 1:46 負傷3-0 三澤照夫   日本
(帝拳)
日本ミニマム級タイトルマッチ
19 2007年9月22日 勝利 5R 2:52 TKO 半田友章   日本
(宇都宮)
日本王座防衛1
20 2008年4月2日 勝利 10R 判定3-0 三澤照夫   日本
(帝拳)
日本王座防衛2
21 2008年6月30日 勝利 6R 1:46 TKO 鈴木誠   日本
(野口)
日本王座防衛3
22 2008年9月27日 勝利 3R 1:15 KO インタノン・シッスーイ   タイ
23 2008年11月16日 勝利 12R 判定3-0 和賀寿和   日本
(畑中)
OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
24 2009年3月27日 引分 3R 2:00 負傷引分 金田淳一朗   日本(白井・具志堅) OPBF防衛1
25 2009年7月9日 勝利 8R 判定3-0 大内淳雅   日本
(角海老宝石)
48.0kg契約
26 2009年9月26日 勝利 12R 判定3-0 ヘリ・アモル   インドネシア OPBF防衛2
27 2010年2月1日 勝利 6R 1:20 TKO 須田拓弥   日本
(沼田)
28 2010年3月27日 敗北 12R 判定0-3 オーレイドン・シスサマーチャイ   タイ WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
29 2010年7月1日 勝利 3R 2:31 TKO 榎本信行   日本
(三迫)
30 2010年9月25日 敗北 8R 2:11 TKO マイケル・ランデロ   フィリピン OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
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獲得タイトル

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  • 第21代日本ミニマム級王座(3度防衛後、返上)
  • 第13代OPBF東洋太平洋ミニマム級王座(2度防衛後、返上)

脚注

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  1. ^ a b ミニマム級は誉め合い-「愛らしい」(オーレードン)「イケメン」(黒木) ボクシングニュース「Box-on!」 2010年3月24日
  2. ^ 日本ミニマム級タイトルマッチ 35年目の肩車 常陽リビング 2007年5月30日閲覧
  3. ^ 黒木3度目の防衛-日本ミニマム級戦 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2008年6月30日
  4. ^ 黒木、和賀に大差判定勝ち 大場は川端撃退 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2008年11月16日
  5. ^ 黒木僅差判定負け 小関は大差判定でV4 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年3月28日
  6. ^ 黒木、再起戦勝利 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年7月2日閲覧
  7. ^ 黒木、8回TKO負け-王座復帰ならず ボクシングニュース「Box-on!」 2010年9月26日閲覧

関連項目

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外部リンク

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前王者
三澤照夫
第21代日本ミニマム級王者

2007年5月5日 - 2008年12月20日(返上)

空位
次タイトル獲得者
金光佑治
前王者
和賀寿和
第13代OPBF東洋太平洋ミニマム級王者

2008年11月16日 - 2010年2月(返上)

空位
次タイトル獲得者
マイケル・ランデロ