黒ビール
黒ビール(くろビール)とは、黒色から黒茶色など濃褐色をしたビールを指す総称。
概要
編集黒ビールは、淡色麦芽と濃色麦芽をブレンドしており、高温で焙煎・乾燥させてつくる濃色麦芽の色合いによって黒い色が生まれる[1]。しっかりとしながらもどこかやわらかい味わい、カラメル臭やロースト臭が特徴である[2][3]。日本の主要ビールメーカーの多くが黒ビール商品を販売している[2]が、ビール全体に占める割合は1%程度である[3]。
日本においては、『ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則』[4]で、「黒ビール及びブラックビール」を次のように定義している。
濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない。
法文では、材料(大麦、小麦など)や発酵方法(上面発酵(エール)・下面発酵(ラガー))の違いを含んでいない。そのため、一般的なビールの分類法(スタイル)では異なる分類であるスタウト(上面発酵)、シュヴァルツビール(下面発酵)のどちらも黒ビールと名乗って販売することが可能になっている。
脚注
編集出典
編集- ^ “黒ビールはどうして色が黒いのですか?”. サントリーお客様センター. 2020年11月23日閲覧。
- ^ a b “今夏は5年ぶりの黒ビールブーム 焦げた麦芽があの色を生む”. NEWSポストセブン. 2020年11月23日閲覧。
- ^ a b “寒くなると飲みたくなる“黒”…大手ビール各社、黒ビール市場拡大なるか?|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社”. ニュースイッチ Newswitch. 2020年11月23日閲覧。
- ^ “ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則”. 一般社団法人全国公正取引協議会連合会. 2020年11月23日閲覧。