黄龍の村
『黄龍の村』(こうりゅうのむら、英題:YELLOW DRAGON'S VILLAGE)は、阪元裕吾監督の日本映画。2021年9月24日公開[1]。
黄龍の村 | |
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監督 | 阪元裕吾 |
脚本 | 阪元裕吾 |
出演者 |
水石亜飛夢 松本卓也 鈴木まゆ 秋乃ゆに ウメモトジンギ 石塚汐花 大坂健太 |
主題歌 | 『Shrimp Salad Sandwich』Helsinki Lambda Club |
撮影 | 伴徹 |
編集 | 阪元裕吾 |
配給 | ラビットハウス |
公開 | 2021年9月24日[1] |
上映時間 | 66分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
概要
編集ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE (オソレゾーン)」が出資した第1回作品として製作された。
主題歌はオルタナティブ・ロック界で注目を浴びるHelsinki Lambda Club(ヘルシンキ・ラムダクラブ)が担当。
監督の阪元は「『黄龍の村』は自分にとって大きな転換期に撮った作品なので、青春映画のノリで楽しく、爽快な気持ちになって欲しい」[2]と述べている。テキサスファンタスティック・フェスト映画祭およびサン・セバスチャンホラー&ファンタジー映画祭正式招待作品[3]。映画ライターの人間食べ食べカエルは「あらすじだけ聞くと王道ど真ん中の村ホラー」「この映画はタダモンじゃない」と寄稿している[4]。
ストーリー
編集レンタカーでキャンプ場へ向かう8人の若者たちだったが、山中でタイヤがパンクしてしまう。助けを求めて迷い込んだ山あいの謎の村「龍切村」で、新次郎という男に出会い、次の日に修理をしてくれるという彼の家に泊まることとなる。翌朝、朝食の最中、若者の1人・孝則が女に背中を刺されて殺される。そこに他の村人たちと一緒にやって来た新次郎は、若者たちに猟銃を突きつけながら「君らは対象になった」と告げ、そして「これは村の決まり」であると言う。村の神社では儀式と称して孝則の肉が焼かれ、「オビンタワラ様」という神に捧げられた。「次の料理」として指名されたなごみだったが、新次郎と揉み合いとなり銃が暴発、健人が倒れる。なごみは銃を奪い取って逃げ出すが、転んだはずみで暴発した銃により死亡してしまう。他の若者たちも逃げ出し、村人たちは追跡を開始する。
眼前でうららを射殺され、優希は復讐心をたぎらせて奮起するが、その瞬間に自身もまた撃ち殺される。その頃神社では、健人と睦夫が新次郎を含む村人数名を撃ち、そして叩きのめし制圧していた。胸を撃たれて息も絶え絶えの新次郎に、健人は祖母が昔「儀式」の犠牲になったこと、そして彼がその復讐に来たことを明かす。直後、新次郎は死亡する。一方、睦夫の妹の真琴と啓作もまた、それぞれが単独で村人たちを始末していた。4人は復讐のために訓練を重ねてこの日に備えており、村にはもう1人間諜も忍び込ませていたのだった。健人は無線を使い「村人を全員殺す」と宣言、村人側も抗戦の構えを示す。
着々と死体の山を積み上げていく4人は、数人の強力な村人を相手に苦戦するが、最終的には全員を殺す。村に潜入していた奈穂美も合流し、村長を手榴弾で爆殺した一行は帰路につく。しかし道中、「オビンタワラ様」として閉じ込められていた男と遭遇し戦闘となる。全員が協力して戦い、最後には健人がとどめを刺して勝利する。復讐を遂げた5人は打ち上げへと繰り出すのだった。
後日、生きていたオビンタワラ様を助手に従え、健人は便利屋を開業する。
登場人物
編集8人の若者グループ
編集- 北村優希
- 演 ‐ 水石亜飛夢
- グループのリーダー格でお調子者。赤い帽子をかぶる。
- 村井孝則
- 演 ‐ 松本卓也
- 行きの運転手。黒い野球帽をかぶる。劇中では常に下の名前で呼ばれる。
- 鈴木うらら
- 演 ‐ 鈴木まゆ
- ピンクの帽子をかぶる茶髪ギャル。北村と程よい仲。
- 遠藤なごみ
- 演 ‐ 秋乃ゆに
- 下ネタも対応できる関西弁の女子。村井と恋仲。
- 工藤啓作
- 演 ‐ ウメモトジンギ
- 過去を語りたがらないコワモテ。グループには初日朝から合流[5]。
- 谷村真琴
- 演 ‐ 石塚汐花(アイドルカレッジ)
- 谷村兄妹の妹。グループには初日朝から合流[5]。
- 谷村睦夫
- 演 ‐ 大坂健太
- 通称仏像君。谷村兄妹の兄。グループには初日朝から合流[5]。
- 梶原健人
- 演 ‐ 伊能昌幸
- 一人行動を好み、やや斜に構える緑の芋ジャージ姿の若者。グループには初日朝から合流[5]。
龍切村の住人
編集スタッフ
編集- 監督:阪元裕吾
- 脚本:阪元裕吾
- 製作:與田尚志 折上英作 スージュン
- エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫 小林一彦
- 企画:中野剛 近藤良英
- プロデュース:中野剛 近藤良英
- プロデューサー:妙円園洋輝
- 共同プロデューサー:柳坂明彦 和田隆
- 協力プロデューサー:宇田川寧 田口雄介
- 撮影:伴徹
- 照明:宮永アグル
- 録音:村原孝麿
- 美術小道具:岩崎未来
- 装飾:岩崎未来
- 小道具:岩崎未来
- スタイリスト:入山浩章
- ヘアメイク:ほんだなお
- 編集:阪元裕吾
- 音楽:遠藤浩二
- 主題歌:Helsinki Lambda Club「Shrimp Salad Sandwich」(Hamsterdam Records / UK.PROJECT)
- 音響効果:岡部泰輝
- 音楽コーディネート:杉田寿宏
- 助監督:島田伊智郎
- スタントコーディネーター:谷本峰
- 配給統括:増田英明
- 配給:ラビットハウス
脚注
編集- ^ a b “黄龍の村”. 映画.com (2021年9月24日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “「黄龍の村」は“自分にとって大きな転換期に撮った作品”と阪元裕吾監督”. 映画.com (2022年4月23日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “阪元裕吾監督「黄龍の村」がサン・セバスチャンホラー&ファンタジー映画祭に正式招待”. 映画.com (2021年9月15日). 2021年9月15日閲覧。
- ^ “【ホラー映画コラム】「黄龍の村」今勢いに乗っている阪元監督が新たに手掛けた激アツ状態の「村ホラー」”. 映画.com (2022年4月23日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b c d “映画『黄龍の村』山あいを迷った若者たちがたどり着いた見知らぬ村。かってない驚愕の体験が待ち受ける あらすじ”. 映画ログプラス (2021年9月17日). 2022年9月4日閲覧。
外部リンク
編集- 映画『黄龍の村』オフィシャルサイト - 公式サイト
- 映画『黄龍の村』特集 | 東映ビデオオフィシャルサイト
- 黄龍の村 (@koryu_eiga) - X(旧Twitter)
- 黄龍の村 - 映画.com