鶏龍山

大韓民国の忠清南道公州市、論山市、鶏龍市および大田広域市儒城区にまたがる山

鶏龍山(ケリョンさん)は、大韓民国忠清南道から大田広域市にかけて位置する、標高845mの山である。

鶏龍山
将軍峰から望む鶏龍山
標高 845 m
所在地 大韓民国の旗 韓国忠清南道公州市鶏龍市論山市大田広域市儒城区
位置 北緯36度20分35.8秒 東経127度12分22.09秒 / 北緯36.343278度 東経127.2061361度 / 36.343278; 127.2061361座標: 北緯36度20分35.8秒 東経127度12分22.09秒 / 北緯36.343278度 東経127.2061361度 / 36.343278; 127.2061361
山系 車嶺山脈朝鮮語版
鶏龍山の位置(大韓民国内)
鶏龍山
鶏龍山 (大韓民国)
プロジェクト 山
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鶏龍山
各種表記
ハングル 계룡산
漢字 鷄龍山
発音 ケリョンサン
文化観光部2000年式ローマ字転写: Gyeryongsan
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概要

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鶏龍山はいくつかの岩峰の総称であり、最高峰は天皇峰である。ほかに観音峰、神仙峰、三佛峰などがある。滝や渓流、多くの奇岩など風光明媚な自然環境であり、ハイキングコースが整備されて観光地となっている。

百済の首都であった公州市にほど近いこの山は、古くから名山として認知されており、周辺には多くの仏寺が建てられた。とくに、西側登山口の甲寺、東側登山口の東鶴寺(尼寺)が知られている。公州には李朝時代の窯跡である鶏龍山窯跡や、鶏龍山温泉がある。南麓は鶏龍市で、韓国軍の陸海空三軍統合司令部である鶏龍台が所在する。

鶏龍山一帯は、1968年に鶏龍山国立公園に指定された。

2002年には国際連合が定めた国際山岳年を記念し、山林庁100大名山を選定[1]、この中に鶏龍山も名を連ねることとなった[2]

民間伝承の中心としての鶏龍山

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朝鮮王朝時代に流布した予言書・鄭鑑録によれば、李氏の王朝が滅びたのち、鄭氏が「鶏龍山」に都を置いて王朝を開くとしている。

鶏龍山という名の山は慶尚南道巨済市にも存在するが、一般に忠清南道の鶏龍山一帯が予言の地と考えられており、民間信仰(シャーマニズム巫俗)やいくつかの新宗教団体にとって特別な場所となっている。

脚注

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  1. ^ 이광원 (2002年10月21日). “한국의 100대 명산” (韓国語). 山林庁. 2013年11月22日閲覧。
  2. ^ 계룡산