鳩山道夫

日本の電子工学研究者

鳩山 道夫(はとやま みちお、1911年3月31日 - 1993年4月9日[1])は、日本電子工学研究者。父は鳩山秀夫菊池大麓の孫で、美濃部亮吉の従兄弟。妻の玲子は伯父の鳩山一郎の次女である。子に鳩山明、孫に鳩山玲人がいる。

鳩山道夫
生誕 1911年3月31日
日本の旗 日本 東京
死没 (1993-04-09) 1993年4月9日(82歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究分野 電子工学
研究機関 理化学研究所、海軍技術研究所、逓信省電気試験所、ソニー研究所湘北短期大学
出身校 東京帝国大学理学部物理学科
主な業績 半導体の研究
プロジェクト:人物伝
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経歴

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東京帝国大学理学部物理学科を卒業後、理化学研究所研究生として入り、助手になり、当初は原子物理学を研究した後、第二次世界大戦中は海軍技術研究所で電波兵器を開発した[2]。第二次世界大戦後には電気試験所で半導体関連の研究に携わった[3]。1950年代に既に炭化ケイ素を研究していた[4]

1960年から1961年にかけて日本物理学会の会長を務めた。1965年にはソニー常務取締役になり、1974年には湘北短期大学の初代学長に就任した。

著書

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  • 半導体 (1951年 昇竜堂書店)
  • 電気物理入門 (1954年 電気書院)
  • トランジスターとその材料 (1954年 オーム社
  • 電気物理学 (1960年 共立出版
  • 電気用材料 (1963年 共立出版)
  • 半導体を支えた人びと―超LSIへの道 (1980年 誠文堂新光社

論文等

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  • 「トランジスター-その原理と動作」 『電波日本』 49.4 (1950年): 35-38.
  • 「ソ連にもできたというシンクロトン」 『科学朝日』 10.3 (1950年): 16-18.
  • 「原子物理学の発展」 『科学圏』 42 (1952年): 18-31.
  • 「最近の半導体」 『電気計算』 23.1 (1955年).
  • 「鉱石検波器からトランジスターまで」 『OHM』 45.4 (1958年): 10-18.
  • 「化合物半導体」 『電気通信学会雑誌』 43.4 (1960年).
  • 「トランジスタ研究事始め(ドキュメンタビュー)」『物性』(トランジスタ25周年記念号(特集)) 14.4 (1973年): 243-262.

脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.474
  2. ^ 黎明期の人々, http://www.shmj.or.jp:80/museum2010/exhibi621.htm 
  3. ^ (PDF) 半導体の歴史─その7 20世紀後半 集積回路への発展(2)─, http://floadia.com/column/semi_8.pdf 
  4. ^ 鳩山道夫. "Siliconcarbon の研究-1." 電気試験所彙報 17.2 (1953): 106-110.
先代
今井功
日本物理学会会長
第16代:1960年 - 1961年
次代
高橋秀俊