鳥 (レスピーギ)
『鳥』(とり、Gli uccelli )はイタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギが、17世紀の楽曲を元に、1927年に作曲した管弦楽組曲である[1]。初演は1927年6月、サンパウロの市立劇場で、作曲者指揮シカゴ交響楽団により行われた。翌1928年にフリッツ・ライナー指揮、シンシナティ交響楽団により2度目の演奏が行われた。
楽器編成
編集フルート2(1奏者はピッコロ持ち替え)、オーボエ1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、チェレスタ、ハープ、弦五部
演奏時間
編集約18分
楽曲構成
編集全5曲からなる。
- 1.前奏曲
- アレグロ・モデラート、イ長調、4/4拍子。
- 2.鳩
- アンダンテ・エスプレッシーヴォ、嬰ヘ短調、3/4拍子。
- ドメニコ・ガロのクラブサン曲による。
- 3.牝鶏
- アレグロ・ヴィヴァーチェ、イ短調、3/4拍子。
- ジャン=フィリップ・ラモーのクラブサン曲『めんどり』による。
- 4.夜鶯
- アンダンテ・モッソ、ハ長調、3/4拍子。
- 原曲の作曲者不詳。17世紀のヴァージナルのための楽曲による。
- 5.郭公
- アレグロ、イ長調、4/4拍子。
- ベルナルド・パスクィーニ(パスキーニ)のピアノ曲『かっこうの鳴き声をもつトッカータ』(Toccata collo schertzo cuccu )による。
参考文献
編集- 「最新名曲解説全集6 管弦楽曲III」(音楽之友社)
脚注
編集外部リンク
編集- 鳥の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト