鳥喜斎栄綾
江戸時代の浮世絵師
来歴
編集鳥文斎栄之の門人。俗名不明、作は寛政の頃の作と見られる肉筆美人画「納涼美人図」1点と、寛政7年(1795年)刊行の狂歌本『歳旦狂歌江戸紫』の挿絵1図が知られる。「納涼美人図」に描かれる美人には、容貌に師である栄之の影響がうかがえる。
作品
編集- 『歳旦狂歌江戸紫』 ※寛政7年、万亀亭主人編。檜皮嘗人の狂歌に「栄綾画」と落款し兎を描く。
- 「納涼美人図」 絹本着色 ニューオータニ美術館所蔵 ※「鳥喜斎榮綾画」の落款、「榮綾」の朱文方印あり
参考文献
編集- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクション]に本文あり[1]。
- 楢崎宗重編 『肉筆浮世絵第六巻 歌麿』 集英社、1981年 ※93頁
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※112頁