高護
高 護(こう まもる、1954年11月2日 - )は、日本の雑誌編集者、音楽評論家、音楽プロデューサー、実業家である。株式会社ウルトラ・ヴァイヴ(旧商号SFC音楽出版株式会社)代表取締役である。
生誕 | 1954年11月2日(70歳) |
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出身地 | 日本・東京都 |
ジャンル | ロック、歌謡曲、ヒップホップ |
職業 |
音楽プロデューサー 雑誌編集者 音楽評論家 |
レーベル |
ソリッドレコード ウルトラ・ヴァイヴ |
事務所 |
SFC音楽出版 ウルトラ・ヴァイヴ |
共同作業者 | 近田春夫 |
人物・来歴
編集1954年(昭和29年)、東京都に生まれる。
1982年(昭和57年)、邦楽系廃盤レコードをめぐる雑誌『季刊リメンバー』を創刊する。「GS研究家」黒沢進は同い年で、同誌当時からの盟友であった。
1986年(昭和61年)2月3日[1]、SFC音楽出版株式会社を設立、同日、黒沢進と共著『定本ジャックス』を同社から出版、さらに同日、同社にレコードレーベル「ソリッドレコード」を設立、ジャックスのアルバム『リアリゼイション』をリリースした。この日を皮切りに、はっぴいえんど、はちみつぱい、頭脳警察、スリーファンキーズ、弘田三枝子、休みの国、ザ・フォーク・クルセダーズ等の廃盤や未発表音源の発掘とリリースを開始した[2]。
1988年(昭和63年)には、オリジナルアルバム『ソリッドレコード夢のアルバム』、1989年(平成元年)には、近田春夫の率いる近田春夫&ビブラストーン(のちのビブラストーン)のデビューアルバム『Vibra is Back』、1991年(平成3年)には、MEN'S 5のデビューアルバム『裏メンズ5』をいずれもプロデュース、「ソリッドレコード」レーベルからリリースした。またサエキけんぞう、パール兄弟、ザ・ファントムギフト、近田春夫、スケボーキング(SBK)、伊集院幸希といったアーティストのマネージメントを手がけている。
1988年(昭和63年)にはURCレコードの全カタログの権利を取得(後に手放す)。はっぴいえんど、はちみつぱいといった同レーベルのCD復刻を数多く発表した。他に過去音源のCD復刻を手がけたレーベルはベルウッド、ニューモーニング、プロペラ、キャプテンと多岐に渡る。
1997年(平成9年)には、筒美京平のCD8枚組の作品集『筒美京平HITSTORY』、1998年(平成10年)には、漣健児の60曲入りの作品集『漣健児60年代の60曲』の監修をてがける。同時に書籍『筒美京平HITSTORY』、『漣健児と60年代ポップス』を発表した。
2000年(平成12年)1月1日、SFC音楽出版株式会社の商号を「株式会社ウルトラ・ヴァイヴ」に改称した[2]。2005年(平成17年)2月1日、「日本の映画とロックと歌謡曲」をテーマとした、自らが編集する新雑誌『HOTWAX』を創刊した[1]。同誌の企画した書籍として『歌謡曲名曲名盤ガイド』シリーズ、『歌謡曲番外地』シリーズ、『日本映画名作名画ガイド~昭和のアウトロー編』、『映画監督 舛田利雄』、『映画監督 田中登の世界』がある。
音楽プロデューサーとして本田隆一監督『GSワンダーランド』(2008年)、若松孝二監督『キャタピラー』(2010年)、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)を手がけた。
おもなディスコグラフィ
編集おもなビブリオグラフィ
編集単著
編集- 『歌謡曲 時代を彩った歌たち』(岩波新書、2011年)ISBN 978-4004312956
共編著
編集- 『定本ジャックス』(黒沢進と共著、SFC音楽出版、1986年)ISBN 4938256088
- 『定本はっぴいえんど』(大川俊昭と共著、SFC音楽出版、1986年)ISBN 4893670247
- 『漣健児と60年代ポップス』(監修、シンコーミュージック、1998年)ISBN 4401621859
- 『新しい音楽 漣健児とカヴァー・ポップス』(寄稿、シンコーミュージック、2022年)ISBN 978-4401652204
関連事項
編集註
編集外部リンク
編集- 高護(Ko Mamoru) (@ko_mamoru) - X(旧Twitter)
- ULTRA-VYBE - ウルトラ・ヴァイヴ公式サイト
- ソリッドレコード - ウェイバックマシン(2001年11月23日アーカイブ分) - ソリッドレコード時代のディスコグラフィがある