高森湧水トンネル公園
概要
編集→「高千穂鉄道高千穂線 § 未開業区間_2」も参照
このトンネルは旧国鉄高森線と高千穂線をつなぐ「高森トンネル」(全長6480mを予定)として1973年(昭和48年)に建設が開始されたものであったが[1]、1975年(昭和50年)に起きた出水事故など度重なる出水事故が発生。2055m掘り進めた段階で工事は中断、高森トンネルの工事自体も1980年(昭和55年)に中止となった[2][3]。その後、残ったトンネルの一部と出口付近を公園として整備し、1994年(平成6年)より一般公開されている[1]。
現在は毎分32トンの湧出量を誇る町の水源地となっており、飲用水、農業用水などに利用されている[1][3]。トンネル内部の温度は年間を通じて17度ほど。仕掛け噴水「ウォーターパール」が名物となっているほか、毎年7月は「七夕まつり」、12月は「クリスマスファンタジー」が開催される[3]。トンネル上部には施設の資料館「湧水館」が併設されている[2]。
なお、出水事故の後、トンネル近隣の湧水が軒並み枯れてしまったため、これらを利用していた地区の住民に対して、鉄道公団の負担で配水設備が建設された。約190世帯との補償契約は現在も続いているという[1]。
利用情報
編集- 所在地
- 熊本県阿蘇郡高森町高森1034-2
- 入園料
- 大人300円、小人100円
- 開園時間
- 4月〜10月は9:00 - 18:00。10月〜3月は9:00 - 17:00
- 湧水館 9:00 - 16:00
- 休園日
- なし。ただし、湧水館は月曜日(祝日・休日の場合は営業)が休み。
ギャラリー
編集-
トンネル内の七夕飾り
-
トンネルの外側
交通アクセス
編集- 南阿蘇鉄道高森線高森駅から徒歩14分(約1100m)。
- 熊本桜町バスターミナルから九州産交バスたかもり号に乗車し「高森湧水トンネル公園入口」下車、徒歩7分(約580m)。
- マイカーの場合、九州自動車道熊本インターチェンジから約39km。
- 駐車場あり
脚注
編集- ^ a b c d つくり直された配水システム|70号 みんなでつなぐ水ミツカン水の文化センター
- ^ a b 高森湧水トンネル|南阿蘇鉄道
- ^ a b c 高森湧水トンネル公園|南阿蘇 高森町ポータルサイト