高柳砂丘
高柳砂丘(たかやなぎさきゅう)は、埼玉県久喜市高柳地区に所在する河畔砂丘。中川低地の河畔砂丘群の1つである。
概要
編集高柳砂丘は河畔砂丘(内陸砂丘)に区分される砂丘群である。砂丘はかつての会の川と浅間川が旧利根川(現:葛西用水路[古利根川])へと合流し、旧利根川が大きく蛇行する地点の、滑走斜面側に発達している。基本的に4列の砂丘で構成され、それぞれ北西方向から南南東にかけてほぼ平行・直線状の平面形態となっている。しかし、高柳砂丘は複雑な形態となっているため、航空写真での判読や現地調査で全貌を把握することは困難である。 Ⅰは一番東に所在し[1]、長さ850m・幅75m・標高12.7m(最高点)であり、東側に位置している低地との比高は約2mである。Ⅱは[2]、長さ650m・幅100m・標高18.7mであり、標高は北側と南側が高くなっていて北側の地点(18.7m)が高柳砂丘の標高最高点である。南側の最高点は標高15.5mである。Ⅲは[3]長さ280m・幅130m・標高17.5mとなっており、13mの等高線で囲われている区域が砂丘列に該当する。Ⅳは[4]長さ330m・幅90m・標高14.5mとなっていて、標高は13mから14mの列となっている。Ⅱの高柳砂丘標高最高点(18.7m)と東側の低地との比高は7.4mとなっている。かつて鷲宮町史編さん室によって最高点で調査が行われた際、近隣の砂丘砂の下で自然堤防またはポイント・バーの堆積物と推定されている場所で墓を発見しており、人骨とあわせ中世の土器片が出土している[5]。また、Ⅲの砂丘列に所在している高柳やすらぎ公園(高柳大香取神社)にはアカマツが生育している。
周辺
編集- 葛西用水路(古利根川)
- 中川
- 十王排水路
- 埼玉県道3号さいたま栗橋線
- 高柳やすらぎ公園
- 高柳グラウンド
- 高柳里原会館
- 高柳大香取神社
脚注・参考資料
編集脚注
参考資料
- 『幸手市史 自然環境編Ⅰ(59ページ)』生涯学習課市史編さん室 編集 幸手市教育委員会 発行 平成6年8月31日 発行
関連項目
編集外部リンク
編集- 「1地形分類図」 - 埼玉県ホームページ
- 「第56回 かつての利根川の流れをしめす西大輪砂丘」 - 久喜市ホームページ
- 『「栗橋駅-東鷲宮駅コース」 久喜市観光ウォーキングマップ』 (PDF) - 久喜市ホームページ
- 『大道遺跡』 (PDF) - 越谷市郷土研究会ホームページ
- 『歴史的農業環境閲覧システム』 - 国立研究開発法人 農研機構農業環境変動研究センターホームページ
- 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
- 所在地周辺(1946年4月15日撮影)
- 所在地周辺(1947年10月28日撮影)
- 所在地周辺(1948年4月2日撮影)
- 所在地周辺(1948年12月20日撮影)
- 所在地周辺(1961年7月9日撮影)
- 所在地周辺(1967年6月30日撮影)
- 所在地周辺(1972年9月27日撮影)
- 所在地周辺(1975年1月3日撮影)
- 所在地周辺(1980年10月15日撮影)
- 所在地周辺(1986年9月26日撮影)
- 所在地周辺(1990年10月21日撮影)
- 所在地周辺(1995年5月18日撮影)
- 所在地周辺(1998年11月3日撮影)
- 所在地周辺(2002年9月20日撮影)
- 所在地周辺(2009年4月28日撮影)
- 所在地周辺(2021年5月6日撮影)