騎兵隊 (映画)
『騎兵隊』(きへいたい、The Horse Soldiers)は、1959年のアメリカ合衆国の西部劇映画。監督はジョン・フォード、出演はジョン・ウェインとウィリアム・ホールデンなど。製作会社はユナイテッド・アーティスツ。
騎兵隊 | |
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The Horse Soldiers | |
全米公開時のポスター | |
監督 | ジョン・フォード |
脚本 |
ジョン・リー・メイヒン マーティン・ラッキン |
原作 | ハロルド・シンクレア |
製作 |
ジョン・リー・メイヒン マーティン・ラッキン |
製作総指揮 |
ウォルター・ミリッシュ (クレジットなし) |
出演者 |
ジョン・ウェイン ウィリアム・ホールデン コンスタンス・タワーズ |
音楽 | デヴィッド・バトルフ |
撮影 | ウィリアム・H・クローシア |
編集 | ジャック・マレイ |
製作会社 | ミリッシュ・カンパニー |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
公開 |
1959年6月12日 1959年9月19日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
南北戦争の戦いの一つビックスバーグの包囲戦の指揮をとったベンジャミン・グリアソン将軍がモデルになっている[1][2]。
ストーリー
編集南北戦争中の1863年、北軍は南軍の拠点の一つであるミシシッピ州ヴィックスバーグの攻撃を決定、ジョン・マーロー大佐は敵の補給を断つためにニュートン駅を破壊する任を命ぜられる。それは、南軍の領土に深く入り込む危険な作戦だった。マーローの部隊に軍医のケンドール少佐が配属される。だが、マーローは、なぜか医者を毛嫌いしていた。
進軍中、マーローの部隊はある農園に宿泊する。女主人ハンナが士官たちをもてなしたが、それは、作戦を盗み聞きして南軍に密告するための計略だった。南部人であるハンナは北軍を憎んでいたのだ。マーローは、ハンナと女中のルーキーを捕らえ、隊に加えて出発する。
じゃじゃ馬なハンナは、脱走を図ったり、南軍に助けを求めたりするなど、マーローたちを困らせる。だが、戦闘の際には、ハンナも看護助手として献身的に働く。ニュートンの町を制圧したマーローの部隊は、補給路を経つために駅を破壊し、線路に焼きを入れて使用不能にする。
そんな中、ハンナはマーローの医者嫌いが過去に誤診で妻を亡くしたためだと知る。素っ気なく振る舞いながらも、ハンナは次第にマーローに好意を持ち始める。
マーローは、来た道を戻らずに、更に南下して安全なバトンルージュに抜けるルートを選択する。道中は全て南軍の領土である。南軍は近隣の士官学校からも兵士を出撃させる。それは16才以下の幼年学校の子供たちだった。マーローの部隊は発砲することなく、退却する。
マーローの部隊は危険な沼地を突破して、バトンルージュに至る。橋を渡れば北軍の領土である。だが南軍は、橋の向こうの無人地帯に大砲を設置し、待ち伏せていたのである。マーローの部隊は決死の強行突破で南軍を倒す。だが、更に後方からも南軍が迫って来る。ケンドール医師は、動かせない怪我人に付き添って、敢えて南軍側に居残ることを決める。ハンナに別れを告げて、マーローは橋を爆破し、任務を全うする。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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NET版 | TBS旧版 | TBS新版 | ||
ジョン・マーロー大佐 | ジョン・ウェイン | 納谷悟朗 | 小林昭二 | |
ヘンリー・ケンドール少佐 | ウィリアム・ホールデン | 近藤洋介 | ||
ハンナ・ハンター | コンスタンス・タワーズ | 武藤礼子 | 小谷野美智子 | 宗形智子 |
ルーキー | アリシア・ギブソン | 中島喜美栄 | 峰あつ子 | 尾崎桂子 |
フィン・セコード大佐 | ウィリス・ボーシェイ | 大木民夫 | 上田敏也 | |
グラント将軍 | スタン・ジョーンズ | 島宇志夫 | 平林尚三 | 阪脩 |
ダンカー | ビンク・ラッセル | 渡部猛 | 玄田哲章 | |
ホッピー・ホプキンス | O・Z・ホワイトヘッド | 肝付兼太 | 山下啓介 | 嶋俊介 |
ヴァージル | ストローザー・マーティン | 八奈見乗児 | 藤本譲 | 野本礼三 |
司令官 | バジル・ルイスダール | 杉田俊也 | 大久保正信 | |
マイルス大佐 | カールトン・ヤング | 緑川稔 | 清川元夢 | 池田勝 |
リチャード・グレイ少佐 | ウィリアム・レスリー | 幹本雄之 | ||
ステファン・ハルバート将軍 | ウィリアム・フォレスト | 藤本譲 | ||
不明 その他 |
— | 上田敏也 市川治 加藤修 北村弘一 吉沢久嘉 増岡弘 国坂伸 森功至 |
玄田哲章 野本礼三 鈴置洋孝 飯塚昭三 池田勝 |
有本欽隆 山本竜 屋良有作 飯塚昭三 平林尚三 藤城裕士 広瀬正志 鈴木れい子 小山梓 花咲きよみ |
日本語版スタッフ | ||||
演出 | 春日正伸 | 小林守夫 | ||
翻訳 | 大野隆一(字幕翻訳) | 大野隆一 | 木原たけし | |
効果 | ||||
調整 | ||||
制作 | 東北新社 | |||
解説 | 淀川長治 | 荻昌弘 | 関光夫 | |
初回放送 | 1973年9月23日 『日曜洋画劇場』 |
1977年7月4日 『月曜ロードショー』 |
1983年5月26日 『名作洋画ノーカット10週』 |
※ハピネットから2023年6月2日に発売の「吹替シネマ2023」第2弾『騎兵隊-日本語吹替音声収録 4K レストア版-』にはNET版とTBS新版の2種類の日本語吹替を収録。NET版は一部音源の無い部分がオリジナル音声・日本語字幕となる[3][4]。TBS新版は一言だけ台詞が欠落している箇所がありその部分をNETテレビ版の音源で補完している[5]。
出典
編集- ^ Jones, Terry L. (2011). Historical Dictionary of the Civil War. Scarecrow Press. p. 621. ISBN 978-0-8108-7811-2
- ^ The Horse Soldiers (1959) - Trivia - IMDb
- ^ “「吹替シネマ2023」第2弾ラインナップ発表&全12タイトル決定!” (2022年11月18日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “騎兵隊-日本語吹替音声収録 4K レストア版-” (2022年11月18日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ @newline_maniacs (2023年4月21日). "NewLine Corp.のツイート". X(旧Twitter)より2023年4月26日閲覧。