飛鳥川 (奈良県)
奈良県中西部を流れる大和川水系の一級河川
飛鳥川(あすかがわ)は、奈良県中西部を流れる大和川水系の一級河川。奈良盆地西部を多く北流する大和川の支流の一つである。
飛鳥川 | |
---|---|
雷橋から南望 正面奥は甘樫丘 | |
水系 | 一級水系 大和川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 22 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 46 km2 |
水源 | 高取山(奈良県) |
水源の標高 | 584 m |
河口・合流先 | 大和川(奈良県) |
流域 | 奈良県 |
明日香川とも綴る。流域は古代より開けた地で、古歌にもしばしば詠まれた。
地理
編集高取山北東麓に発する複数の水流の内、手谷川と行者川が奥飛鳥の栢森集落内で合流し飛鳥川となり、明日香村中央部を北流、橿原市、田原本町などを経て川西町保田で大和川に注ぐ。[1]
上流部では棚田が並ぶ渓谷を進み、集落内を流れる水路(井手)へも給水、丘陵地帯の明日香村を抜けてからは奈良盆地の田園地帯を行く。下流部では東に寺川、西に曽我川と、大和川支流が約1km間隔で左右に平行し、田園を潤している。西隣を流れる曽我川の大和川への河口は、飛鳥川のそれから500mしか離れていない。
流域の自治体
編集支流
編集- 冬野川
- 中の橋川
- 屋就川
- 鳥米川
- かんでん川
- 新川
並行する交通
編集流域の見どころ
編集和歌(歌枕として)
編集世の中は何か常ある飛鳥川 昨日の淵ぞ今日は瀬になる(よみびとしらず)
飛鳥川淵は瀬になる世なりとも 思いそめてむ人は忘れじ(よみびとしらず)
みしはみな昨日の渕の飛鳥川 はやくの事ぞ帰る瀬もなき(武者小路実陰)
関連項目
編集外部リンク
編集脚注
編集- ^ “飛鳥川 [8606030124 大和川水系 地図| 国土数値情報河川データセット]”. ROIS-DS Center for Open Data in the Humanities. 2024年7月12日閲覧。