音楽殺人
『音楽殺人』 (おんがくさつじん、英語: MURDERED BY THE MUSIC)は、日本のシンガーソングライター・ドラマーである高橋ユキヒロの2枚目のアルバム。
『音楽殺人』 | ||||
---|---|---|---|---|
高橋ユキヒロ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
| |||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | KING RECORDS / SEVEN SEAS | |||
プロデュース | 高橋幸宏 | |||
チャート最高順位 | ||||
高橋ユキヒロ アルバム 年表 | ||||
| ||||
『音楽殺人』収録のシングル | ||||
1980年6月21日にキングレコードのSEVEN SEASレーベルからリリースされた。
作詞はクリス・モズデル、作曲は高橋のほかに、YMOのメンバーである細野晴臣と坂本龍一が単独で作曲したものや、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠との共作の楽曲も含まれ、ザ・ベンチャーズに提供した「スイミング・スクールの美人教師」(1980年)のセルフカバーとスプリームスの「STOP IN THE NAME OF LOVE」(1965年)のカバーが収録している。プロデューサーは高橋本人が担当した。
リリース
編集1980年6月21日にキングレコードのSEVEN SEASレーベルからLPレコードとCTの2形態でリリースされた。
1985年7月21日に初CD化され、その後1992年11月21日、1995年11月22日の2度CDの再リリースが続き、2005年3月24日には紙ジャケット仕様[2]、2009年3月25日にSHM-CD[3]としてリリースされた。
2021年11月24日にソニー・ミュージックダイレクトのALDELIGHTレーベルから「ユキヒロ×幸宏 EARLY 80s」の第1弾として、SA-CDハイブリッド[4]とLPレコードの2形態で、3枚目のアルバム『NEUROMANTIC』(1981年)と同時にリリースされた。リマスタリングは砂原良徳、アナログカッティングをバーニー・グランドマンがそれぞれ担当した[5]。
批評
編集専門評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
CDジャーナル | 肯定的[3] |
CDジャーナルは、「細野晴臣、坂本龍一のフル・サポートによる緻密なスタジオ・ワークと、斬新なアイディアは今聴いても新鮮。色あせない高品質のテクノ・ポップ作だ」と全体を通して肯定的な評価を下している[3]。
収録曲
編集全編曲: 高橋ユキヒロ。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「SCHOOL OF THOUGHT」 | クリス・モズデル | 坂本龍一 | |
2. | 「MURDERED BY THE MUSIC」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ、鮎川誠 | |
3. | 「KID-NAP, THE DREAMER」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ | |
4. | 「I-KASU!」 | 高橋ユキヒロ | ||
5. | 「RADIOACTIVIST」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ | |
6. | 「NUMBER FROM A CALCULATED CONVERSATION」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ | |
合計時間: |
全編曲: 高橋ユキヒロ。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
7. | 「BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL」 | 高橋ユキヒロ | ||
8. | 「BLUE COLOUR WORKER」 | クリス・モズデル | 細野晴臣 | |
9. | 「STOP IN THE NAME OF LOVE」 | Holland-Dozier-Holland | Holland-Dozier-Holland | |
10. | 「MIRRORMANIC」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ | |
11. | 「THE CORE OF EDEN」 | クリス・モズデル | 高橋ユキヒロ | |
合計時間: |
曲解説
編集A面
編集- SCHOOL OF THOUGHT
- MURDERED BY THE MUSIC
- ミュージック・ビデオが制作されている。
- KID-NAP, THE DREAMER
- I-KASU!
- RADIOACTIVIST
B面
編集- NUMBER FROM A CALCULATED CONVERSATION
- BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL
- BLUE COLOUR WORKER
- STOP IN THE NAME OF LOVE
- MIRRORMANIC
- THE CORE OF EDEN
- YMOのツアーである『テクノポリス2000-20』(1980年)と『FROM TOKIO TO TOKYO』(1980年)で演奏されている。
参加ミュージシャン
編集- All Programing of Synthesizers and 'IRO IRO' Professed by 坂本龍一
- Computer Operated by 松武秀樹
- Vocal, Drums, Vocoder and Percussion by 高橋ユキヒロ
- Synthesizer, Vocoder, Electric Piano and Acoustic Piano by 坂本龍一
- Electric Guitar and ☆☆ by 大村憲司
- Electric Bass, Acoustic Guitar and ☆A2, 3, 4, 5 by 細野晴臣
SCHOOL OF THOUGHT
MURDERED BY THE MUSIC KID-NAP, THE DREAMER
RADIOACTIVIST
|
NUMBER FROM A CALCULATED CONVERSATION
BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL
BLUE COLOUR WORKER
MIRRORMANIC
THE CORE OF EDEN
|
リリース履歴
編集No. | 日付 | 国名 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1980年6月21日 | 日本 | KING RECORDS / SEVEN SEAS | LP | SKS-1050 | 初回特典としてブルーのカラーレコード仕様、高橋デザインのレーベルステッカー、B2サイズの折り込みポスターを付属 |
CT | AO-211 | |||||
2 | 1985年7月21日 | CD | K32X-13 | |||
3 | 1992年11月21日 | KICS-2141 | ||||
4 | 1995年11月22日 | KICS-8071 | ||||
5 | 2005年3月24日 | KICS-1141 | リマスタリング音源、紙ジャケット仕様 | |||
6 | 2009年3月25日 | SHM-CD | KICS-91141 | ライナーノーツに高橋のインタビューが掲載されている | ||
7 | 2021年11月24日 | ソニー・ミュージックダイレクト / ALDELIGHT | SA-CDハイブリッド | MHCL-10138 | 砂原良徳によるリマスタリング音源 | |
LP | MHJL-171 |
|
脚注
編集- ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、193頁。ISBN 4871310256。
- ^ “高橋ユキヒロ / 音楽殺人 [紙ジャケット仕様] [再発]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年6月23日閲覧。
- ^ a b c “高橋ユキヒロ / 音楽殺人 [SHM-CD] [限定][廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年6月23日閲覧。
- ^ “高橋ユキヒロ / 音楽殺人 [SA-CDハイブリッド]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年6月23日閲覧。
- ^ “高橋幸宏の80年代前半のソロワークに光を当てるリイシューシリーズ始動、リマスタリングは砂原良徳”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年10月5日) 2024年6月23日閲覧。
- ^ “『音楽殺人』はYMOを経た高橋幸宏がそのカッコ良さを全開に放ったポップ作”. エキサイトニュース (エキサイト株式会社). (2023年1月18日) 2024年6月23日閲覧。