韓東勲

韓国の政治家、検察官

韓 東勲(ハン・ドンフン、한동훈、1973年4月9日 - )は、大韓民国政治家、元検察官国民の力代表。検事時代は尹錫悦の後輩で、最側近であった[1]本貫清州韓氏[2]

韓 東勲
2022年撮影
生年月日 (1973-04-09) 1973年4月9日(51歳)
出生地 大韓民国の旗 韓国 ソウル特別市
出身校 ソウル大学校法科大学
コロンビア大学
サイン

大韓民国の旗 法務部長官
内閣 韓悳洙内閣
在任期間 2022年5月17日 - 2023年12月21日
大統領 尹錫悦
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妻は弁護士で、岳父は前大田高等検察庁朝鮮語版検事長の秦炯九朝鮮語版[3]

来歴

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1973年、ソウル特別市に生まれた。現代高等学校ソウル大学校法科大学(法学部)卒業。1995年、ソウル大4年の時に第37回司法試験合格。1998年、司法研修院朝鮮語版第27期修了。その後は空軍法務官を経て、2001年からソウル地検(現・ソウル中央地方検察庁朝鮮語版)で検事を務めた[3]

2003年、大検察庁中央捜査部朝鮮語版に移り、尹錫悦とはじめて同じ部属となり、尹と一緒にSK粉飾会計事件、大統領選挙裏金事件、現代車不正事件、韓国外換銀行ローンスター売却事件などの捜査を行った[3]

2005年、米国コロンビア大学法科大学院LL.M.課程修了。

2009年から2011年までは李明博政権の大統領民情首席朝鮮語版秘書官室で勤務し、その後は法務部検察課、大検察庁政策企画課長、ソウル中央地検公正取引租税調査部長、検察総長直属腐敗犯罪特別捜査団第2チーム長などの要職を務めた[3]

2016年、韓は朴英洙朝鮮語版特別検事朝鮮語版チームで、捜査チーム長であった尹と共に朴槿恵政権国政介入事件などの特別捜査を担当した[3][4]文在寅政権時代は尹錫悦ソウル中央地検長の下で、反腐敗・特殊捜査を総括する第3次長検事を務めた。その後は李明博が自動車部品メーカーDAS朝鮮語版の実際の所有者であることを明らかにして拘束したほか、梁承泰朝鮮語版大法院長の司法行政権濫用疑惑も捜査した。2019年、尹錫悦は検察総長に任命されると、韓も検事長に昇進し、大検察庁の反腐敗・強力部長となった[3]。しかし、文在寅政権で法務部長官を務めた曺国の親族に関する疑惑などの捜査を指揮する後、政権と検察の対立の影響で秋美愛法務部長官により釜山高等検察庁朝鮮語版次長検事に左遷された[1][3]。その後、2020年3月のMBCによる「検察と言論界の癒着」疑惑報道で起きたチャンネルA事件[5]により、再び法務研修院朝鮮語版研究委員に左遷され、朴範界法務部長官時代は司法研修院副院長となった[3][4]。2022年4月、ソウル中央地検による2年間の捜査の末、チャンネルA事件で無嫌疑処分を受けた[5]

2022年3月の大統領選挙で尹錫悦が選出されると、韓は4月に新政権の初代法務部長官に指名され[6]、2022年5月17日に尹錫悦政権の法務部長官に任命された[1]国会の人事聴聞会などでは野党議員と激しい論戦を交わし、知名度を高めたため、2022年10月、与党の国民の力内部から2024年4月の第22代総選挙への出馬を求める声も上がった。まだ、各種の世論調査では次期大統領候補の一人ともされる[4]

2023年12月21日、国民の力非常対策委員長の就任提案を受諾し、尹錫悦大統領に法務部長官を辞めると表明した[7]。26日に正式就任し、併せて翌年の総選挙への不出馬を表明した[8]

2024年1月21日、「金建希女史のリスク」をめぐり、大統領室側から党の非常対策委員長を辞退してほしいという要求が出たと報じられたが、拒否した[9][10]。同年4月10日に行われた総選挙で国民の力は大敗し、翌11日に責任を取って非常対策委員長を辞任すると表明した[11]。その後代表選に出馬し勝利し、7月23日の党大会で党代表に選出された[12]

脚注

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  1. ^ a b c 尹大統領 法相と女性家族相を任命=保健福祉相は保留”. 聯合ニュース (2022年5月17日). 2023年7月30日閲覧。
  2. ^ 한덕수·한동훈·한범덕 '엇갈린 운명'” (朝鮮語). 충북일보 (2022年5月19日). 2023年7月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 김주환 (2022年4月13日). “[프로필] 한동훈 법무부 장관 후보자…국정농단·조국 수사한 특수통” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年7月30日閲覧。
  4. ^ a b c 金泰均 (2022年10月19日). “与党から総選挙出馬求め法相にラブコール 知名度高い尹大統領の最側近=韓国”. 聯合ニュース. 2023年7月30日閲覧。
  5. ^ a b 법원 “‘채널A 사건’ 한동훈 무혐의처분 정당”” (朝鮮語). 조선일보 (2023年3月6日). 2023年7月30日閲覧。
  6. ^ 韓国次期大統領、外相ら8閣僚を指名 米韓同盟重視の布陣に”. 毎日新聞 (2022年4月13日). 2023年7月30日閲覧。
  7. ^ [속보]한동훈, 윤석열 대통령에 사의표명” (朝鮮語). 이데일리 (2023年12月21日). 2023年12月21日閲覧。
  8. ^ 홍정규 (2023年12月26日). “한동훈 "총선 출마 않겠다…野 숙주 삼은 운동권 특권정치 청산"(종합)” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年12月27日閲覧。
  9. ^ 이유미 (2024年1月21日). “한동훈, 사퇴 요구 보도에 "국민 보고 나선 길, 할 일 하겠다"” (朝鮮語). 연합뉴스. 2024年1月22日閲覧。
  10. ^ 이유미 (2024年1月22日). “한동훈 "사퇴 요구 거절…제 임기는 총선 이후까지 이어져"(종합)” (朝鮮語). 연합뉴스. 2024年1月22日閲覧。
  11. ^ “与党トップの韓東勲氏が辞任表明 総選挙惨敗で引責=韓国”. 聯合ニュース. (2024年4月11日). https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20240411002300882 2024年7月23日閲覧。 
  12. ^ “韓国与党代表に前法相の韓東勲氏 誹謗合戦謝罪し団結誓う”. 聯合ニュース. (2024年7月23日). https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20240723003500882 2024年7月23日閲覧。 

外部リンク

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