非官守議員
非官守議員(ひかんしゅぎいん、unofficial member)とは、香港特別行政区の行政会議(Executive Council)および立法会(Legislative Council)の成員であり、かつ香港政府のメンバーではない個人を指す。「非官守(unofficial, non-official)」と「官守(official)」という用語は、その個人が政府の役職に就いているかどうかを意味する。官守であれ非官僚であれ、両者とも行会・立法会の完全な議員資格を有する。
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繁体字 | 非官守議員 | ||||||||
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1991年に立法評議会議員の直接選挙が実施される以前、香港政庁はビジネス・エリートや社会的エリートの議員を2つの議会に任命することで、香港社会の意見や見解を反映していた。これらの議員は地元住民と政府との橋渡し役として機能していた。1960年代から1980年まで、行政・立法両評議会の非官守議員は香港住民の苦情を処理するUMELCO Office(中国語: 行政立法兩局非官守議員辦事處)を形成していた[1]。
これらの役職は香港総督によって任命され、充て職である官守議員(當然議員ex officio members)とともにそれぞれ行政・立法評議会に参加した。主席非官守議員(Senior Unofficial Member)は、非官守議員の中から香港総督が任命した。また、選挙によらない、または一部選挙で選ばれた地方議会についても、非官守議員が任命されることがあった。
現在も行政会議は官守議員(1997年以降はofficial member)と非官守議員(1997年以降はnon-official member)で構成されている。非官守議員のうち1人は、行政長官(1997年までは総督)によって招集人(Convenor)に任命される(1994年までは主席非官守議員)[2]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ Steve Tsang (1995), Government and Politics: A Documentary History of Hong Kong, Hong Kong University Press, ISBN 978-962-209-392-8
- ^ Sze-yuen Chung, 2001, Hong Kong's Journey to Reunification: Memoirs of Sze-yuen Chung, Hong Kong: Chinese University Press, Chapter 4