陸秋槎
陸秋槎(りく しゅうさ、1988年11月25日 - )は、中華人民共和国の推理作家。本名は常愷銘(じょう かいめい)。男性。現在は日本金沢市在住。斜陽院梨柩と斜陽院の名義で活動していた[1][2]。愛称は「姐姐(お姉さん)」[3][4]。
陸秋槎 | |
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誕生 |
常愷銘 1988年11月25日 北京 |
職業 | 小説家 |
言語 | 中国語、日本語 |
国籍 | 中国 |
ジャンル | 推理小説、ミステリ、SF小説 |
代表作 | 『元年春之祭』(2016年) |
公式サイト | https://www.douban.com/people/chiyocoffin/ |
ウィキポータル 文学 |
陸秋槎 | |
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出身地: | 中国北京 |
各種表記 | |
繁体字: | 陸秋槎 |
簡体字: | 陆秋槎 |
拼音: | Lù Qiūchá |
和名表記: | りく しゅうさ |
発音転記: | ル・チュウチャ |
各種表記(本名) | |
繁体字: | 常愷銘 |
簡体字: | 常恺铭 |
拼音: | Cháng Kǎimíng |
和名表記: | じょう かいめい |
発音転記: | チャン・カイミン |
略歴
編集北京生まれ、上海復旦大学古籍研究所古典文献学修士。日本の新本格ミステリに大きな影響を受けて、創作活動を始めた[5]。2014年に短編小説「前奏曲」で第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞を受賞。2016年、前漢時代の中国を舞台とした初長編『元年春之祭』を発表した。2018年には同作が著者初の邦訳本として早川書房より刊行され、年間ミステリランキング上位に入選するなど高く評価された。
2019年、『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』に初のSF小説「色のない緑」を掲載した[6]。
今まで大部分の作品は、中国文学翻訳家の稲村文吾により日本語に翻訳されている。
受賞歴
編集- 2014年 - 「前奏曲」第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞
- 2019年 - 『元年春之祭』第16回本屋大賞翻訳小説部門2位
ミステリ・ランキング
編集- 2018年 - 『元年春之祭』海外部門6位
- 2019年 - 『元年春之祭』海外編4位
- 2019年版 - 『元年春之祭』海外3位
- 2020年版 - 『雪が白いとき、かつそのときに限り』海外4位
- 2022年版 - 『文学少女対数学少女』海外3位
- 2019年 - 『元年春之祭』海外編5位
主な作品
編集中国語
編集単行本
編集- 『元年春之祭』新星出版社(以下同じ)、2016年
- 『当且僅当雪是白的』2017年
- 『櫻草忌』2018年
- 『文学少女対数学少女』2019年
- 『悲悼』2023年
雑誌・アンソロジー掲載
編集- 「前奏曲」『岁月・推理』2014年4月
- 「文学少女对数学少女:连续统假设」『岁月・ 推理』2014年10月
- 「文学少女对数学少女:费马的最后一案」『岁月・推理』2015年4月
- 「冬之喜剧」『岁月・推理』2015年11月
- 「1797年的仙那都」『岁月・推理』2016年1月
- 「没有颜色的绿」『银河边缘006:X生物』人民文学出版社、2020年第5期
- 「三首音樂會練習曲」『香港文學』2021年第4期
電子出版
編集- 『末灯抄』豆瓣阅读
- 『遥夜吟』豆瓣阅读
邦訳
編集単行本
編集- 『元年春之祭』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2018年9月。ISBN 9784150019358。
- 『雪が白いとき、かつそのときに限り[a]』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2019年10月。ISBN 9784150019488。
- 『文学少女対数学少女』稲村文吾(訳)、ハヤカワ・ミステリ文庫、2020年12月。ISBN 9784151843518。
- 『盟約の少女騎士』稲村文吾(訳)、星海社FICTIONS、2021年11月。ISBN 9784065261538。
- 『ガーンズバック変換』阿井幸作(訳)、稲村文吾(訳)、大久保洋子(訳)、早川書房、2023年2月。ISBN 9784152102126。
- 収録作品:「サンクチュアリ」 / 「物語の歌い手」 / 「三つの演奏会用練習曲」 / 「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」 / 「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」 / 「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」 / 「ガーンズバック変換」 / 「色のない緑」
- 『喪服の似合う少女[b]』大久保洋子(訳)、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2024年8月。ISBN 9784150020064。
雑誌・アンソロジー掲載
編集- 「1797年のザナドゥ」稲村文吾(訳)、『ミステリマガジン』2019年3月号掲載、2019年1月(原題:『1797年的仙那都』)
- 「色のない緑」稲村文吾(訳)、『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』ハヤカワ文庫JA、2019年6月 / 『ベストSF2020』竹書房文庫、2020年7月(原題:『没有颜色的绿』)
- 「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」大久保洋子(訳)、『時のきざはし 現代中華SF傑作選』新紀元社、2020年6月(原題:『海因里希·巴纳尔的文学肖像』)
- 「森とユートピア」稲村文吾(訳)、『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』講談社、2021年3月(原題:『森林与乌托邦』)
- 「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」稲村文吾(訳)、『S-Fマガジン』2021年6月号掲載、2021年4月 / 『異常論文』ハヤカワ文庫JA、2021年10月
- 「杞憂」大久保洋子(訳)、『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』新紀元社、2023年12月
脚注
編集出典
編集- ^ “六個蕾絲邊——迷宮盡頭的六人_紅曉微_txt下載 其它_一博書庫”. zh-tw.ebookcn.com. 2020年11月25日閲覧。
- ^ 网易. “多情最是斜陽院(组图)_网易新聞”. 2018年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月25日閲覧。
- ^ “新星出版社的広播”. www.douban.com. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “東方早報報道斜陽院姐姐”. www.douban.com. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “日本の「新本格」への憧れから生まれた華文ミステリ 陸秋槎さん「元年春之祭」”. 好書好日. 朝日新聞社 (2018年9月27日). 2021年11月21日閲覧。
- ^ luqiuchaの2021年5月19日のツイート、2021年11月21日閲覧。
- ^ sfwjの2021年4月12日のツイート、2021年11月21日閲覧。
外部リンク
編集- 陸秋槎 (@luqiucha) - X(旧Twitter)
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